第七回です。
今回は文字が登場します。
画像に文字を入れたいときってありますよね。
PCのフォントを使った文字だったり、手書きの文字だったり。
そういう文字の入れ方を解説します。
例えばこの画像に文字を入れるとしましょう。

普通はここにいきなり書くことはしません。
文字用のレイヤーを用意して、そこに書くのです。
レイヤーというのは、例えるとアニメのセル画のセルのようなものです。
透明なシートをイメージしてください。
アニメの場合は背景の絵の上に、キャラの絵が描かれたセルを置き、その上に口だけ描かれたセルを重ねて、上から撮影しますよね。
それで口の絵を三パターン用意して、口だけ置き換えながら撮影していくことで「口パク」を作り出します。
あとは声優さんの声を乗せれば、キャラがしゃべっているように見えるわけ。
そういう重ねを電子的にやるってことです。
元の画像に文字を書くときも、別の画像を合成するときも、元の画像はそのままに、新しいレイヤーに書いたり貼ったりするのです。
文字なら文字だけのレイヤーにすることで、文字だけの加工が簡単にできます。
文字の位置がズレてたなら、文字のレイヤーだけ動かしてあげればOK。
元の画像はびくともしません。
レイヤーは複数枚重ねることも可能です。
ではビリヤニの画像に新しいレイヤーを追加してあげましょう。
画面上部のメニューの中から、

「レイヤー」→「新規レイヤーの追加」
をクリックします。
これでもう、新しいレイヤーが一枚、ビリヤニの画像の上に作られました。
画面の右下を見てください。

ここには元々レイヤーという小窓があって、「背景」と書かれているのが元の画像のレイヤー、その上の「レイヤー2」が追加されたレイヤーです。
今はレイヤー2が青くなっているので、このレイヤーを加工できる状態にあります。
背景を加工したいときは、背景をクリックすると切り替わります。
もしレイヤーを削除したいときには、そのレイヤーをクリックして一番下の左から二番目の赤バツのアイコンをクリックします。
レイヤー2のサムネイルがグレーのチェック模様になっているのは、このレイヤーが透明だということ。
(この表現はよく出てきます)
レイヤーの順番も重要で、逆にすることも可能ですけど、そうしてしまうと新規レイヤーが背景の後ろになって見えなくなってしまいます。
レイヤー2は透明なので、ここに文字を書いても文字以外の部分は元の画像が見えると、そういう仕組です。
それぞれの右側にあるレ点は、画面に表示されていることを示していて、このレ点をクリックして外してあげると画面には表示されません。
表示されないだけで存在はしていますからご安心を。
レイヤーのことはまた追々ご案内するとして。
まずPCのフォントを使った文字の入れ方です。
画面左上にあるアイコンが並んでいる中で、「T」のアイコンをクリックします。

そうすると画面上部に文字の設定メニューが表示されます。
フォントについての調節はここでやります。
文字の色は、画面左下にあるこの小窓で設定します。

Paint.netでの色の設定はここでします。
カラーサークルの中で使いたい色の部分をクリックするか、下のカラーが並んでいるところをクリックしてもいいです。
左上の四角にその色が入りますから、確認してください。
そしてマウスカーソルの形が変わってます。

縦棒になってますね。
この縦棒を、文字を入れたい左端に持っていってクリックします。
日本語をONにして入力すると、まず画面の左上に打った文字が表示されます。
入力が終わったらエンターキーを押すと、画像の中に文字が入ります。

ね。
あでも、色が合わないなー。
そういうときは、
「調整」→「色相/彩度」
で色を変えます。
文字だけのレイヤーだから、文字だけ色が変わるのです。
色相のスライダーを動かして、色を変えてみましょう。

はい、文字だけ色が変わりました。
納得の出来になったなら、最後にレイヤーを結合します。
一枚の画像として保存するとき、レイヤーは一枚にまとめないといけないのです。

画面の右下のレイヤーの小窓の下。
赤丸のアイコンをクリックすると、レイヤーが結合されるのです。
あとは普通に「名前を付けて保存」ですね。
さーて、続きはまた次回ということで。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。