正直、ドラマはあまり見ない私ですけど、この春は何本か見てみるつもりです。
その内一本がもう放送されたので見てみました。
それが面白かったので書いてみます。
※ネタバレあります。
・すぱいす。
有り勝ちな「深夜の飯テロドラマ」ですね。
私の大好きなカレーが出てくるという、ただそれだけの理由で見てみました。
でも面白かったです。
コミュ力があっていつも強気のキャバ嬢の杉本奈月(演:吉田凜音)、奈月が指名したグズなドライバーの北野祐樹(演:本田響矢)、カレーチェーン店をクビになったばかりの謎の料理人の森田晃(演:奥野壮)の三人が、キッチンカーでアチコチを彷徨いながらカレーを作って人々と交流する、という物語です。
三人にはそれぞれ、まだ明かされていない過去があります。
第一話のあらすじです。
キャバクラでドライバーをしている祐樹は嫌味な店長とケンカをして、奈月の送迎のために店長から借りていたキッチンカーで飛び出してしまう。
忌引だった奈月に謝りに行った祐樹は、奈月と二人でそのままアテのない旅に勢いだけで出ることになってしまう。
そして二人はたまたま入ったカレーチェーン店で、店のカレールーを勝手にダメにしたと、晃が店長からクビを言い渡された現場に遭遇。
その香りに非凡なものを感じた奈月。
次のお店を探そうとキッチンカーで出発する二人だが、足がないからと荷台に忍び込んでいた晃を発見して驚く。
晃の荷物は大量のスパイスが詰め込まれた大きな布袋のみだった。
そして奈月は晃を煽って、カレーを作らせるのだが……
今どき珍しいロードムービーならぬ、ロードドラマです。
地方でウダツの上がらない三人の若者が、それぞれの特技を活かしながら関わっていくという流れになるのでしょう。
底辺からのスタートなので最初は不安でしたが(ドラマなんて暗い気持ちになるために見るものじゃありません)、初回を見てみたら意外と面白くて。
物語を引っ張っているのは、強気で行動力もコミュ力もある奈月です。
祐樹はやる気のないダラダラしたタイプ、晃は寡黙で気難しいタイプで、その二人を動かすのが奈月という構図になります。
三人とも演技に問題はなく、私は普通に見られました。
「深夜の飯テロドラマ」はいくつか見てきましたけど、『孤独のグルメ』以外で私が良いと思ったものは『きのう何食べた?』くらいなものでした。
どれもこれも料理は美味しそうだけど、ドラマパートが弱すぎなのです。
例えば『ワカコ酒』。
このドラマ、オフィスで働くワカコがグルメリポートをするだけです。
ドラマはほぼないし、ワカコのキャラも弱く、最後に舞台となったお店の紹介が入ったりして。
これをドラマとは言えないと私は思います。
(原作マンガもちょっと酷かった)
まぁこれでも人気があるようなので、私の好みは世間とは違うのでしょう。
そういう意味で『すぱいす。』は期待できそうです。
夢も希望も持たない脱力した若者たちがどう関わりどう変化していくのか、それが楽しみなのです。
そして少しだけ、昭和のドラマにあったような笑いも感じるのですよ。
『傷だらけの天使』とか『俺たちの旅』とかって、いい笑いが散りばめられていたでしょ?
アレに近いものがあるような、無いような……(笑)
大体「深夜の飯テロドラマ」って、どれもこれもそもそもの設定が平和で安定しすぎなのですよ。
ドラマパートにスリル感がある『すぱいす。』は面白くなりそう。
あとはカレー(というかインド料理)の作り方です。
ドラマの中なので短時間にギュッと詰め込まれていて、あまり手の込んだものではなくて、それが見てるこちらにも作れそうで。
カルダモンをパウダーではなく、粒をつぶすところから使うなんて参考になるし。
HPにレシピが載ってますけど、スパイスさえ揃えればそう難しい感じではありません。
お店のカレーを紹介する番組はよくありますが、こうやって毎回作りやすそうなレシピを紹介してくれるなら有り難いです。
私はタイマー録画して見ていますけど、これを深夜に見るのはかなり辛いですよ。
というわけで、期待のドラマを紹介しました。
ご都合主義な部分を上手に隠しつつ、全十話を見終わって良かったと思えたらいいのですがね。
ここんとこ金欠で安いものばかり食べています。








今週はお出掛けして、何か美味しいものでも食べてきたいですねー。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。