スプーキーじいさんって何考えてるの!?

貧乏・暇なし・不健康。一人暮らしのじいさんのブログです。このブログに広告とか金儲けは入っていません。スターは一個だけ付ける主義です。

介護の悪い面

お米、売ってないですね。
あったとしても高いし、困ったものです。
それで今度は玉子が値上がりとか。
どうなってるんですかねぇ。
正直、次の料理のことも色々考えているのですけど、貧乏だし、ご飯がないとつまらないしで、ストップしているのです。
(カレー作ってもご飯がないとか(笑))
まぁ近いうちにまた何か作って記事にしますよ。

 

 


 

 

以前、介護について少し書きました。

介護ってやってみると色々楽しいことがあるよ、そういう内容です。
では今回はその逆に、介護の何が辛いのかを書きます。

 

 

 

介護未経験の人は介護の仕事のデメリットというと、

1.安月給

2.排泄介助

3.体力消耗

とかを思い浮かべるのではないでしょうか。
これらはまぁ、不正解ではないです。
ただこれらの理由で離職する人ってそんなにいないんじゃないかな。
給料が安いことは、子育てが終わってパートで来ている女性にとっては重要ではないような気がしますし。
(そういう職員が圧倒的に多い(即戦力))
排泄介助は慣れます。
私はあの匂いがキツかったですけど、それもすぐ慣れてしまいました。
体力は確かに必要ですけど、毎日やってりゃあそれも慣れるものです。

 

私が考える、介護の仕事の一番のデメリットは、人間関係です。
介護の職場では、普通の職場では有り得ないようなことが普通にあります。
パワハラ、いじめ、えこひいき、などなど。
おそらく介護の仕事から離れていった人たちの多くは、こういう問題が一番の理由だったのではないでしょうか。

 

普通の会社だと、社員がリーダー(主任とか課長とか)になるときに研修があると思います。
リーダーシップ研修とか言って、部下に対するコミュニケーションを学ぶのです。
言っていいこと、悪いこと。
やっていいこと、ダメなこと。
こういうのって教えられないと分からなかったりしますよね。
で、介護の世界にそんなもの、ありません。
長く働いていて仕事ができる人が、リーダーに任命されるだけなのです。
昨今はパワハラとかが問題となり、多くの会社は神経質になっていると思いますが、介護の世界ではこういう問題はまるっきり無視されているのです。

 

するとどうなるか。
現場のリーダーが自己流で仕事をするようになります。
それは介護のやり方もそうだし、部下への接し方もそうです。
介護の仕事は、利用者さんの命を預かっているからいい加減にはできません。
だから仕事に対して厳しいのは当然です。
でも人間、完璧じゃないですよね。
リーダーは自分ができることを部下ができなかったりすると、まず注意します。
それでまた同じ人が同じミスをすると、感情的になっていきます。
自分の怒りを部下にぶつけて、部下が傷つくような言葉も吐いて、ときには手や足も出て。
気に入った部下は可愛がり、気に入らない部下にはキツい仕事を回し、遠ざけて。
それでいい結果が出るとは思えませんけどねぇ……

 

私はいくつかの現場で働きましたが、どこの現場にもこういうリーダーがいました。
どこにでも、です。
一箇所だけ、リーダーはいい人だったけどサブリーダーが鬼だったことはありましたけどね。
このことを例えば施設長に相談したらどうなるか?
私は最初の現場のときに施設長に相談しに行ったことがあるのです。
そしたら「現場のことは現場で解決しろ」ですって!
それはつまり、もしリーダーになれるくらい仕事ができる人が辞めてしまったら現場が回らなくなってしまう、それだけは避けなければ、ということです。
やりたいようにやらせて、ご機嫌を取ってるのです。
それで結局、部下のほうが職場を去ることになってしまうのですよ。

 

 

 

おそらく、きちんとした会社で働いたことがある人なら、他にも驚くようなことが毎日何回もありますよ。
まず、教え方が下手。
新人が入ると、大概は一人先輩職員がついて仕事を教えます。
そのときに、全体の流れから徐々に細かくとか、体系的に教えてくれる人なんていません。
本当に一人もいませんでした。
その場その場で細かいことをああしろこうしろって、それじゃ新人が育つはずがありません。

 

それから先輩の全員がこう言うのですよ。

人によってやり方は違うけど

ええ!?
介護の仕事ってそんなにいい加減だったの??
本当に全員がこれ、言ってました。
例えばベッドから車椅子へのトランス(移乗)のやり方は、いくつかのパターンがあります。
職員の一人ひとりが自分がいいと思う方法を持っていて、みなさん自己流でやってるのです。
それで、リーダーは自分のやり方を部下に押し付けたいから、違うやり方を見つけると怒鳴りつけます。
利口な部下は怒られないように、リーダーがいる日はリーダーのやり方でやります。
リーダーが休みの日には、自分のやり方でやってたりしました。

 

いいですか、例えば牛丼屋さんに行ったとして、調理する人によって作り方が違うなんて許されるわけないですよね。
「ああ、今日は肉が少なくて塩辛いなぁ」なんて大問題ですよ。
ましてや人の命を預かる介護の現場で、やり方が人によって違うなんて許されるわけがありません。
悪いのはリーダーだけじゃないってことです。
誰も監視をしなければ勝手になるのが人間です、だから間違いをチェックする仕組みがないといけないのですが、そんなものはありませんから。

 

あとは利用者に対する暴言暴行ね。
会話もできないくらいの認知症の人が標的になりやすく、私はとんでもない暴言を利用者の目の前で言った職員を何人も知っています。
自分の言うとおりにしてくれない利用者に対する暴行もありました。
夜勤で忙しくなるのが嫌で、動き回る利用者をシーツで動けないように拘束していた職員も知っています。
(拘束はそれが許可された施設のみ可でご家族の承認も必要)
バレなきゃいい、そんな感じですよ。

 

 

 

こういう内情を見てしまって幻滅する新人は多いと思います。
傍若無人なリーダーにいい加減な仕事、これらが合わさって離職の原因になっていると私は思います。
こういう問題を放置している(放置せざるをえない)から、介護の世界はいつまでたっても人手不足なのでしょう。
給料を少し上げたくらいで、解決なんてするもんですか。
思いっきりブラックだし、もし自分の親が生きていたなら施設になんて絶対に入れたくないですね。
私も介護だけは二度とやりたくないです。
これから介護の仕事をしようと考えている方の参考になれば嬉しいです。

 

 


 

 

キツい記事になってしまいました。
今朝は思わず早起きしてしまってお腹が空いてたからかなぁ。
こういうときに牛めしでもあればねぇ(笑)。

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。