六月になりました。
四月から始まったテレビ番組の中には、そろそろ佳境というものもあると思います。
最近はドラマもアニメも、1クールのものが多いですからね。
そんな中で早くも最終回を迎えたドラマ『すぱいす。』ですが。
私としては珍しく通して見たドラマになります。
その辺の感想を一つ。
※ネタバレ有りなのでご注意を!
BS-TBSのウェブサイトから ↓
まず主演の北野祐樹(きたの ゆうき)役の本田響矢(ほんだ きょうや)、濃い顔のイケメン俳優ですけど、今はフジテレビのドラマ『波うららかに、めおと日和』で話題になってますね。
私は知らなかったけど、NHKの朝ドラにも出ていたとか。
TBSの『王様のブランチ』でMCやってたりして、なんかグイグイ来てます。
彼がとても良かったです。
自分のつまらない人生に夢も希望も失くしていたような若者を演じて、それが段々と勢いを取り戻していくという流れを上手く演じていたと思います。
見ていて「最近の若いヤツは」なんてことを言いたくなるようなキャラが、キッチンカーをやっていくうちに目が覚めていくところがとてもいいです。
それから杉本奈月(すぎもと なつき)役の吉田凜音(よしだ りんね)ね。
今回調べてみたら歌手としてアチコチで活動していて、既に映画に主演もしているという。
この奈月が二人のダメ男をグイグイ引っ張って、キッチンカーの「ナツキ食堂」を動かしていくわけです。
男女三人の物語だから恋愛要素も入ってくると思ったけど、そこは無しでした。
可愛げがないやり手の姐さんという感じのキャラなのに、どこか可愛らしい感じが良かったです。
(話し方が独特だと思ったら、北海道出身だそうです)
肝心のカレーを作る森田晃(もりた あきら)を演じたのは奥野壮(おくの そう)。
彼はイケメンだと思ったらジュノンボーイ出身で仮面ライダーもやられてたとか。
寡黙な料理人として、地味だけどいい表情してました。
(別の作品で饒舌な姿は見たくないような(笑))
勝手に持ち出したキッチンカーで旅をしながらカレーを売って生計を立てていく、というのが基本設定。
かなりご都合主義な部分があって、物語も比較的速く展開していくのは、週一で三十分枠の深夜ドラマなら致し方ないところでしょう。
しかも全十話だから、あまり風呂敷を広げるわけにもいかず。
でも、少なくとも食べ物を見せてナンボ、というドラマではありません。
最終回で、やっと彼らに現実がのしかかってきます。
晃は実は大手食品メーカーの社長の息子で、跡継ぎになることから逃れていたのをついに発見されて連れ戻されます。
奈月のところにはキッチンカーの持ち主であるキャバクラの店長がやってきて、奈月の借金(言いがかりに近い利子)のために新しい店に来いと言われてしまいます。
キッチンカーを返せば借金はチャラになりますが、祐樹のためにキッチンカーを残すことを選ぶ奈月。
ナツキ食堂にやっと生き甲斐を見つけた祐樹は東京でいい営業先を確保できたのに、二人がいなくなってどうにもならなくなります。
一日目の営業ができず、岐阜から来たというお客から文句を言われてしまい、万事休すの祐樹。
二日目は祐樹が策を練り、二人もその日だけということで戻って、ナツキ食堂の最後の営業は大盛況に終わります。
(岐阜から来た二人も晃のカレーを堪能してました)
営業後の三人のシーンがとても良かったです。
晃の今後は安定路線なわけだし、食堂をやりたい奈月のためにキッチンカーを返すことにして、祐樹はナツキ食堂の解散を決めるのです。
自分さえ諦めれば済むということで……
まー深夜の飯テロドラマにしてはシリアスな展開です。
この後どうやって落とすのかと思ったら結構アッサリなのですが、あまり手の込んだ事をすると逆にクドくなったと思います。
私は晃が会社の予算で、どこかにナツキ食堂をオープンするのかなって考えてましたが。
そんなのよりドラマのほうが、祐樹の成長と頑張りと彼らしさが出ていてよかったですよ。
意外だったのは、第六話に竹中直人が出ていたこと!
相変わらずの怪演が良かったです。
あと橋本マナミが出ていた第七話ね。
これはもう昔の青春群像モノなら定番と言っていいでしょう。
祐樹を助ける役での登場は泣けました。
他にも結構いい役者がゲストで出てましたよ。
このドラマがもし一時間枠で4クールだったら『俺たちの旅』みたいな名作になったかもしれませんが、今の視聴者はそこまで付いてこないかな。
ラスト、祐樹が運転するキッチンカーに奈月と晃が拾われていくところ、十話続けて見てきていると余韻の残るいい終わり方だと思いました。
この終わり方ならスッキリだし、続編だって可能です。
正直期待していなかったけど、いいドラマだったと思います。
いやホント、こんな旅をしてみたいものです。
今日もポークビンダルーを作りました。

あとアチャールと、グレイビーも作りました。
色々調べてみて分かったのは、私がこれまでに書いてきたレシピの間違いです。
タマネギを炒めるところでは、私が書いたよりもっと水をしっかり入れたほうがいいことが判明。
過去のレシピは直しておきましたけど、大さじ1では足りなかったのですね。
また間違いを見つけたら随時訂正します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。