スプーキーじいさんって何考えてるの!?

貧乏・暇なし・不健康。一人暮らしのじいさんのブログです。このブログに広告とか金儲けは入っていません。スターは一個だけ付ける主義です。

自転車と私 2

昨日の記事の続きです。

 

2.折りたたみはやめときなさい

 

自転車ファンは折りたたみ自転車のことを、フォールディング・バイクと言います。
そして自転車ファンの間では、フォールディング・バイクは高価だというイメージがあります。
自転車を折り畳めるようにするには、折り畳めない自転車を作るよりずっと大変で、そのコストが価格を上げてしまうのです。
折り畳めても故障しない強度と安全性、そして折ったり伸ばしたりが簡単にできる工夫。
それは既存の自転車をそのまま作るよりも大変です。

 

安く売られている折りたたみ自転車ってよくありますよね。
一万円とかその程度の価格で。
あの手のフォールディング・バイクって、多くはバネで乗り心地が良くなるようになっているのですが。
実はあのバネの本当の役割は、折りたたみ部の保護にあります。
リジッド・バイク(サスペンションがない自転車のこと)にしてしまうと、折りたたみ部への衝撃が強すぎて折りたたみ部がもたないので、バネでごまかしているのです。
バネ無しでも大丈夫な折りたたみ部を作るには、それなりのコストがかかるってことです。

 

自転車ファンの間で人気のあるフォールディング・バイクっていうと、価格は十万円とか二十万円とかです。
有名なところだと、ブロンプトンとか。

テレビアニメ『けいおん!』のオープニングに出てました。

 

モールトンとか。

最上位モデルは二百万円を超えます。

 

独特な折りたたみ機構のストライダは、日本市場から撤退したのかな?

走りの感覚がかなり個性的で、試乗は必須とか。

 

比較的安価なダホンはこないだ事故ってましたね。

ダホンは6万円から8万円くらいで買えて人気があるのですけど、それでも折れるのです。

 

このように、折り畳める自転車は高級品なのです。
折りたたむ必要がないのなら、折り畳めない自転車にすべきですね。

 

あと車輪が小さければスピードを出したり長距離を走るには向きませんので、そこもご注意を。
タイヤが太ければその分抵抗が増えますから、遠くまで楽に行きたいのならば細くて硬いタイヤのほうがいいのです。
うめぼしよりも五百円玉のほうがよく転がるのと同じです(笑)。

 

ちなみにブロンプトンもモールトンもストライダも、イギリスのメーカーです。
イギリスではフォールディング・バイクと電車を組み合わせて通勤する人が多くて、それで需要があるということです。
そういう通勤のことを「ハイブリッド通勤」なんて言います、カッコいいなぁ。
東京の通勤電車に自転車なんて持ち込んだらひんしゅくものですね(笑)

 

 

 

ついでに書くと。
自転車は鉄道に持ち込むことが可能ですけど、100%カバーするバッグに入れる必要があります。
そうやって自転車を持って鉄道で移動することを「輪行りんこう)」と言います。
元々の輪行は、競輪の選手が次の会場まで自転車で移動することだったとか。
輪行すると、愛車で走れる範囲が一気に広がりますよ。

 

ロードバイクなどのスポーツ車の場合、余程の安物でなければホイールが簡単に外せるし、専用のバッグも色々出ているので輪行は簡単にできます。
フレームの脇にホイールを固定してバッグに入れて担ぐのです。
私も何回も輪行しましたけど、自分で持ち歩くと自転車の重量が身にしみますね。
(私の愛車は約9kg)

 

ホイールがすぐに外せるのは、実際の競技中にパンクしてもホイールごと交換すればすぐに競技に戻れるから。
そうなる前のツール・ド・フランスなんかでは、選手は体に何本ものチューブを巻き付けて走って、パンクしたらチューブを交換していたのです。

 

昔のツーリング・バイクもホイールが簡単には外せなくて、その時代に輪行するために作られたのがいわゆる「デモンタ(デモンタブル、demontable(仏))」です。
これはフレームを分割することができる仕組みのこと。
見てもらったほうが早いですね。

ただフレームを分割すればいいわけではなくて、ブレーキやディレイラーを操作するワイヤーもあるからかなり面倒だと思います。
そしてパイプを溶接して作られる自転車のフレームを、こうして分割できるように作るにはかなりの精度が求められますし、強度だって必要です。
職人技ですね。
ちなみに上記のモールトンもデモンタです。

 

 

 

また長くなってしまったので、今回はこの辺で。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。