私の好きなお酒(アルコール飲料)を書くシリーズ、第二弾です。
1.サントリー トリス
サントリーの安いウイスキーです。
スーパーでよく見かけるトリス・クラシックが700ml。
実売価格で八百円弱くらいでしょうか。
サントリーでは大正時代から「トリス」という商品があり、今に続く商品は戦後すぐに販売が開始されています。
昔は「安かろう悪かろう」なウイスキーでしたが、バブルの頃に品質を見直し、ブレンド用アルコールを使わなくなって向上しました。
ここんとこのハイボールブームで、若い世代にも売れているようです。
私はウイスキーはストレートかオン・ザ・ロックで飲みます。
この価格帯だと味も香りも弱いため、満足度は低いです。
そんな中で、トリスは強いクセがなく飲みやすいのがいいと思います。
安いウイスキーのほとんどは口や喉に嫌な刺激がありますから。
でも本当は二千円以上のものを飲みたいのですがねー(笑)。
私の場合、グイグイいかなければ一本で三日間か四日間もちます。
つまり、一日あたり¥250くらいということです。
強いお酒はコスパがいいですねぇ。
でもオススメはしません、特にウイスキーに慣れていない人が飲むのなら、こういう安いのは避けてください。
ウイスキーそのものが嫌いになる可能性がありますから。
2.キリン 本麒麟
ビールに似た発泡酒です。
350mlで約¥160ですから安いです。
安いのにビールに近い味がするというスグレモノですね。
発泡酒というと以前はビールとは明らかに違う味がしたものですけど、今は各社頑張って美味しいものを出すようになっています。
ビールに比べたら多少味が薄いです。
本物のビールと飲み比べると、ビールのほうがコクがあって濃厚な気がします。
ただそれで本麒麟がダメだというつもりはなくて、例えば夏場なんかは本麒麟のほうがくどくなくて飲みやすいと思います。
アメリカ産のビール、COORSとかBUDWEISERって軽い味ですよね。
夏場はああいった軽い味のほうが合うと思うのです。
そして次は逆に濃いビールを紹介しましょう。
3.Chimay(シメイ)

Chimayはベルギーの修道院で醸造されているトラピストビールです。
トラピスト会修道院の中の認定された修道院で醸造されるビールがトラピストビールで、Chimayはその中の一つのスクールモン修道院で醸造されています。
ベルギーはドイツと並ぶビール大国で、ベルギー国内には千五百の銘柄があると言われています(うらやましい……)。
ベルギーのビールは多種多様で、原材料も味も色も様々。
それぞれの街に地ビールがあり、もしベルギーで「とりあえずビール」なんて言ったら怒られそうです(笑)。
ハーブや果物など、日本のビールでは使われない原材料を使うビールも多くて、Chimayもその一つです。
基本的にはラベルの色で味が違っていて、日本でよく見るのは白と赤。
この赤がChimayの代表だと思っていいです。
私が好きなのは青。
味が濃厚で複雑でアルコール度数が高く、デカビタみたいな330mlの瓶一本飲み干すとクラっと来るくらいです。
日本のビールしか知らないと、世界にはこんなに濃いビールがあるのかと驚きますよ。
ただし高いです。
安売りしていても五百円くらい、まともなお店だと七百円くらいします、一本で!
Chimayはメーカーが出している専用の足つきグラスがあって、これに一本分を上手に全部入れて飲むのが現地流だそうです。
(銘柄専用グラスがあるのもベルギービールの特徴)
※余談ですけど、以前あるお店でChimayの話を連れとしていて私が青が好きと言ったとき。
近くの席にいた中年夫婦らしき二人組が聞こえるように「Chimayに青なんてないじゃん!」と馬鹿にするように言ったから笑ってしまいました。
その後スマホで調べて青があることを知ったらしく、大人しく出ていきましたが。
何をしたかったのでしょうねぇ。
※もう一つ余談。
日本で「とりあえずビール」と言うようになったのには理由があります。
庶民が居酒屋で最初に飲むのに合うのがビールで、次から他のお酒に切り替えていく飲み方が主流だったからこういうセリフが生まれたわけですけど。
昔の日本では飲食店や酒屋で扱えるビールは三社(アサヒ・キリン・サッポロ)のどれか一社だけだったのです。
1960年代にサントリーがビールの製造販売を始めたとき、三社が市場を支配していたのでサントリーは販路がなくて、苦労した挙げ句にアサヒに救われるということがありました。
このように、日本ではお店に置いているビールは一種類だけという時代があり、今でも似たような状況にあるので銘柄を指定しないことが多いのです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。