スプーキーじいさんって何考えてるの!?

貧乏・暇なし・不健康。一人暮らしのじいさんのブログです。このブログに広告とか金儲けは入っていません。

Spotifyの意味

※今回も長い記事になります、興味のない方は飛ばしてください。

 

最近ニュースでやってましたが、レンタルチェーン店のGEOがCDの買い取りを9月一杯で終了するそうです。
それを読んで、「ついに」というか「やっと」というのが私の印象です。
もうCDは時代遅れですから、買い取っても買ってくれるお客は減る一方で商売にならないでしょう。
今はサブスクの時代です。
今回は音楽のサブスクの代表格である、Spotifyのことを書きます。
(「書こうと思います」ではない(笑))

 

 

 

私は音楽は、スマホとPCに入れたSpotify(スポティファイ)で聴いています。
日本でサービスが開始された2016年からですね、最初は招待コードが届くまで三週間も待たされたものです(今はすぐに始められる)。
音楽が好きな方には、是非にとお勧めしたいサービスです。

Spotify

 

まずSpotifyの使い方から。

 

Spotifyは、ネットに繋がる端末(PC、スマホタブレットなど)にアプリを入れることで音楽が聴けるサービスです。
(ブラウズでも使える)
無料と有料のどちらでも使えて、無料の場合は「Spotifyフリー」、有料の場合は「Spotifyプレミアム」と呼びます。
登録されている曲なら、フリーでもプレミアムでも全部聴けます、聴き放題です。

 

フリーの場合は機能的な制限が付きます。
まず、曲の合間にCMが流れます(2,3曲に一回)。
そしてPC版のフリーは、主な制限として「月15時間まで」というのがあり、お試し用といった感じです。
スマホの場合は時間制限はないものの、機能的にはかなり制限があり、例えば聴きたい曲をピンポイントで選択することができません(アルバム単位かプレイリスト単位のランダム再生のみ)。
でも、他のサブスクと違うのは、Spotifyは無料でもフルサイズで曲が聴けること。
だから、音楽を流しっぱなしにしたい人がBGM的に聴くならフリーでも十分使えます(CMはラジオだと思えば……)。

 

プレミアムの料金は月¥980で、クレジットカード払いやコンビニ払い(店内の端末で番号を打ってレジで支払う)などが可能です。
(先払いによる割引もあり)
支払いを忘れてしまっても、プレミアムがフリーになるだけです。
(クレカの場合は毎月自動的に引かれる)

 

Spotifyホーム(トップページ)には、最近聴いた曲やお勧めのアーティストやプレイリストが並んでいて、他のユーザーの情報(友達のアクティビティ)も表示されています。
(自分が聴く曲の傾向から選択されている)
(交流する気がないなら「友達のアクティビティ」は非表示にできる)
アーティスト名や曲名などでの検索が出来て、好きなアーティストをフォローしたり、好きな曲やアルバムをお気に入りとして登録することも可能。
自分で好きな曲を集めてプレイリスト(曲を集めたリスト)を作ることも簡単に出来ます(プレミアムのみ)。
好きなアーティストをフォローしたり、好きなアルバムをお気に入りにしたり、一曲単位でお気に入りにしたり、曲を集めて色々なプレイリストを作ったりして、自分のコレクションを作っていくのです。
そうした情報はマイライブラリーに表示されます。

 

Spotifyはアーティスト毎にページがあって、上から
・人気の曲(人気順で5曲)
・アルバム(新しい順)
・シングル盤とEP盤(新しい順)
・アーティストプレイリスト
・参加作品
と並んでいます。
(他にも「ファンのお気に入り」「詳細」「コンサート」というタブがある)
(自分で作ったアーティスト毎の好きな曲リストは一番上のほうにアイコンが表示される)
聴きたいアーティストが見つからない、あるいは聴きたい曲が表示されない、そういうこともたまにありますが、それは権利者が登録していない(=聴けない)ということです。

 

Spotify既存のプレイリストが豊富で(Spotifyが作ったものとユーザーが作ったものがある)、自分で曲を選ぶのが面倒なときはとても便利です。
アーティスト毎のプレイリストもあれば、ジャンルや気分で選べるプレイリストもあるのです。
また、聴いている曲に関連するアーティストの曲を自動的に選んで再生する機能も付いています。
アーティスト単位で聴いたり、アルバム単位で聴いたり、プレイリストで聴いたり、一曲だけを繰り返したりと、選択範囲は自由に選べて、ランダム再生やリピートも出来ます。

 

聴ける曲は他のサブスクとほぼ同じで、かなり豊富です。
洋楽はほとんどが聴けますが、古い曲だとたまに聴けないこともあります。
例えばビートルズだと、ほぼ全部が聴けます。
オリジナル・アルバムはもちろん、 "Past Masters"や"Anthology"、"BBCライブ"や"Let It Be... Naked"もあり、最新のマスタリングで聴けるのは嬉しいかぎり。
邦楽も大分増えました、ユーミンは「荒井由実」と「松任谷由実」の両方が聴けます。
私はちょっと古いジャズが好きですけど、探した曲が聴けなかったことはないです。
クラシックも豊富にありますが、私は詳しくないのでノーコメント。
一度フリーで試してみて、自分の聴きたい曲を探してみるといいでしょう。

 

私が探した範囲で聴けなかったのは……

1.日本の大御所系
       最近は登録が進みましたけど、山下達郎はまだ登録されていません。
   (大御所系が登録されるとネットニュースになります)

2.日本の懐メロ
       日本の古い曲となると、あまり楽しめないかもしれません。
       特にお年寄りが好きな古~い曲はとぼしいです。
       懐かしのフォークソングも弱いところ。

3.オリジナルのアニソン
       最近は増えつつあるとしても、アニソンはほぼ無いと思っていいです。
     (ライブバージョンはあったりしますが)
      中高年が子供の頃に見ていたあのアニメの曲……となると、厳しいですね。

日本の音楽業界は権利関係が複雑だそうで、そういう影響があるのかもしれません。

 

ちなみに、他のサブスクと比べると、Spotify検索機能が賢いです。
UI(ユーザーインターフェース)が他より使いやすく出来ています。
カタカナと英語での検索結果が違ってた、なんてないですから。

 

AIスピーカーをお持ちの方は、自分の使っているものが対応したサブスクを選ぶといいです。
うちはGoogle Home Miniを使っていて、Spotifyに対応しています。
音楽を聴きたいときには、
「ねぇグーグル、◯◯をかけて」
と言うだけで再生できるので便利です、音量も声で指示できますしね。
朝の寝床からでも声で指示できるから、「ああ、21世紀だなぁ」なんて思ってしまいます(笑)。
あと物によりますけど、スマートウォッチでコントロールしたり、曲名を表示させることができるものもあります。

 

 

 

次に、Spotifyの存在意義について。

 

Spotifyは2008年にスウェーデンで誕生しました。
Spotifyが開発された一番の理由は、海賊版や違法アップロードによるヨーロッパの音楽業界の減収にあります。
もし、手頃な料金と簡単な操作で高音質の曲が聴けるようになれば、そういったものを駆逐できますよね。


あとは、ヨーロッパの音楽業界の行き詰まりということもあると思います。
景気のいい時代ならいざしらず、不景気が常態化してくると「シングル千円、アルバム三千円」というビジネスモデルは通用しなくなります。
「たった10曲の音楽を聴くために三千円も払うなら、そのお金で食料を買うよ」
こういう考え方が当たり前になってしまえば、CDなんて売れなくなります。
ヨーロッパではCDは資源の無駄遣いとして売れなくなっていてDLが主流なのですが、それも売れなくなっていきました。
(本家のHMVが潰れるくらいですから、ヨーロッパではCDショップは本当に減っているのです)

 

CDは買えない、レンタルや中古は面倒、違法DLは怖い、youtubeは細切れで曲数も少ない、ラジオは好きな曲ばかりではない……
こうなると、音楽を聴く習慣をなくす人がどんどん増えてしまいます。
コアなファン以外が音楽を聴かなくなること、それは音楽業界の終わりを意味します。
Spotifyが登場して、ヨーロッパの人々に音楽を聴く習慣が復活して、音楽業界は救われたのです。

 

Spotifyお金の流れは正式には発表されていませんが、ユーザーの利用料金(フリーの場合は広告料)がSpotifyに入り、そこから再生された曲の権利者に利用料が支払われると、こういう仕組みだと思われます。
権利者からしてみればCDのほうが儲かるわけですけど、それも売れなければ意味がありません。
あと、音楽ソフトというのは発売直後には売れますが、一年以上前の曲なんてほとんど売れませんよね。
旬を過ぎた曲による権利者の主な収入となると、カラオケの使用料くらいなものだったのが、Spotifyが出てきたことで新たな収入源となったのです。
みんな「聴き放題」なら昔の曲も聴くもので、以前は棚でホコリをかぶっていただけの曲に価値が生まれたわけです。
シティポップスなどの古い曲を若い人達が発見し、ミュージシャンが取り入れたりということにも繋がります。

 

Spotifyが登場して、若手のアーティストは積極的に曲を登録するようになりました。
大手に頼らなくても自分達の曲を世界中に発信出来て、多く聴かれれば収入にもなります。
どんなにいい曲でも、聴いてもらえなければ意味がありません。
逆に聴いて気に入れば、「もっと」「もっと」となるものです。
今はネットで情報が拡散していくので、Spotifyはそういう時代に合っていると言えますね。
Spotifyで人気が出ればライブに人が集まりますし、人気が出てCMやドラマや映画に使われれば大きな収入になります。
プロモーションを積極的に打てなくなったレコード会社に、アーティストが媚を売る必要がなくなったわけです。

 

日本ではまだCDが売れています。
理由として日本人には「物を集めて持っていたい」という意識があるのと、イベント参加券封入や初回限定版などの商売が有効なためと思われます。
だからCDショップが沢山あって、中古を扱うお店もあるのです。
しかし今後はCDというメディアを使う人が減り、買取価格は下がっていくと思われます。
GEOがCDの買い取りをやめたのも当然のことなのです。
(最近の若い人はCDを再生する機器すら持っていないらしい……)


私などはSpotifyで聴ける曲のCDは全部売ってしまいましたし、もう何年もCDは買っていません。
PCとスマホSpotifyのアプリを入れて、聴きたいときにすぐ聴けるのは本当に快適です。
知らなかったミュージシャンや曲のことを聞いたときに、すぐに聴けるから楽しいです。
Spotify以前のように、どのCDを買うかを財布と相談することはもうありません。
Spotifyを使うようになると、「CDを取り出してプレイヤーに入れる」なんてことすらアナクロで無駄な行為に思えてきます。
サブスクだと、どんどん先に進める感じがします。

 

 

 

Spotifyについて色々書きました。
別に私はSpotifyからお金をもらっているわけではなくて、本当に気に入って使っているただのユーザーです。
若い人達にはもう常識ですけど、敷居が高いからって中高年が使わないのはもったいない。
昔の音楽ファンはいい音質で楽しむために、オーディオにお金を使っていました、私もそうです。
今はスマホやPCさえあれば、あとはスピーカーなりヘッドフォンなりにお金を使えばいいのです。
そういうハードに関する面倒を取っ払って、音楽を楽しむことに集中できるようになったというのも大きいですね。

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。