今回は前回予告した、
「カップヌードル 塩分控えめPRO 1日分のカルシウム&ビタミンD カレー」
を取り上げます。
(長い名前だ)
日清のHPでは、従来のカップヌードルカレーよりも30%も塩分が少なくて、一日分のカルシウムとビタミンDが入っていて、美味しさはそのままと謳っています。
果たして、その実力はどれほどのものなのか。
まず正面から。
もう文字ばっか。
「PRO」って何でしょうねぇ、従来のカップヌードルカレーはアマチュアってこと?
(商品名が長いので、以下は従来品を「アマ」、新しいほうを「プロ」と書きます)
次に上から。
ここも文字だらけです。
最近はお茶のペットボトルとかでも、何だか文字が大量に載ってますよね。
栄養成分表示です。
アマとプロを比較すると、
アマ:422kcal
プロ:384kcal
と、熱量は少なくなっています。
そして肝心の食塩相当量。
アマ:4.4g
プロ:2.8g
これもかなり減ってますね。
本当に「おいしさそのまま」なのでしょうか。
日清のカップ麺って塩分量が多いものが多くて、日清焼そばU.F.O.なんかは食塩相当量が5.9gもあります。
そりゃ、人間は脂質・糖質・塩分の多いものを美味しいと感じますけど、UFOが健康的であるとはとても思えません。
こういうところに「売らんかな」を感じてしまうのですよ。
おっと、脇道に逸れてしまいました。
プロの作り方はアマとまったく同じです。
フタを少し開けて、熱湯を内側の線まで注ぎます。
ここでまた余談です。
カップ麺はちゃんと沸騰させた熱湯で作りましょう。
90℃とかのお湯では美味しくできません。
これはNHKの『ガッテン!』などでも検証されていることで、メーカーは熱湯を入れることを前提に商品開発をしています。
熱湯でないと、麺や具の戻り具合やスープの溶け方にハッキリと差が出てしまうのです。
上のフタの写真にもハッキリと「熱湯」と表記されています。
3分間待ってフタを取ると、こうなります。
そしてよく混ぜて、
実食。
正直言って、美味しかったです。
アマよりも薄味かと思っていましたけど、かなり近いと思います。
アマのあの濃さが少し減っているだけで、味はほとんど同じだと感じました。
アマの味を濃すぎると思っている方もいるでしょう、それならプロのほうが合うでしょう。
驚きましたね。
栄養成分があれだけ変わっているのに、これだけ近い味に出来るとは。
さすが日清です、大企業の底力ってところですか。
日清の製品はやはり他のメーカーとは違います。
例えば有名などん兵衛ですけど、そばもうどんも具もスープも進化しています。
私は食べ続けているから分かりますが、まったく進化を感じないマルちゃん(東洋水産)とは違います。
スーパーで両者の価格差を見ても納得なのです。
(昔の味が懐かしくて食べたくなる気持ちも分かります)
私はカロリー量や塩分量を見て、カップヌードル・シリーズは食べなくなりました。
ただ時々は食べたい気持ちになることもあって、我慢していたのです。
このプロならば、時々は食べても大丈夫でしょう。
嬉しいことです。
これまでの世の中では、カロリー量も塩分量も過剰なものがウケてきました。
飲食店の「味が濃ければ売れる」「量が多い=お客が喜ぶ」という考え方は、今でも常識です。
(大盛り無料とか「多くしておきました」とか、よくあります)
ですが最近は、量が少ないメニューを取り入れる飲食店が増えてきています。
牛丼チェーン店や中華のチェーン店では、ミニサイズのメニューが普通にありますしね。
そして次は、このプロみたいに塩分量控えめなヘルシー・メニューが来るでしょう。
そういうのを「女の子のダイエット・メニュー」みたいに特殊なものとせず、普通にしていってほしいと思います。
私は還暦ですけど、もう最近はお昼は少なめにしています。
お昼に一人前を食べてしまうと、晩酌の時間までお腹が空かないのですね。
そうなると、帰りの食べ歩きが出来なくなってしまいます。
今の現場はお昼ご飯に期待できないエリアにあるので、夕食を重視したいです。
歳を取ると、こんな変化もあるのだと感じています。
新しい商機が目の前にあることに、日清はいち早く気がついたということでしょう。
今後も期待しています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。