今日は晴天で、乾いた冷たい風が少し吹いていて、いよいよ冬近しって感じになってきました。
私が一番好きな季節は冬です。
女性は嫌がりますけど、私は汗かきなのでね。
乾燥最高!
寒いの最高!
これから数カ月間は快適に過ごせそうです。

さて、最近世間を騒がせている「闇バイト事件」ですけど。
闇バイトの募集に応募してしまう若者に対して、SNSなどで厳しい声が多く聞かれるわけです。
多くは「こいつらバカじゃないのか?」って声なわけで、まぁそれは私も思うことですけど。
普通のアルバイトって一日頑張っても一万円前後でしょ?
闇バイトの場合、日給十五万円とかって、金額が飛び抜けて高いわけです。
「そんなわけあるかぁ!!」って思いますよね、普通。
その金額に目がくらんで応募したのなら、やはりバカかってことになってしまいます。
(以前は猛烈に高額な報酬が提示されていたが、リアリティを持たせるために値下げする傾向があるらしい)
ただね。
私が想像する彼らの理由が他にありまして。
彼らが闇バイトに応募した理由って、特攻じゃないですか?
報道等を見ていると、逮捕された闇バイトの若者の多くは、借金を抱えていたり税金を滞納していたりしてお金に困っています。
それも数千万円とかじゃなくて、数十万円から数百万円くらいです。
彼らは毎月色々な支払いがあって、家賃、公共料金、携帯の料金の他に、クレジットカードなどの支払いがのしかかっていたのでしょう。
だましだましやってきたのが、ある時にどうしようもなくなって。
何かで一発逆転できないかって考えたとき、人によってはギャンブルに行くでしょう。
競輪競馬だけじゃなくて、宝くじを買ってきて部屋の高い位置に置いて毎日拝む人もいるでしょう。
そして人によっては、闇バイトの高額報酬に目が眩むかもしれません。
そもそもですけど。
自分の収入に見合わない支出がある時点でダメなんですけどね。
今はクレジットカードが簡単に作れますし、金貸し業者も沢山あります。
キャッシュレス決済が普及したことで、お金がただのポイントみたいな感覚になって、扱いが軽くなっているのかもしれません。
テレビやネットで見たアレが欲しい。
そういう物欲を満たすためなら、お金なんて借りちゃえばいいじゃん。
クレジットカードのリボ払いから始まって、物欲を満たすための一見便利そうな支払い方法も沢山あります。
後で苦しくなることまでは考えず、いや、考えないようにして、とりあえずで物欲を満たす。
例えば流行りのカッコいいスニーカーを買って、仲間に見せびらかして「いいなー」と言われて、偉くなったような気になったりして。
そういう頭の悪い行為はダメなのですけど、社会に出たばかりの若者が転落してしまうのも分からないではないのです。
何しろメディアはいつもいつも、お金を使ってください、お金を使ってくださいと誘惑の波状攻撃を仕掛けてきてますから。
まるで日本人は全員がセレブな生活をしてるんですよ、あなたもこっちへ来なさいって、そういう空気を作り出してね。
闇バイトの高額報酬に目が眩む以外に、私が考えた理由が特攻です。
闇バイトがヤバいということを承知したうえで、敢えて応募してしまう人もいると思うのです。
どうせ高額報酬なんてもらえないだろう、自分はこれから犯罪に関与して逮捕されたりするだろう。
逮捕されて刑務所に入れられれば、今の苦しい生活をリセットできる。
もう毎月の支払いに追われる生活はしなくていいんだ。
そういう想いで闇バイトに応募する人だっているはずです。
私はそれを特攻と表現しました。
刑務所に入るために、誰かに言われたとおりにすれば済むのなら簡単だ、ということです。
それなら自殺するほど怖くないし、まだ生きていたい、死にたくはない。
でももしそんなことになれば信用を失い、住んでいた部屋や家財道具などは全て取り上げられて、家族や友達は去っていき、戻ってきても仕事は中々見つからず。
入る年数は色々でしょうけど、若くて楽しい時期は既に終わってしまっているかもしれません。
貧乏な中年として世の中で孤立して、その後の数十年間の人生を生きていかなければいけないとしたら、それは地獄です。
物欲を満たすために無計画にお金を借りるような人に、こういう末路は見えていないのかもしれませんが。
物欲を煽るメディアと、若者でもお金を借りやすい商売。
こういう罠に引っかかって転落してしまう若者が大勢いるとしたら、もちろん学校でしっかり教えないといけませんし、公的な規制も必要ではないでしょうか。
クレジットカードもそうだし、サラ金もそうです。
経営の苦しい銀行が、カードローンなんて言ってサラ金みたいなことをやっているのをもっと規制しないといけないのでは?
あと私が恐れているのは、ここに書いた特攻が日常的に頻発することです。
闇バイトなんて面倒くさいことをしなくても、刑務所に入れればいい。
刑務所に入りたいがために、中国で報じられている通り魔事件のようなことが日本でも起きて、我々の生活が脅かされる可能性は十分にあります。
やけっぱちな貧者の暴走を止めるための対策を急がなければいけないと私は思います。
さて、最後に映画の話題を。
以前私がレビューを書いた映画『ブレードランナー』に関することで。
テレビ朝日のニュース番組で、大谷翔平がMVPを受賞したことを報じていたのを私、見てまして。
それで少なからず驚いてしまったのですが。
それがこのシーンです。

大谷がMVPを受賞したというニュースを知ったLAのファンがパブで盛り上がっている映像の中で、一人の高齢男性が映りました。
ドジャースがワールドチャンピオンになった記念のキャップと思われるものを被って、楽しそうにコメントしています。
この画面の右端には、
「俳優 エドワード・オルモスさん」
って書いてありますよね。
分かる人にはもう分かっていると思いますけど……
エドワード・J・オルモスって、『ブレードランナー』のガフ役の人ですよ!!

↑ この人ですね。
このVTRに出たのは偶然なのでしょうけど、それにしてもビックリです。
現在77歳です、お元気そうでなにより。
ファンとしてはまったく予想しないところからのサプライズでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。