スプーキーじいさんって何考えてるの!?

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無印良品のレトルトカレーの製造所

無印良品のレトルトカレーといえば、今やカレーファンなら知らない人はいない人気商品です。
バターチキンカレーなんてのは、無印良品レトルトカレーから火がついたようなものですし。
そんな無印良品の豊富なラインナップを分かりやすく整理した画像があったのでご紹介。

 

 

※これ ↑ は無印良品によるXへの投稿です。
無印良品レトルトカレーは頻繁に商品が入れ替わるのでご注意を。

 

本当に目移りするようなラインナップですね。
無印良品レトルトカレーは本当に美味しいです、量が少なめなのが玉に瑕ですけど、女性には丁度いいのでしょう。
あとちょっとお高い(笑)

 

 

 

無印良品レトルトカレーは、別に無印良品が工場を建てて製造しているわけではありません。
ちゃんと製造しているメーカーがあるのです。
そのほとんどはにしき食品が製造しています。

無印良品レトルトカレーのパッケージ裏の一部を拡大

にしき食品は「NISHIKIYA KITCHEN」というブランドを展開している宮城県のメーカーです。
最初は佃煮屋さんとして1939年(昭和14年)に創業。
その後佃煮からレトルト食品へと扱う商品をシフトしましたが、後発メーカーとして小売りでは苦戦してしまい、販路を外食産業へと変更。
他のメーカーより少ない量でも請け負うことで徐々に売上を伸ばしました。
最初は安さを売りにしていたにしき食品はやがて高品質で勝負するようになり、その味を認められていきます。
最初は水や塩の品質向上から始めた
ビーカープリンで有名なマーロウを手始めに次々と得意先が増えていき、やがて無印良品とも取り引きが始まります。
2011年の東日本大震災のときににしき食品は被災し工場は止まってしまいましたが、無印良品が支援。
今や無印良品レトルトカレーのほとんどはにしき食品が作っているのです。

 

NISHIKIYA KITCHENの店舗情報
レトルトカレーの販売だけではなく、食事できる店舗もある

 

NISHIKIYA KITCHENのレトルトカレー

 

にしき食品では世界中からスパイスを取り寄せ、地元で生産が可能なものは作り、毎年社員をインドに研修に行かせています。
きちんとしたメーカーだからこそ、無印良品に商品を提供できるのですね。

 

 

 

他にも無印良品にカレーを提供しているメーカーはあります。
その一つはハチ食品
おそらくローソン100へよく行かれる方はご存知でしょう、カレーやパスタソースのレトルトにはこのメーカーの名前が記載されています。

無印良品レトルトカレーのパッケージ裏の一部を拡大

 

ハチ食品は1845年(弘化2年、江戸時代末期)に大阪で創業(薬種問屋「大和屋」)。
1905年(明治38年)に国産初のカレー粉「蜂カレー」の製造を開始。
一時は経営が傾くが、1969年(昭和44年)に社名を「ハチ食品」に変更して、経営方針を転換。
業者向けのカレーの製造販売を中心として、1990年(平成2年)にはレトルトカレーの製造販売にも乗り出します。
ハチ食品の場合はにしき食品とは逆で、後発メーカーとして大手との競合を避けるために低価格の商品を展開。
デフレやレトルトカレーの人気上昇を追い風として成長してきました。
何しろ日本初のカレー粉を作ったメーカーですから、カレーの製造については一から十まで熟知していて一貫生産しているのが強みです。

 

ハチ食品のレトルトカレー

 

 

 

次に紹介するのが、エム・シーシー食品です。
今はエム・シーシー食品の作る無印良品レトルトカレーはわずかになってしまいました。

無印良品レトルトカレーのパッケージ裏の一部を拡大

 

エム・シーシー食品は1923年(大正12年)に、兵庫県で水垣商店として創業。
最初はイワシやイチゴジャムの缶詰を製造していました。
1954年(昭和29年)にエム・シーシー食品株式会社を設立。
その後ミートソースやドライカレーの缶詰の製造を開始。
東海道新幹線のビュッフェにカレーの缶詰を納入していたこともあります。
その後積極的に海外に進出、基本は業務用の缶詰や冷凍食品の製造でしたが、家庭用のレトルト食品の開発も始めます。
市場のレトルトカレーよりも少しお高い商品を出し、人気となっていくのです。

 

エム・シーシー食品のレトルト食品

 

独創性がエム・シーシー食品のレトルトカレーの特徴ですが、もう一つは有名店の味の再現です。
名店シリーズ」と名付けられたラインナップには、

・Spice Box

・カレーハウス・リオ

・ガヴィアル

Sion

ゲイロード

・ぶはら

・トプカ

と名店の名前がズラリ。
また以前は東京の名店・エチオピアのカレーも販売されていました。

※これは既に終売しています

今スーパーで買えるエチオピアレトルトカレーとはまったくの別物で、私にとってはこれは過去一美味しかったレトルトカレーです。
お店の味の再現度はとてつもなく高く、下手をしたらお店のより美味しいのではないか…… と思ってしまうほどです。

 

残念ながらこのレトルトカレーは終売していますし、エム・シーシー食品製の無印良品レトルトカレーも一種類しか出てないらしいです。
もしかしたらもう無くなっているかも?
定番商品以外は入れ替わりが激しいのです。

 

 

 

無印良品レトルトカレーの製造所は他にも、アリアケジャパン株式会社ヤマモリ株式会社などもあります。
アリアケジャパン株式会社は、タレやつゆやスープやオイルなどのメーカーです。
ヤマモリ株式会社は前にも書きました、タイ料理を得意とするメーカーです。

ここのタイフード・シリーズは絶品です。
あと明治の「銀座カリー」もここが作っています。

 

無印良品レトルトカレーの一覧とその製造所のリストを作ったら面白そうですね。
もちろんそれぞれのカレーのレビューも載せて。
誰かやってください(笑)。

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。