第五回です。
前回までで基本的な操作法はお伝えしたつもりです。
今回は明るさとコントラストをいじる機能についての追記です。
明るさの調節には他にも方法があります。

画面上部のメニューから、
「調整」→「ハイライト/シャドウ」
というのを選びます。
そうするとこの小窓が開きます。

これは前回書いたハイライトの調節を、自分の好きなように出来る機能です。
画像の一番明るい部分と一番暗い部分の調節が出来て、単にハイライトの強弱を指定するより感覚的な調節が可能なのです。
ハイライトは一番明るい部分、シャドウは一番暗い部分を決めると思えば間違いないです。
その間隔が広ければコントラストが強くなり、逆も同様です。
明るい部分が白く飛んでしまったり、暗い部分が黒くつぶれてしまったりしたとき、この機能を使ったほうが直しやすいと思います。
更に細かく調節することもできます。

画面上部のメニューから、
「調整」→「トーンカーブ」
を選びます。
そうするとこのような小窓が開きます。

なんかグラフが出てきましたね。
いよいよ本格的ですが、縦軸も横軸も何も書いてないとは不親切な!
トーンカーブには二種類の機能があって、これは左上に「明度」って書いてあるから明るさの調節です。
この他に色の調節もできますが、難易度高めです。
今回は明度のお話。

例1:そのまんま
まず最初に、グラフの真ん中をマウスでドラッグして動かして、全体の明るさを変えてみます。

例2:明るくなった
次に、グラフの上のほうをドラッグして持ち上げると……

例3:明るい部分のコントラストが強くなった
今度はグラフの下のほうを下げてみたりして……

例4:暗い部分が濃くなった
このように、自分が動かした点を通るようにグラフが変形するのです。
一本のグラフの形を変えることで、明るさとコントラストを同時に調節できるのがこのトーンカーブです。
私はこの三点を動かす方法でやってます。
真ん中の点で全体の明るさ、上の点で明るい部分のコントラスト、下の点で暗い部分のコントラストが変えられます。
画像全体は明るくしたいけど暗い部分は濃くしたいとか、そういう調節が自由に出来るのです
三点を順番に繰り返し動かすことで、自分のイメージする絵に近づけることが可能です。
動かす点をもっと増やすことは可能ですけど、そこまでする必要はないでしょう。
もし点を消したいのなら、点の上で右クリックします。
例えば料理の写真の調整なら、前回の「明度/コントラスト」で十分です。
空や雲の写真のように微妙な調整が求められる場合には、今回書いた方法を使うと細かくいじれるのでいいと思います。
あと元の画像が暗すぎるとか明るすぎる場合も、トーンカーブで細かくいじったほうがいい結果が得られるでしょう。
トーンカーブは実際に動かしてみるとどういう結果が出るのかがよく分かりますので、一度お試しを。
失敗したと思ったらキャンセルすりゃーいいのです。
ここまで読んで「面倒くせーなー!」と思ったそこのアナタ!
「ただ画像の明るさが変えられればいいんだよ」というニーズにお応えする機能がこちら!

画面上部のメニューから、
「調整」→「露出」
を選びます。
そうするとこの小窓が出ます。

これは単純に、画像全体の露出(明るさ)の調節です。
正直に書きますけど、他の明るさの調節との違いは分かりません(笑)。
ただ単純に明るさが変えられるので楽だなー、と思ってます。
以上、明るさとコントラストの調節方法について書きました。
いじる画像とご自身の趣味に合った方法をご利用ください。
※ここまでに書いた色々な調節ですけど。
一回行うとPaint.netを閉じるまでは動かした値が残ります。
複数の画像をまとめて調整する場合は便利ですけど、同じ画像で同じ調節をする場合は値のリセットをしてください。
長くなりました、続きはまた後で。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。