モノと私　５ - スプーキーじいさんって何考えてるの！？

よせばいいのに、また余計な買い物をしてしまいました。
Bluetoothキーボードです。

何にどう使うのかというと、スマホやタブレットに文字を入力するときにこれを使うのです。
（PCでも使えます）
Bluetoothで接続するので、ケーブルなしで使えます。
3つの機器に接続して切り替えながら使うことも可能です。

私はスマホの入力が苦手で、フリック入力はダメだし、画面にJISキーボードを表示させてタップするとすぐ違うキーを押してしまって。
出先で長文打つなら、やっぱキーボードだよなーってことで。
これはELECOMの TK-FBP102 SV/EC という製品です。
定価は￥4,455ですが、メルカリで千円ちょっとだったんですよ。
（ほぼ未使用）
（Amazonでも二千円台前半）
何か買おうと思ったときは、メルカリをチェックするといいですね。

私は以前から、似たような製品を使ってまして。
同じELECOMの TK-FBM023BK です。

2011年に買ったので、もう14年間使ってきたわけです。
サイズ的にちょっと小さいけど、出先でダカスカ打つには便利でした。
ただ色々問題もありまして。
この製品はキー配列がApple方式で、windowsユーザの場合はアプリを使って配列を変えてやる必要があります。
あとスマホがどんどん新しくなっていく中で、Bluetoothの接続に失敗するケースが増えてしまって。
出先でサッと取り出してパパッと打つことが難しくなってしまったのです。
そんなときに、上記の商品を見つけてね。

※この製品には充電式と電池式がありますが、出先で使うことを想定すると電池式一択です、充電式は充電が切れたらしばらくは使えなくなってしまうので。

大きさは結構違います。

新型は幅が30cm弱で、さすがに鞄の中での存在感は新しいほうが上になってしまいます。

ただ、新しいほうは薄いのです。

電池を入れる部分のみ厚くなっていて、それによってキーボードが傾斜するデザインです。
そして大きくなったことで当然キーの間隔も広くなって、非常に打ちやすくなりました。
タッチタイプも余裕です。

昔、PHSが出始めの頃だから1990年代の後半だと思います。
当時の私はNIFTY-serveにハマってまして、出先でも読み書きできるように買ったのがモバイルギアでした。

※NIFTY-serve（ニフティサーブ）とはインターネットがまだない時代のローカルなネットワークで「パソコン通信」と呼ばれ、「文字のみの巨大掲示板」のようなものでした。2ちゃんねると同じように細かくカテゴリー分けされていて、同じ趣味の仲間との交流ができました。

これがモバイルギアです（幅は約25cm）。

NECが発売していた、「キーボードが付いた電子手帳」のようなものです。
（画面はタッチパネルで、本体にスタイラスペンが内蔵されていた）
見ての通り打ちやすいキーボードがあって、電話回線に接続する機能も持ってました。
電源を入れればすぐ使える機動性は今のPCにはないものです。

おそらくNECは営業マン向けに作ったのでしょう、でも私のようにパソコン通信に使う人も少なからずいたのです。
PHSかグレーの公衆電話に接続すれば、パソコン通信にアクセスしたりメールの送受信が可能でした。
ただし、回線速度は今じゃ信じられないくらい遅かったですがね。
（電話代節約のために、自動的に掲示板の更新部分をDLして、自分の投稿をULするプログラムを組んで走らせ、電話を切ってからじっくり読んだ）
（電話ボックスの中でモバイルギアとグレ電をケーブルで接続したりしていると、よくジロジロ見られたものです）

※このモバイルギアは今でも根強いファンがいて、MS-DOSで動くように改造したりしています。それがメルカリで結構なお値段で取引されています、古いのに。
長い間愛され続ける製品って、本来の意図と違う部分でウケたりするんですよね。

私はこの頃からモバイラーだったんですね。
そして今でも、モバイルギアの打ちやすさは忘れられません。
あんなギアがあればなー、とよく思いますもん。
同じように打ちやすいキーボードと最低限の機能だけの「テキスト入力マシン」を求める声は多くて、それで作られたのがキングジムのpomera（ポメラ）です。

最新型を見ると、モバイルギアそっくりですよね。
（キングジムという会社とその製品には色々問題があるらしいので要注意）
（もしpomeraを買うならちゃんとしたお店で保険をつけましょう）

私はこんな高いものじゃなくても、千円ちょっとのキーボードがあればいいのです。
それにキーボードだけなら、スマホを買い換えても使い続けることが可能ですから。
今回買ったキーボード、モバイルギアに似た打ち心地は最高です。
あとはスマホを立てておくスタンドさえあれば、出先でも文章を打ち放題。
（モバイルギアのように膝に乗せて打つことはできませんがね）
あとは耐久性かな。