スプーキーじいさんって何考えてるの!?

貧乏・暇なし・不健康。一人暮らしのじいさんのブログです。

アニメ映画『カリオストロの城』のトリビア集

今回は誰もが知る名作アニメ映画、
ルパン三世 カリオストロの城
トリビア(小ネタ)を集めてみました。
この映画は細かいところまで見ていくと、気付くことが沢山あります。
そしてかなりの突貫工事で作られたそうで、細かいアラもあるようです。
個人的な記事ですので間違いや漏れもあると思いますけど、ご指摘頂ければ幸いです。
それでは、スタート!
(カッコの中の数字は映画の中の「時:分:秒」の大体の目安です)

 

・カジノから大金を奪って逃げるルパン達を追う警備員の車のボンネットの中に貼ってあったルパンのメッセージが、カットによって違う。(0:01:00)
 ※これは単なる作画のミスでしょう。

 

・「札びらのシャワーだ」のシーンで描かれているお札に印刷されている言葉のスペルが、いくつか間違っている(だから偽札?)。(0:01:21)
 ※これも同上。よく見ればわかります。

 

・ルパン達のチンクエチェントの後部座席に、いないはずの五右衛門がいる。(0:01:55)
 ※もしかして宮崎駿監督のことだから、シナリオが完成する前から作画をはじめていて、初期は最初から五右衛門が登場していたが、後で登場を遅らせた?

 

フィアット・チンクエチェントは作画監督大塚康生さんが乗っていた車で、シトロエン2CVは監督の宮崎駿さんが乗っていた車。
 ※昔のアニメーターは高給取りだったから、当時としては珍しいこういう外車に乗れたのでしょう。大塚さんはかなり無茶な運転をしていたそうです。

 

・その大塚康生さんは軍用車両のマニアで、数台の実物も持っていたし本も出していて、ホビージャパン誌で軍用車両についての連載も持っていた。
 ※私はHJ誌で大塚さんのことを知った口です。数多くの記事を残されています。

 

・チンクエチェントの後部座席には大量のカップうどんが積んであるが、この映画は1968年の設定であって(後半に出てくる、不二子の新聞の切り抜きによる)、当時はまだ存在しない。使い捨てライターも同様。(0:04:54、0:39:12)
 カップヌードルが1971年、赤いきつねが1975年に発売されています。使い捨てライターは1970年代の中頃です。


・チンクエチェントのエンジンフードが開く設定(スーパーチャージャーが作動する)については、アバルトをイメージしたものと考えられる(そもそもがチンクエチェントではなくアバルト?)。(0:06:11)

アバルト

 ※写真のアバルトは、チンクエチェントをチューンしたときに空冷効果をあげるためにエンジンフードを開けた状態で固定したもの。これをアニメ的に開閉式にして見せたと私は思っています。大塚さんや宮崎さんならアバルトはご存知でしょう。

 

2CV、ハンバー・スーパー・スナイプ、チンクエチェントの三台によるカーチェイス・シーンで、次元は「ただの弾じゃない」弾をM27に装填するが、ボトルネック薬莢の弾はM27には使えない。(0:07:44)

ボトルネック薬莢の例

 ※こんなのM27で撃てるわけないです。演出として登場させたのでしょう。

 

・不二子がカリオストロ伯爵の部屋を覗き見するシーンで出てくる肖像画は、ジョヴァンニ・ベッリーニティツィアーノの師匠) の『総督レオナルド・ロレダンの肖像』。他にも有名絵画が登場しているが、スケジュールがタイトだったためにオリジナルのコピーを貼り付けている。(0:23:52)

総督レオナルド・ロレダンの肖像

 ※こういった名画をわざわざ模写する必要もないでしょう。この絵だってパブリック・ドメインなのだし。

 

・次元が用意したのはシモノフPTRS1941というソ連製の対戦車ライフルで、装甲を撃ち抜くというよりはキャタピラやハッチなどの弱い部分を狙うためのもの。(0:25:35)

シモノフPTRS1941

 ※この対戦車ライフルは1941年デビューでしたが、当時のドイツ軍の戦車の装甲はどんどん厚くなってきていて、それを撃ち抜くことができなくなりました。それでのぞき窓やキャタピラやハッチを狙ったのです。それに対抗して、ドイツ軍の戦車にはシュルツェンという装甲板が取り付けられるようになりました。

 

・ルパンが使っているカニ目の望遠鏡は測距儀といって、砲兵隊で使われる距離を測るためのもの(対物レンズを左右に離すことで標的までの距離を測りやすくしている。遠方の目標までの距離を測るときには、このカニ目を真横まで倒したりする)。(0:25:46)

測距儀の例

 ※映画の中では自分の身を隠すために使われていたようです。

 

・銭形隊のトラックはC.M.P 15-CWTトラックといって、大塚康生さんはホビージャパン誌でこのプラモデル(マックス模型製)の製作記事を書いていた。(0:26:09)

C.M.P 15-CWTトラック

 作画監督の大塚さんは軍用車両の記事だけではなく、キットのレビューも書いていました。大塚さんはマックス模型の社長に誘われて、Aプロを辞めて企画部長として入社したこともあります。

 

・レーザー銃(砲)は最近になってやっと開発されたもの(米軍のTHEL:戦術高エネルギーレーザー)。(0:31:08)

THEL

 ※ま、これもアニメ的なことなので……

 

・銭形警部になりすまして城に入るルパンは、顔を変えるのにマスクのようなものを使っていないが銭形まつ毛は付けている。(0:34:28)
 ※ネットで拾ったトリビアの一つですけど、そう思って見ると確かに……って感じです。

 

クラリスはルパンに指輪をあげようとしてルパンに止められる(その前に偽物をはめられる)が、その後のシーン(ルパンが落とされた後)で指輪をしていないカットがある。(0:45:43)
 ※描き忘れたのでしょう。

 

・不二子が使っている拳銃はルガーP08ではなく、ルガーM1900(他のタイプの可能性もあり)。(0:56:07)

ルガーM1900

 ※これは物凄く細かいことなので、ガンマニア以外はスルーでいいです(笑)。

 

クラリスの部屋で不二子がマークII榴弾を使うと窓ガラスには傷一つ付かないで「防弾ガラスだわ」というシーンがあるが、そんな防弾ガラスはない。(0:59:32)
 ※これは防弾ガラスのことを完全に間違って認識してますね、宮崎さんほどの人でもこういうことあるんだなぁ。

 

・屋根の上でルパンが撃たれるシーンで、ジョドーのMG34の構え方が間違っているうえ、薬莢を上に飛ばしているのも間違い(下方に排出するのが正しい)。(1:01:19)

MG34

 ※これも武器・兵器のファンならご存知と思います。

 

オートジャイロから落下したルパンを救出しようとするチンクエチェントは、一瞬新車のように綺麗になる。(1:04:14)
 ※作画ミスなのか、手間を惜しんだのか。

 

・「12時間あればジェット機だって直る」とルパンが言うが、そうとも限らないという専門家の意見が以前ある雑誌に載っていた。(1:08:36)
 ※モノの例えなんですけどね。

 

・ルパンの回想シーンでメルセデスベンツSSK(フェラーリのエンジンに積み替えている)が登場していて、TVの第一シリーズでお馴染みの車だが、第二シリーズで描かれていたのはアルファロメオ6C1750。(1:09:52)
 ※これ、結構間違って覚えている人が多いので載せました。

 

・不二子のハーレーダビッドソンWLAのライトとホーンの位置がシーンによって違う。(1:11:50、1:38:41)
 原画マンの全員がこういう細かいことを知っているわけではないでしょう。

 

・銭形警部が乗ってきたブルーバード410型が、カットによって右ハンドルだったり左ハンドルだったりする。(1:12:56、1:39:06)

ブルーバード410型

 ※これも単なる作画ミスか、演出のためにわざとやったのか(場面設定的な?)。

 

・ルパンが不二子に言う「お友だちになりたいわぁ」は、金鳥サッサのCMで園佳也子さんが言っていたセリフのパロディ。(1:32:37)
 ※月日が過ぎるとこういうネタは元がわからなくなりますね。youtubeで見られます。

 

・ブルーバードの側面には「埼玉県警」と「ICPO」と書かれているが、銭形警部は警視庁の人間。(1:37:49)
 ※こんなことに文句を言う観客はいないでしょうけどね。

 

・この映画は1968年の設定と書いたが、後のテレビスペシャルでもっと後の年に変えられている(過去のルパンの事件に関するデータベース画面に表示されている。シリーズ全体が長すぎる故の矛盾?)。
 ※今回調べ直してみましたけど、どのテレビスペシャルなのかが判明しませんでした、すみません。

 

・一番最初のテレビアニメ『ルパン三世』は1972年に放送されて、作品の中にもそれを伺わせるものが登場する。宮崎監督はこの映画を「TVシリーズの後の出来事」と語っているが、何故か前後が逆になっている。
 ※『カリ城』の設定をした時点で気付かなかったのか、何か意味があるのか?

 

 

 

以上、面白がって頂けると嬉しいのですが。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。