突然ですが。
これから自転車の購入を考えてらっしゃる方のために、自転車で走り回っていた経験のあるこのスプーキーじいさんが自転車選びのポイントを書きますね。
参考になれば嬉しいです。
1.フラットバーはやめときなさい
自転車ファンはハンドルのことをバーと言います。
フラットバーというのは、いわゆる「棒ハン」のこと。
全体がほぼ真っすぐで棒みたいなバーですね。

これがなぜダメかというと。
腕の筋肉というのは、「気をつけ」の姿勢のときが一番自然な状態です。
それを「前ならえ」と前に持ち上げた状態が、自転車のバーを持つのにベストなのです。
腕がねじれていないので楽だし、腕の筋力も効率的に使えます。
でもフラットバーを使うと、腕全体が90度ねじれてしまうのです。
これは疲れます!
私も昔、フラットバーの自転車に乗っていたことがあって、ついついバーエンド(ハンドルの端)に手を置いて甲を横に向けてしまうのです。
フラットバーっていうのは元々は、昔ゲイリー・フィッシャー達がMTB(マウンテンバイク)を作っていたときに、軽量化のためにバーを短く切ったことから始まっています。
だから人間工学は関係がありません。

あとアメリカの都市部のメッセンジャーが極端に短いフラットバーを好むのは、自動車の間をすり抜けるのに便利だから。
理想的なバーっていうのは、例えばそば屋さんが出前に使っている自転車のアレね。
ママチャリでもよくある、ぐにょーんって曲がったあのバーが理想なのです。
気をつけの姿勢から脇を少し開き、肘を少し曲げた状態がいいのです。
とにかく腕が楽。

あとはドロップバー(ドロップハンドル)、あれはどこを持ってもいいので、シーンによって使い分けが可能なのがいいのです。
ブレーキのブラケット(ブレーキの基部)より下(「下ハン」と呼ぶ)なんて、街乗りでは滅多に持ちませんから恐怖心は不要です。

ドロップバーの基本的な持ち方は、親指と人差し指の間をブラケットに当ててブラケットを握ります。
この姿勢が一番安定しますし、ブレーキもかけやすいです。
ちなみに、ブレーキレバーの内側にあるレバーはギアを変えるためのもので、ブレーキレバーとこのレバーは両方とも内側に倒せて、それでギアを変えています。
(ブレーキレバーを倒すとディレイラー(変速機)に繋がるワイヤーが巻き上がり、内側のレバーを倒すとリリースされる)
今は昔と違って、ギアはデジタルに変えることが可能で、アナログにワイヤーの引っ張り具合を人間が気にする必要はありません。
レバー操作一発でカチッと決まります。
しかもバーから手を離す必要がないので安全なのです。
ではフラットバーにバーエンド・グリップを付ければいいのか?
答えはNOです。
なぜなら、バーエンド・グリップを持っているとブレーキレバーから手が離れてしまうから。

都市部を走っていて急な事態に対応できないのでは、事故の危険性が高くなってしまいます。
ドロップバーでも、ブラケットではなくもっと上に手を置いて走ることはよくあります。
上体が起きると楽なんですよねー。
でもそうすると、ブレーキレバーから手が離れてしまいますよね。
そういうときのために、アシストレバー(補助ブレーキ)を付けたほうがいいです。

都市部を走るなら必需品だと思います。
もちろん私の愛車にも付けてます。
ドロップバーのいいところをもう一つ。
フラットバーというのは、乗ると自然と肘を伸ばしてしまい、腕をつっかえ棒にして上体を支える姿勢になるように出来ています。
それに対してドロップバーの基本姿勢は、肘を曲げて背中も曲げて、より疲れる姿勢で走ります。
だからドロップバーのほうが背筋や腕の筋肉が鍛えられるのです。
背筋が鍛えられると姿勢が良くなりますよ!
あと一般的ではないですけど。
トライアスロンの選手が使う自転車で多用されている、ブルホーンバーというものもあります。

ブルホーン = 牛の角、そのまんまですね。
ドロップバーの下ハンを切り捨てたような形で、使いやすそうです。
他にも色々なデザインのバーがありますよ。
あれっ?
自転車のハンドルのことだけで、既にこんなに長く……
とりあえず今回はこの辺りにしときますか。
ちなみにこれは私の自宅での定位置から見た、スタンドの足(腕?)の写真です。

大金と手間暇をかけずとも、写真一枚で癒やしになるのです。
アマプラに『ヒーリング・アクアリウム』っていうのがあって、あれも好き。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。