性格診断と占い - スプーキーじいさんって何考えてるの！？

若い人達の会話の中で、自分の性格のことだと思いますが、アルファベット四文字を言うのをよく聞きます。
（「four-letter word（四文字言葉）」ではない（笑））
それで調べてみたら、これは「MBTI性格診断」というものだそうです。

朝日新聞 ↓

この記事に登場する「16パーソナリティーズ」はこちら ↓

なるほどねー、若い人達はこれをやって、自分が何タイプなのかを知って、友達と話すときに使っているわけです。
それでそれぞれがどんな性格か、相性はどうかを判断すると。
コミュニケーションのツールとしては面白いかも。

私も試しにやってみました。
ちょっと問題数が多かったですが、結果は「INTJ（建築家）」でした。

※独立心が強く、知識を追求し、新しい解決策を考えることに秀でている

だそうです。
でも結果を詳しく読んでみたら、なんか違うのです、全否定はしませんが。
これ、流行るほど当たってるとは思えないのですけど？

こういう性格診断って、まず回答するときの気分に大きく左右されますよね。
「あなたは◯◯ですか？」と聞かれたとき、ある日はYESだと思っても、別の日にはNOと思ったりすることは普通にあります。
例えば仕事が順調なときは「仕事好き！」って思うし、大きなミスをして叱られた後なら「仕事嫌い！」って思うのはよくあることです。

それから、「あなたは◯◯です」と言われたとき、普通はYESでもNOでもなく、「そういうときもあるし、違うときもある」というのが本当のところでしょう。
例えば普通は誰にでも几帳面なところとズボラなところが共存していると思うのです。
そしてそれが人によって、例えば片付けが好きだったり、時間に厳しかったり、料理のレシピを厳密に守ったりと、几帳面が出てくる場面が違ったりします。

そして「几帳面」というのは褒め言葉ですから、言われたら嬉しいし受け入れたいわけですよ。
誰かに「あなたいい人ね」と言われたら、その場では謙遜や卑下をしても内心は嬉しいわけで、後で思い出していい気分になったり、誰かに話してしまったりして。
そんな風に、いいことを言われたら「当たってる！」と思うものです。
でも別の場面ではルールやマナーを無視してしまうことがあったりしてね。
人の心は複雑なのです。

上に引用した朝日新聞の記事にもありますが、一時期血液型占いというのが流行りましたね。
私も過去に何回も、女性から「血液型は？」って聞かれています。
それで「ふんふん、じゃあこういう人なのね」なんて言われて、内心ムカついたりしてね。
最近はあまり聞かなくなりましたけど、血液型による診断は「ブラハラ（blood-type harassment（和製英語））」と言って、れっきとした嫌がらせです。
血液型と性格に明確な関連があることは認められていない、つまり何の根拠もないことで、人のことを勝手に決めつける行為ですから絶対にやってはいけません。

でも女性って性格診断とか占いが好きですよね。
男性の私からしたら本当に不思議で、Geminiに聞いてみたら回答がありました。

1. 自己探求と承認欲求
2. 未来への不安の軽減と希望
3. ロマンチックな世界観とエンターテイメント性

一般的に女性の方が感受性が豊かで、自分の直感や感情を重視する傾向があるとされているため、占いの世界観に惹かれやすいと考えられています。
（長いので略しました）

なんか、分かったような、分からないような。
ミスタースポック風に言えば「それは非論理的です（It is illogical.）」ということかな？（笑）

こんな私でも、一回だけ物凄く当たっていると思えた占いがあるのです。
それは、「ガンダム占い」（← amazon、もう24年前……）です。
生年月日と血液型で性格診断をして、結果は『機動戦士ガンダム』に登場するMSやMA（デフォルメされていてカワイイ）に例えて説明されています。
内容からしたら非論理的なはずなのですけど、これが見事に当たっていてビックリ！

私はギャンでした。
抜粋してみると……

・理解不能な趣味を持つ

・既成概念にとらわれない着想力を持っています

・他人にあまり興味がない超個人主義者

・自由で大胆、オリジナリティ溢れるアイデアを持っています

・万人には理解されにくいかもしれません

・激しく嫌われるか好かれるか

・恋愛を含む人間関係をとても冷めた目で見る傾向があります

・そういうキャラにこそプライオリティを感じるのがアナタの特徴

あははは！
当たってる当たってる。
占いにここまで言い当てられたことはありませんよ。
『ガンダム』を知らない人には無理な本ですけど、なんでこれが大ヒットしなかったのだろう？（笑）

まぁそれはそれ。
人間の性格は複雑怪奇であって、長く付き合ってみて初めて分かるものです。
サイコロで言えば六面体であって、1の面が見えたからって「この人は1だ」と決めつけるのはちょっと浅はか。
時間と共に変化もしますからね。
性格診断や占いはあくまで遊びにしておいて、人に押し付けることはしないようにしてください。

物価高が続いています、まるで昭和後期みたいに。
あの頃も「物価高」という言葉が飛び交ってました。
1983年、ふきのとうの『奴凧』という曲がありました。