前にここに書いたとおり、ついに私はオーブン持ちになりました。
当然ながら今まで作れなかった、オーブンを使う料理に挑戦しようと思いました。
最初は、みんな大好きハンバーグ!
そう思いながら金曜日に帰宅しました。
私は週末の食料品などはネットスーパーで宅配してもらってます。
ティッシュペーパーとかのかさ張るものは、持ってきてもらうに限ります。
金曜日の夜、ネットスーパーのウェブサイトにログインして、商品をクリックしていたとき、困ったことになりまして。
私が利用しているネットスーパーに、合い挽き肉も牛の挽き肉もなかったのです。
いやいや、牛肉抜きじゃハンバーグにならないでしょ!?
おそらくお店に行けば買えるのですよ、売ってないわけないのだから。
でも困りました。
そんなこんなでディスプレイで挽き肉の画像を見ていたとき、ふといいアイディアが浮かびました。
前から作ってみたかった二色丼、あれ作ってみよう!
今回は、私の亡き母が昔から繰り返し作ってくれた、大好きな二色丼を自分で作ってみることにしました。
(オーブンはまたいつか)
ネットで調べてみると、それほど難しい料理ではありません。
鶏挽き肉と玉子に味付けして炒めてご飯に乗せりゃあいいのです。
で、料理の師匠のYさんに問い合わせてみたところ……
Y「チッチッチ、甘いねスプーキーちゃんも」
ス「なんでや!?」
Y「鶏挽き肉や玉子はただ炒めればいいってもんじゃないのだよ」
ス「というと?」
Y「たぶんお母様もやっていたと思うけど、同じ二色丼でも作り方で味が違ってくるのさ」
ス「1へぇ」
というわけで、Yさん直伝の二色丼、作ってみます。
(続編を書きましたので併せて読んでみてください)
二色丼
一人分の材料です。
・ご飯 一食分
・鶏挽き肉 100g
・玉子 二個
・サラダ油 小さじ2
※この下の5つは鶏挽き肉用です(Aとします)
・しょう油 大さじ1.5
味が濃い目になるようにしてます。
丼ものの頭だし、玉子が中和してくれるので、濃く作ったほうが美味しいそうです。
しょう油は濃い口を使うと色が濃くなります。
うちのは色が薄くて。
・砂糖 小さじ1
・ショウガ 1cm
ショウガを入れるのは鶏肉を使うときだけでいいです(臭み消し)。
・料理酒 小さじ1
・みりん 小さじ1
※この下の3つは玉子用です(Bとします)
・料理酒 大さじ1
・塩 一つまみ
・砂糖 小さじ1
二色丼のレシピをネットで色々と見ましたが、調味料についてはかなりバラツキがありました。
ということは、それだけ味の違う二色丼があるってことです。
今後研究したいテーマですね。
ですから上に書いたのは一例ってことで、自由に変えていただいて結構です。
今回は加熱した食材をバットに広げて冷ます場面が二回出てきます。
バットがなければお皿などを用意しておきます。
では作りましょう。
意外だったのは、使う鶏挽き肉の半分を湯通しすること。
これはYさんが強く推す方法で、脂が落ちて適度にアッサリするのだそうです。
1.鶏挽き肉の半分をザルに入れて、上から熱湯を500ccくらいかけて、水を切って冷ましておく

2.割り箸を四本(二膳)用意して、割って濡らしておく
3.鶏挽き肉を合わせて、Aを加えてよく混ぜる

4.玉子を割ってBを入れて、よく混ぜる
玉子を混ぜるときにはお箸をボールの底に付けて動かします(泡立ち防止)。

5.布巾かタオルを濡らして軽く絞り、フライパンを置けるようにしておく
6.ご飯を丼に盛っておく

7.フライパンにサラダ油(小さじ1)を入れて、中火で加熱する
8.混ぜた鶏挽き肉を入れて、四本の割り箸でよく混ぜながら炒める
鶏挽き肉が固まらないよう、ほぐしながら混ぜます。

9.30秒経ったら、フライパンを濡らした布巾(かタオル)の上に乗せて、混ぜ続ける
この30秒というのは目安です。
中火にかけたフライパンの中がジューと言い始めたら移動する感じですね。

10.30秒経ったら、フライパンを中火に戻して混ぜ続ける
11.9.と10.を4、5回くらい繰り返し、鶏挽き肉に火が通ってバラけたらバットに移して火を消す
回数は鶏挽き肉の様子を見ながら加減します、ジューシーさを失わないようご注意を。
うちはバットがないのでお皿を使いました。
12.フライパンにサラダ油(小さじ1)を入れて中火にかける
13.油が熱せられたら混ぜた玉子を入れて、四本の割り箸で混ぜながら加熱する

14.一分経ったらフライパンを濡らした布巾(かタオル)に乗せて、混ぜ続ける

15.30秒経ったらまたフライパンを中火に乗せて、混ぜ続ける
16.ここからは30秒間ずつ、中火と濡れ布巾の間を移動しつつ、混ぜ続ける
フライパンを冷やしながらの炒めなので、焦ることもないですね。
17.玉子がほぐれて固まる少し前にバットに移し、火を消す
玉子はバットの上で予熱で固まるので、やや緩い内にバットに移します。
これもうちではお皿を使いました。
(ちょっと緩すぎました……)

※鶏挽き肉も玉子もこういう炒り方をするのは、火を一気に入れないためです(Yさんの入れ知恵)。
特に鶏挽き肉は火を一気に入れてしまうと、固くてジューシーではなくなってしまいます。
18.炒めた鶏挽き肉と玉子をご飯に盛って完成
お疲れ様でした!


まぁまぁ美味しかったです、母の味には到底及びませんが。
鶏挽き肉は炒め過ぎ、玉子は炒め足りませんでした。
鶏挽き肉はもう少し早く上げていれば、よりジューシーだったと思います。
ただ味はアッサリで、Yさんの言うとおり脂がしつこいようなことはありませんでした。
もしコッテリがよければ、湯通しはやらなくてもいいでしょう。
鶏挽き肉の色が薄いのは、しょう油の種類の問題でしょうね。
うちでは濃口しょう油は使わないので。
ちなみに。
うちの家族の間では、二色丼はマフラー丼と呼ばれていました。
そぼろの見た目が毛糸の編み物みたいだと小さい頃の私が言い出して、それでマフラー丼となりました。
もし手編みが出来れば、茶色と黄色の間にちょっと白を入れたようなマフラーを編みたいです(笑)。
これで二色丼の作り方は分かりました。
もう少し練習すれば納得の味にできるでしょう。
ハンバーグもいいけど、懐かしの味も良かったです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。