こないだギターのことを書いたら色々思い出したのですが。
東京でギターを買うとなると、お茶の水に行く人が多いのではないかと思います。
少なくともインターネットの無かった頃は、お茶の水の楽器店をハシゴして買う人が多かった印象です。
お店が多数あるので値段が安いのと、一店舗だけではないので色々なモデルを見られる楽しみもありました。
※ついでに隣の秋葉原へ行ってオーディオを見たりしてました。
それで週末になるとよくお茶の水に行っていた私。
当時はまだ明治大学のリバティタワーはなくて、学生運動の名残りの看板があったりしました。


ああいうアジ看板っていうんですか、なんか読みづらいし意味不明でしたね。
お茶の水は学生街です。
飲食店は沢山ありましたが、私は大体同じお店で食事してました。
それは、明治大学の学食です。
おそらくお茶の水の明治大学には何箇所か学食があったのだと思います、大きな大学ですから。
その中で私がよく行ったのは、師弟食堂というお店です。


小川町校舎の一階と地階にあったのが師弟食堂です。

なぜここに通ったのかって?
安かったからですよ!
正確な値段は覚えていませんけど、他のお店に行くよりずっとお得でした。
それに一々学生証を確認するわけでもないし、学生じゃなさそうなお客もいたし。
もし連れがいたら嫌がったかもしれませんが、私は普通に入店して食事してました。
それを母親に話したら爆笑してましたよ。
「あんたずーずーしいねぇ、明大の学生でもないのに!」
今はテレビでよく紹介される、リバティタワーの上のほうにある学生食堂が有名ですね。
凄い景色を見ながら食事を楽しめて、私も一度行ってみたいです。
私は高校でギター部の部長をやってました。
別に偉かったわけじゃなくて。
私の代って部員が数人しかいなくて、部長の成り手がいなかったからですけど。
そしたら次の代が大勢入ってきてしまい、しかもほとんど女子。
更に、ギターを持っていない、弾いたこともないのが九割いたのです。
どうやら私と副部長の部活紹介を見て、気楽そうだから入ってきたようです。
焦りましたね、ギターを教えるにしても数十人いるわけだし、ギターがなければ部活動にならないし。
とりあえずギターを買わせないといけません。
それでギターを買いたい部員を集めて、お茶の水でまとめて買わせることにしました。
週末に副部長と二人で連れて行くにしても、あまり大人数では無理なので、三回に分けたりしました。
お店に着いて、なるべく安くて、でもまともに弾けるフォークギターを選んで、店員さんをつかまえて。
「これ、十本ください」
って言ったら、目を丸くしてました(笑)。
もうお店総出でギターを用意してくれて、後輩一人ひとりに会計させて。
しかも、「あと二回来ます」って言ったらまたビックリされて。
お店にしてみればウハウハでしょうね。
後輩たちが会計してる間に、店長さんが「こういうのは事前に連絡してくださいね」なんて言ってきて。
そうだよなー、これからギターを三十数本買いますからサービスしてね、くらい言っとかないと。
でもギターの弦とかアクセサリーをいくつか、サービスでくれましたよ。
高校では、ケースに入れたフォークギターって大きいから、一々持ち帰るわけにもいかず、部室に置いておくことになるのですけど。
同じケースがズラーっとあるわけで、もうどれが誰のか全然分からなくなっちゃって。
後輩たちにはアクセサリーとかシールで見分けがつくようにしろと言っておきました
※フォークシンガーのイルカは大学の頃にギター部で、部員たちがギターケースを持って歩くのを見て「イルカの群れみたい」と言ったのが芸名の由来だそうです。
そんなド初心者の後輩たちも、秋の文化祭では一曲ちゃんと弾けるようになったのですから、偉い偉い。
卒業してからもしばらくは、街で「センパーイ!」なんて声をかけられたものです。
(しばらくは「先輩」という他人の声に過剰に反応してました)
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。