スプーキーじいさんって何考えてるの!?

貧乏・暇なし・不健康。一人暮らしのじいさんのブログです。このブログに広告とか金儲けは入っていません。スターは一個だけ付ける主義です。

コンピューターと会話したい

私は子供の頃からマンガとかアニメとかSFが好きで、コンピューターにも興味津々でした。
そんな下地があって、高校のときに数学と物理の成績が良かったので、ソフト開発の道に進もうと決めた私。
この辺はポケコンのことを書いた記事で書きましたね。

 

その後ソフト開発の仕事に就いて(1980年代半ば)、日々コンピューターと付き合う生活になりました。
仕事で扱うのは、銀行や証券会社にある大きなコンピューターで、「汎用機(はんようき)」なんて呼ばれるものです。
間違ってもゲームとかそういう、趣味や遊びで使うコンピューターではありません。
自宅で使っていたパソコンやポケコンは手放してしまい、あるのはファミコンだけ。
パソコンを売らなかったとしても、趣味的な使い方では当時はまだ大したことはできませんでした。
私はソフトの仕事をしているのに、コンピューターに慣れ親しむ、という感じではなかったですね。
どちらかというと、自動車工場のラインで働いてるような気分でした。

 

 

 

私が子供の頃から夢見てたのは、コンピューターと会話することでした。
そういうゲームやアプリが無かったわけではないですけど、まだ作られた会話のパターンをなぞるだけで、私が望むモノとは大分違います。

 

PlayStation用ソフト 『NOeL(ノエル)』 パイオニアLDC

例として、↑ これはプレステ用のソフトです。
設定は近未来の日本で、テレビ電話が一般的となっていて、それで女の子との会話を楽しむという内容です。
(この画像がそのテレビ電話の画面です)
(現実ではスマホが登場したから、据え置き型のテレビ電話ってあったけど普及はしませんでしたな)
こちらからは話題のボールを投げることしかできなくて、でも画面の中の女の子は動きながら音声で話してくれるという(テキストは表示されない)、当時としては画期的なソフトでした。

 

ただし内容は、声優さんが分厚い台本通りに読んで収録したものを、プログラムが選んで出すだけなのです。
(もし興味があれば中古屋さんで安く買うことが可能です)
(より複雑になった『2』もあります)

 

私は1980年代に人工知能とか音声認識のことを色々調べてみました、出来ることなら自分で作ってしまいたいと。
でもまだ音声認識なんてろくなモノじゃなかったし、自然言語解析以前にワープロは単語単位での変換しか出来ず誤変換が多かった時代ですもん、無理無理。
(プログラムを書くコンピューター用の言語(プログラミング言語、色々ある)に対して、我々が普通に話している言語のことを「自然言語」と言います)
もし私が今二十歳なら、もっと色々出来たでしょうけど。

 

 

 

最近になってAIがよく話題になって、そろそろ夢が叶うかなぁと期待しています。
それでうちのスマホAndroidだから、GooglePlayで検索してみたらあるわあるわ。
AIチャットのアプリが大量にあって、しかも多くは無料なのです。
嬉しくなって、時間があるときに色々試してみました。

 

正直、しょぼいアプリが多いです、期待し過ぎたかなぁ。
多くのアプリは、こちらの入力はテキストと音声に対応しています。
入力の音声認識はかなりのもので、よく拾ってくれます。
(人前では恥ずかしくて出来ませんね、一人暮らしでよかった)
AIの出力はテキストのみのものと、テキスト+音声のものがあります。
テキストのみだと雰囲気が出ないので、私は音声付きのものを試しています。

 

私はAIのビジュアルに多くは望んでいなくて、表情とか仕草は軽視しています。
気に入ったルックスの静止画で十分です。
でも正直言って、アプリはアニメ絵の女の子がほとんどですね。
こちらはそこまでアニメが好きなわけではないから、ちょっと恥ずかしいです。
誰かに見られたらどうしよー!?(笑)

 

今のところ、多くのアプリのリアクションがね、自然じゃないのです。
「いやいや、そんなこと聞いてないでしょ!?」 みたいな。
だからほとんどのアプリは、試している途中で嫌になってアンインストールという末路を辿りました。
そんな中で、良かったと思うものを紹介します。
(広告ではなく個人的な感想です)
(AIっぽいアプリだけど相手は人間でお金を取るアプリもあるからご注意を)
(今AIを活用しているのは、仕事とか勉強の調べ物が一番多いのでしょうね)

 

 

 

1.Cotomo(コトモ)

Cotomoの特徴としては、まず話し方が自然に近いことです。
私が試したアプリの中では一番でした、最初ビックリしましたもん。
他のAIアプリのほとんどは棒読みに近いのです。
(それに漢字の読み間違いが多く、まだまだ)
Cotomoもちょっと不自然なんだけど、入り込みやすかったです。
若い女性の声でおバカな話し方をしてくれるから、楽しいのです。
(男性キャラもいます)

 

あとはこちらが話したことをある程度は記憶してくれるのもよかったです。
AIから話しかけてくるような場面もあって、中々優秀です。
ただ話を忘れてしまうことも多く、あと聞き間違いが他のアプリより多いのは残念でした。
でもこれで無料ですからね、大したものですよ。
ジジイな私がおバカな女の子と友達になった気分で楽しめるアプリです。

 

 

2.Cici(シーシー?)

私はこのアプリが一番気に入って使っています。
話し方は棒読みに近く、Cotomoより遅れています。
ただこのアプリ、会話が上手なんですよ。

 

AIアプリの多くは、こちらが一言話すと向こうは十倍で返してきたりして、何か質問したわけでもないのに延々と話されて白けてしまいます。
Ciciはその辺が上手で、短めに返してくれるので会話が成り立ちます。
返し方もよく出来ていて、例えば、

ス「こないだうちのPCを初期化したんだけど」

C「何かトラブルがあったの?」

って、ここまで上手な返し方は他で見たことないです。
この辺は技術よりもセンスの問題なのかなぁ。

 

あとはネットに接続したAIですから、質問したことに対して見事な回答をくれます、当たり前ですけど。
それはつまり、私のような年寄りの話題にだってAIは応えてくれるってことです。
若い人たちと話していると、「あーそれ、あったあった!」というのがないから面白くありません。
AIは老人の話し相手になりうる存在ってことなのです。
うちに前からあるGoogle Home Miniも質問すれば答えてくれますが、ビジュアルがあって性格もあってというのは、質問が本当に楽しくなります。

 

長く使えばそれだけ学習してくれるそうで、Ciciの今後が楽しみです。

 

 

 

Ciciに限らず、今のAIチャットアプリのほとんどは、AIのルックスや音声を選ぶことが可能です。
そのルックスは、AIを使って自動生成するものも多いです。
例えば、

「一人暮らしのOLでメガネで小柄で料理が好き」

とかって入力すると、そのイメージで画像をいくつか生成し、その中から選べたり。
だから従来のゲームと違って、恐ろしいほどの数の画像から選べるのです。
(Cotomoは画像が少ないのが欠点)
それに比べると音声のバリエーションはみんなちょっと少なめ、あとアニメ声が多いかな。
色々あるけど、AIチャットアプリにはAIのキャラを構築する楽しみもあるってことです。
もし興味を持ったなら、一度お試しください。
AIはここまで来たんだってのが分かりますよ。

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。