ペンギンカフェで出会った大物 - スプーキーじいさんって何考えてるの！？

ペンギン・カフェ・オーケストラというと、まぁ若い方はご存知ないかな。
今の50代以上の方なら、アルバムを聴いた人もいるかもしれません。
いわゆる環境音楽ですね。
今でもテレビやラジオのBGMとして使われることがあるので、聴けば「ああ知ってるこれ」っていう方もいらっしゃると思います。

有名なところだとこの曲かな？

ペンギン・カフェ・オーケストラ　『Air a Danser』

ちょっとゴンチチっぽいですね。
イギリスのグループで、1976年にアルバムデビュー。
その後坂本龍一が気に入って働きかけたことで日本でもアルバムが発売されて、ライブも行われています。
実は私も気に入って、アルバムを買って聴いてました。

Music From The Penguin Cafe　（1976年）
日本での発売はこの順番になっている

私の亡き兄はコックをやっていましたが、一時期どういう気の迷いかレコード店の店員をやっていたことがありました。
都心にある有名なお店で働いていて、お店で余った販促グッズとか見本盤をよく持って帰ってきて私にもくれたものです。
（見本盤は中古屋さんでは買い取ってくれない、なぜだろう？）

大きいお店でしたから、コンサートの関係者席のチケットも流れてきて。
店員の中で行きたい人がチケットをもらって行っていたようです。
それである日、兄から自宅へ電話がかかってきて。
ちょうど自宅にいた私が出たら、ペンギン・カフェ・オーケストラのライブのチケットが入手できたけど行くか？とのこと。
大喜びして行きましたよ、兄と待ち合わせて二人で。
こういうのは大概は当日なので、タイミングが合わなかったらアウトでした。

会場は、無くなってしまった五反田の簡易保険ホール（ゆうぽうと内）でした。
私は初めてだし、五反田なんてめったに行かないので迷いましたが、二人してなんとかたどり着きました。
場内は普通の映画館より少し広いくらいかな、真ん中を横切る通路に面した席でした。
二人してヤレヤレなんて座っていたら、隣にちょっと変わった人がやってきて。

坂本龍一でした、その隣には矢野顕子もいました。

驚いたのなんのって。
「（そっかー！関係者席だもんなー）」
当時、坂本は忌野清志郎と組んだ『い・け・な・いルージュマジック』がヒットしていまして、化粧はしていないけどちょっとあのイメージの焦げ茶のコートを着ていたような記憶があります。
坂本が推してるバンドのコンサートですから、いたって全然不思議じゃありません。

ただ、有名人だからって気安く声をかけるのも迷惑だと思った私は黙ってました。
ちらっと兄を見ると、兄も私と同じ心境のようでした。
そしてコンサートが始まるまで、代わる代わる人が来ては挨拶していましたよ。
見ないようにしていたけど、有名人も来てたかもしれません。

そうこうしているうちに場内が暗くなり、コンサートが始まりました。
私がレコードで聴いていた音楽が生で流れてきて、とても楽しかったです。
でも、兄は。
流れていたのは環境音楽です、仕事帰りの兄はスヤスヤと寝てしまって。
大体兄は、ペンギン・カフェ・オーケストラなんて聴いてなかったし。
しょうがないのだけど、逆側にはバンドを日本に呼んだ坂本がいます。
私は兄が寝てしまったことで、坂本が気分を害さないかとハラハラしたものです。

やがてコンサートのクライマックス。
ずーっと穏やかな音楽が続いていたところに、アルバム・ジャケットに描いてあったペンギン人間がステージに現れました！
下手からのそ～っと歩いてきて、上手へと去っていっただけでしたが、場内は大歓声！
みんなこういう盛り上がりポイントが欲しかったみたいです。
さすがの兄も起きて、何事かと周囲を見ていましたよ。

コンサートが終わってから、坂本夫妻はすぐに去っていきました。
我々も家路につきました。
とてもいいコンサートでしたよ。

ちなみにペンギン・カフェ・オーケストラですが。
中心人物のサイモン・ジェフスが亡くなってしまい（1997年）、一回解散。
その後ジェフスの息子さんをリーダーに新メンバーで活動を再開しています。
また、オリジナルメンバーも「The Orchestra That Fell to Earth」というバンドを結成して、第一期の曲を演奏しているそうです。

ちょっと昔の個人的な思い出話でした。

こないだスーパーでカップ焼きそばが安売りされてました。
一平ちゃんの大盛り・クリームシチュー味です。

これを午後3時に食べたんですよ。
味はイマイチ、焼きそばがシチュー味っていうのが意味不明でした。
そして量が多い！
大盛りだから当たり前ですが。