今回はつまらない話を一つ。
私が以前付き合っていた女性のことです。
ある土曜日の晩、二人で飲みに行きました。
初めての街で飲んで、お店を出て歩いていたら絡まれて。
相手はプロのヤ印ではなくて、チンピラっぽい感じの若い男が二人、言いがかりをつけてきたのです。
こちらにまったく非はないので、わざとでしょう。
オラオラで私に迫ってきて、これは面倒なことになったと思いました。
それで私は、隣りにいた彼女に「逃げて」と言いました。
それなのに彼女は、「えっ」って言うだけで逃げなくて。
足がすくんだのではないと思います、見ていてそう思いました。
急に私の中で、猛烈な怒りが込み上げてきてしまって。
そのとき、男二人がオラオラ大声で怒鳴っていたところに警察官が二人走って来てくれて。
誰か見ていた人が呼んでくれたのか、たまたま通りかかったのか。
それで男二人は一目散に走って逃げて、警察官一人がすぐ追いかけて、もう一人は我々に「ここにいてください」と言い残して追いかけていきました。
ホッとしましたよ。
二人だけになってから、私は彼女に「帰ろう」と言って手を引いて逆方向に行って、タクシーで帰りました。
その晩は元々私の部屋に泊まる予定でしたから。
その街で飲んだのはたまたまで、そんなことがあったのならもう二度とその街で飲むことはないし、警察沙汰も面倒だったのです。
タクシーの中では二人は無言で、ちょっと気まずい空気でした。
部屋に帰ってから彼女が聞いてきました。
「警察はここにいてって言ってたのにいいの？」
私はため息が出てしまいました。
「いいんだよ、そんなの」
「それよりなんで逃げなかったの？」
私の声には明らかに怒りがこもってました。
彼女は一瞬黙ってから、
「だって、あなたを置いて一人で逃げられなかったから」
私は大きく息を吐きました。
「君が横にいてどうするの？」
彼女は不満そうな顔をしていました。
夜の街で変なヤツに絡まれたとき、男性の私だって怖いのです。
自分がどうやって無事に切り抜けるか、それだけで精一杯ですよ。
そこで彼女を守るなんて重荷過ぎるし、それより離れた場所まで逃げて110番をしてほしいわけです。
そうして欲しいのに、横に立っていた彼女。
あなたを置いて逃げられない？
横にいて何か役に立つとでも思ったの？
私はそういう話を彼女にしました。
彼女は黙ってしまいました。
気まずいままその晩は寝て、翌朝二人はろくに会話もせず、二人で遊びに行くわけでもなく、彼女は帰っていきました。
その後すぐに二人は別れてしまいました。
私に優しさが足りなかったという反省はあります。
彼女の言動に頭に来たとしても、酔っていたとしても、言い方というものがあるでしょう。
それにしても、彼女の頭の悪い言動には心底ガッカリしてしまったのです。
逃げろという私の指示を無視して横にいた人。
冷静に客観的に考えて出来る限りの正しい判断ができなかった人。
もう無理でした。
よく映画やドラマのピンチの場面で、同じような言動をするキャラっていますよね。
「あなたを置いて逃げられない」なんて、どこかで聞いたことのあるセリフです。
でも私はフィクションだとしてもそういうのが大嫌いなのです。
「逃げろ」と言われたらすぐその意味を察して、ベストと思われる行動に移れる人じゃないとねぇ。
それが置いていかれる人への最大の気遣いであり、優しさですよ。
そういうことが理解できない人なら、遅かれ早かれ終わっていたと思います。
世の中には私と逆の意見の方もいることでしょう。
まぁこういう合う合わないってありますよね。
私が応援しているプロゴルフの金澤志奈選手、今回のブリヂストンレディスオープンでは予選落ちしてしまいました。
二日目のリーダーボード ↓
惜しいことにあと一打で予選通過できたのですね。
それにしても、先週は優勝争いをしていた選手が今週は予選落ちとは。
ゴルフの世界も厳しいのですね。
乃木坂46の入ったばかりの六期生の一人、小津玲奈が長期お休みに入ることが発表されました。
学業を優先するため、という理由だそうです。
小津玲奈のブログ ↓
前に私が描いた落書き ↓
眉毛が変……
驚きました、だって入ったばかりですもん。
まだ知名度もそれほど上がっていないうちにお休みとはね。
ただ逆に言えば、乃木坂46の運営はこういう仕事以外の希望については寛容だということもあります。
これまでも仕事と学業を両立できたメンバーは多数います。
乃木坂46をやりながらOLをしていたメンバーもいました。
これはグループだからこそ可能なことでしょうね。
もし山口百恵みたいなソロのアイドルが学業と仕事を両立したいって言っても無理ですもん。
乃木坂46の運営がやっているのは、言ってみれば「アイドルの働き方改革」です。
アイドルの寿命は短く、卒業した後のほうが人生は長いのです。
小津は名門校にいると聞きます、是非ともいい大学に合格して戻ってきてもらいたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
