スプーキーじいさんって何考えてるの!?

貧乏・暇なし・不健康。一人暮らしのじいさんのブログです。このブログに広告とか金儲けは入っていません。

バレンタインデー考察

今日はバレンタインデーです。
2月14日は、元々は女神ユーノーの日でした。
ローマ帝国の時代には結婚の神であるユーノーの日に男女が出会うイベントがあって、その後に結婚するということがありました。
ところが皇帝は、結婚した男性を戦争に行かせると士気が落ちるという理由で、結婚を禁止してしまいます。
(じゃあ子供はどうするんだって思いますよね)
結婚できずに嘆き悲しむ若者を見たヴァレンティヌス司祭は、秘密の結婚式を挙げてあげていました。
それがバレて禁止されたのに、ヴァレンティヌス司祭は結婚式を挙げ続けて、ついには処刑されてしまったのです。
その処刑の日は、わざわざユーノーの日にされました。
こういうことがあって、2月14日は後に恋人の日とされました。
(ヴァレンティヌス=バレンタインですね)

 

日本でバレンタインデーが一般化した有力な説としてよく語られるのは、メリーチョコレートの二代目社長の話です。
パリに住む友人からの手紙に、パリではバレンタインデーに親しい者同士でプレゼントを贈り合うということが書いてあり、これを自社の売上げアップに繋げようとしたのです。
昭和30年代の日本では女性から男性に告白することは珍しかったので、2月14日は「女性から男性にチョコレートをプレゼントして愛の告白をする日」と宣伝したのです。
ただ、神戸のモロゾフ製菓が同じように「バレンタインデーにはチョコレートをプレゼントしましょう」という広告を出したのは昭和11年のことで、一番最初はこちらでしょう。
(この辺りの話は諸説あります)

 

 

 

さて、私が思う「バレンタインチョコで告白」という風習が広まった理由ですが。
これって単にコミュニケーションが下手な人が飛びついただけのことですよね。
子供の多く(と一部の大人)は異性とのコミュニケーションが下手で、好きになっても会話もろくにできません。
告白のキッカケが欲しかった女性が、バレンタインデーというイベントにかこつけて告白するようになったのです。
告白しなくても「バレンタインデーにチョコレートをプレゼントしたら告白と同じ意味を持つ」としたら、コミュ力のない人は喜ぶでしょう。

ただ、前に書いたとおり相手とのコミュニケーションを十分に取らないで告白したら、失敗する可能性は高くなってしまいます。

お互いのことをよく知らないのですから、合うか合わないかも分かるわけがありません。
大体、普段から普通に会話ができない人なんて、付き合ったって疲れるだけです。
結局コミュ力をつけるしかないのです。

 

 

 

昔の日本では、「お国のために」子供を作るという意識がありました。
奥手だろうとコミュ障だろうと結婚させて子供を作らせなければいけないから、見合いという制度があったのです。
そしてほとんどの人が結婚していました。
ところが戦後、アメリカ人の真似をしたつもりで間違った個人主義が広まり、恋愛結婚が当たり前になっていきます。
(この辺りの話はまた別の機会に書きます)
見合い結婚が激減して恋愛結婚が当たり前になるとどうなるか。
各個人のコミュ力が求められるということです。
バレンタインチョコに頼ろうとする人が増えるのも道理です。

 

近年はインターネットの普及によって直接会って話さなくてもコミュニケートできるようになりました。
誰でも失敗は怖いですから、ネットという道具を使って遠くから様子を伺い、近づいてもいいのかどうかを判断し、ダメだと思ったらすぐ逃げます。
これにより失敗は減ったかもしれないけど、コミュ力を鍛えることは難しくなりました。
ネットも携帯もなかった時代の人達が、コミュニケーションで失敗を繰り返しながら成長していったようなことは少なくなっているはずです。
コミュニケーションが苦手なら、一人の世界に逃げ込むことだって許されるようになりましたしね。
(マンガ、アニメ、ゲーム、鉄、カメラ、アイドル、等々)
もう自分のコミュ力なんて使わず、ボタンをぽちっと押せば済むような方法が求められているのです。
マッチングアプリとかね)

 

 

 

あと義理チョコですけど、最近は否定的な意見が増えているようです。
職場でのチョコのやりとりは「環境型セクハラ」と言われることもあるそうで、要注意です。
男性は大人になればバレンタインデーにチョコレートをもらいたいなんて思いませんし、そんなことで「自分はモテる/モテない」とも思いません。
それにホワイトデーのお返し(← 何だそりゃ?(笑))なんてしたくないです。
本当に無駄で形式的なイベントですよね。
ま、女性にとってはチョコレートを沢山見て、選んで、買って、渡して、ついでに自分も食べるということで、楽しめる要素が多いのかもしれませんが。

もう一つ。
市販のチョコレートを刻んで溶かしたものを「手作り」って、変ですよね。
「手作り風」と言い換えたほうがいいと思います(笑)。

 

 

 

色々と書きました、読まれて不快に思った方には申し訳ない。
ただこれが私ですから。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。