スプーキーじいさんって何考えてるの!?

貧乏・暇なし・不健康。一人暮らしのじいさんのブログです。このブログに広告とか金儲けは入っていません。スターは一個だけ付ける主義です。

たまにはアニメでも見るか 18

さてさて、TVアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』、終わってしまいましたね。
今回はその感想を書きます。
ちょっと長いけどご勘弁を。

※ネタバレあります!

 

 

 

まずあらすじを整理しましょう。
私も最終話を見たばかりで理解が追いついていない状態なのですが。
間違いがあれば指摘していただけると嬉しいです!
細かいところはどうでも、『GQuuuuuuX』の世界はファーストガンダムのララアが作り出した世界だということは分かりました。
で、そのファーストも我々が知る『機動戦士ガンダム』とはまた別で、シャアがガンダムに負けて殺されてしまう世界だってことは忘れてはいけません。

 

この作品におけるファーストの中で、シャアはガンダムに殺されます。
シャアを愛しシャアに死んでほしくなかったララアは、何らかの力で新しい世界を作り出し、そこではシャアが死なないようにと願った。
ところが新しい世界でもシャアはガンダムに殺されてしまう。
失敗です。
ララアの絶望は新しい世界を崩壊させてしまいます。
ララアは新しい世界を作っては崩壊させることを繰り返しました。
そしてララアはシャアがガンダムに殺されない世界にするために、シャアがガンダムに乗ればいいと気付き、そういう世界を作ります。
それがGQuuuuuuXの世界だったのです。

 

 

 

今度の新しい世界ではシャアがガンダムに乗り、シャアはガンダムサイコミュを搭載させて、シャリア・ブルと組んだことで最強のマヴとなり、ジオンは連邦に対して優位に立ちます。
ここにあの天パ(アムロ・レイのこと、天才パイロット(天然パーマ)の略)はいません。

 

一年戦争の末期、連邦はグラナダへソロモンを落とす作戦を決行。
グラナダが消滅すればもしかして……
そこでグラナダに残っていたシャアの部隊がソロモン内部に侵入して、爆薬を仕掛けてソロモンを破壊する作戦に出ます。
強襲揚陸艦とはこういうことか!
ソロモンの中で一機孤立したシャアの赤いガンダムの前に、謎のMSが登場(セイラ機?)。
そこへ大きな煌めく光が現れます。
大きなキラメキと共にソロモンの一部は、シャアの赤いガンダムと共に消滅。
このキラメキのことをゼグノヴァと言いますが、原因は不明です。
ソロモンの軌道が変わってグラナダへの落下はなくなり、ジオン軍は勝利します。

 

どうやらこのとき、既にシュウジと知り合っていたシャアは彼の能力を高く評価していて、赤いガンダムシュウジに託して姿を消したようなのです。
このシーンのシャアはシロウズの姿をしている
シャアはどうやって生き延びたのか?
シュウジは赤いガンダムと共にサイド6に潜み、様子を見ていたのでしょうか……
シャアはシロウズと名を変えて、イオマグヌッソの開発に参加します。

 

 

 

もうここまで書いただけで長過ぎです。
GQuuuuuuXは匂わせのセリフなどが多くて、そういう伏線を回収しきれないまま終わっているので厄介です。
ま、そういうのはそれぞれが考察して楽しめってことでしょうね。
長過ぎるので本編のあらすじは大きく端折ります。

 

 

 

シャアやシャリア・ブルやキシリアやエグザべは、それぞれの理想の世界を作るために戦います。
最終回のラシット艦長のセリフにあるように、人間は多少進化したところで戦い続けるのが性なのでしょう。
悲しいことです。

 

マチュとニャアンは友情を取り戻し、シュウジと対峙します。
シュウジはシャアがこの世界を否定していて、もしシャロンの薔薇の中のララアが目覚めればそのことに絶望してこの世界も元の世界も崩壊させるだろうから、ララアが目覚める前にまた殺してしまいこの世界だけを消滅させることを目論みます。
これまで何回もそうしてきたように……
そしてついに、シュウジガンダムはハイパー化!
ダンバインと同じことなのでしょうか?

 

マチュとニャアンはそれを止めようとして戦います。
マチュは自分の心を縛ることはないし、誰かに守られないと生きられないのはニュータイプではないと語ります。
結局シュウジはマチュの心を受け入れて、ガンダムは動きを止めます。
そしてGQuuuuuuXはガンダムの首をはねます、まるでクランバトルのように!
目覚めたララアもマチュの言葉に打たれ、二人は元の世界へと戻っていきます。

 

 

 

長い……
まずこれだけの濃い物語を1クールでやるっていうのが無茶。
これファーストの頃だったら、間違いなく4クールでやる作品です。
話はどんどん進むし、キャラはどんどん死ぬし、忙しいったらありゃしない。

 

それから、ファーストの世界とGQuuuuuuXの世界の関係とか、シュウジやシャアの言動にも謎が多いです。
GQuuuuuuXの世界はララアが作り出したのですが、じゃあジオン軍の一部はなぜそれを知っているのか。
シャロンの薔薇が向こう側から来たこともどうやって知ったのか。
神様じゃあるまいし。
ゼグノヴァの規則性もイマイチ分かりませんでした。

 

あと白いガンダムのシステムには天パの意思が搭載されているようですけど、そこも詳細は語られませんでしたね。
急に顔が出たりしましたが、ただオーパーツがどうのこうのというセリフだけでした。
まぁ古谷徹があんなことになったので、登場シーンをあの程度に抑える必要はあったのかもしれません。

 

大体、シュウジって何者?
向こう側、つまりファーストではどんな立ち位置だったのでしょう?
最終話で世界が繋がったからって、すぐにガンダムに搭乗してやってくるってどういうこと?
そういう説明をきちんとするためにも、4クールの放送だったら良かったのにと思います。
まぁそうなったらそうなったで、パターンとして本格的な戦争になったでしょうけどねー。

 

 

 

新しい世界のララアは最後、難民キャンプのようなところで働いていました。
おそらくカバスの館からは出たのでしょう、良かった。
そこへシャアがやってきて、やっとララアが望んでいた世界が実現したわけです。
ここで一つだけ気がかりなのは、劇場版イデオンの後で富野さんが言ってたことです。
子供たちが死後の世界に期待しては困ると……
これ、マジで。

 

ジオンはアルテイシアがトップに立つことになり、シャリア・ブルやエグザべやコモリはそれを支える立場になるのでしょう。
なぜ最後にビルの屋上にいたのか?
カネバン有限公司の連中は相変わらずで、これも良かった。
マチュ(というかアマテ)の母親のスマホにマチュからメッセージが届くシーンは特に良かったですね。
年寄りになると涙腺が緩くなりますが、あの母親の心労を思えば救われる想いです。
スマホの画面に昔の写真が使われていたりして、いい演出です。
マチュが救った世界は、こんなにキラキラしてるんだっていうのが伝わってきました。

 

さて、宙ぶらりんなのはマチュとニャアンです。
あれだけのパイロットとあれだけのMSですから、ジオン軍が放って置くわけがありません。
最後はああやって海水浴なんてしてますけど、かつてのZのアムロのような境遇が待っている可能性は捨てきれませんね。
どうせまた戦争は始まるだろうし、マチュは母親の元に戻ることは難しいでしょう。

 

そしてマチュは、結局シュウジとは離れ離れになってしまいます。
彼の心にはララアがいて、自分はその代わりにはなれないことも知っています。
キスシーンのときのシュウジのリアクションが辛い……
これがこの作品で一番切ないことですね。
しかも向こう側と繋がることは、もうないです。
だからこそマチュは、最後のセリフを言うのです。
強くなったんだなぁ。

 

 

 

ファーストという土台の上にガッツリあぐらをかいたような作品がGQuuuuuuXでした。
一年戦争の延長線上ではなく、XやGのような独自の世界でもなく、ファーストのパラレルワールドというまるで同人誌のようなことをやってのけたわけです。
ネットでは賛否の声が飛び交ってますけど、私はいい点数を付けたいですね。
本当は初期の、

ジオンが戦争に勝ったってスペースノイドは自由になれない

などのセリフから、もっと泥臭い物語(ゲリラ戦とか)を想像していたし、そういうのを期待もしていたのですが。
でもこれも面白かったです。

 

あと劇中歌が多かったですね。
どれも私の好みだったので、そっちの収穫もありました。
ネット上に既に多くのマンガがアップされてますから、夏コミは凄いことになりそうです。
個人的には、ヒマを見て観返して考察に励みますかね。
久しぶりに毎週の放送が楽しみな状況は楽しめました!

 

それにしても、シャリア・ブルがあんなイケオジだったとはね!(笑)

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。