東京都豊島区北大塚にある「おにぎり ぼんご」と言えば、メディアで繰り返し紹介されているおむすび専門店です。
(関東地方のみか?)
カウンターのみのお店で、多数あるメニューから選んでオーダーすると目の前で作って出してくれるタイプです。
このお店は大人気で、一時期は待ち行列が物凄く長くて数時間待ちでした。
今は多少落ち着いてきて、ピーク時を外せばすぐに入れることもあるそうです。
(ブームの終焉?)
あと時間がないならテイクアウトの予約をするといいらしいですよ。
私も昔行ったことがあります、当時は全然並んでなかったですね。
おむすびは大きくて、海苔が巻いてあって、具が多くて。
最初は喜んでたのですが、食べていたらおむすびが崩れてきてしまって。
海苔のおかげでどうにかなったものの、緩く握った大きいおむすびだから食べづらかったです。
よく見たら、ここのおむすびは型に押し込んで作っていて、その押し込み方がかなり弱かったです。
私は仕事で千葉県千葉市美浜区のJR海浜幕張駅を利用していたことがあります。
ここの大きな改札口を出ると、正面に駅ビルのお店がありました。
デパ地下的なお店が並んでいる中に、おむすび屋さんの「おむすび権米衛」がありました。
朝の通勤時間帯には行列ができる人気店です。
大きなガラスケースの中におむすびが並んでいて、奥で握っていて、列の先頭に来たお客が口頭でオーダーして会計するというタイプのお店です。
私も何回か買いました。
でもここも、ぼんごと同じで握り具合が緩すぎなのです。
海苔が巻いてあればまだしも、巻いてないおむすびはかなり厳しかったです。
サイズが大きいから食べきるまでが長く、その間にポロポロと崩れてしまってね。
一度懲りてからは、海苔を巻いたおむすびしか買わなくなりました。
こういうことがあると、コンビニのおむすびってよく出来ているなぁって思います。
東京都豊島区池袋で働いていたとき、たまに行ったのが「回転寿司 大江戸」でした。
(今は閉店してくら寿司になっている)
ここは「一皿百円」が売りで、いつも混んでいました。
もっとも出されるお寿司はとても小さいのですが。
高齢の私からしたら、お寿司は小さいほうが有り難かったです。
カウンターのみの小さいお店で、お寿司は回っていなくて口頭でオーダーするタイプでした。
ここの寿司は職人さんによってかなり違っていて、一人小柄で高齢の職人さんがいたのですけど、その人の握る寿司はユルユルでした。
なにしろ、お箸でつまめないのですから。
食べようとお箸でつまむと、シャリが崩れてボロボロボロ……
心の中で「アリエーヌ!」って叫んでましたよ。
それで後で同僚に聞いたら、同じことを言っていました。
何の根拠もない私の推測ですけど、おむすびや寿司を緩く握るのが流行り始めたのってマンガ『美味しんぼ』からではないでしょうか。
第三話「寿司の心」というエピソードの中で、寿司は強く握りすぎてはダメだということが語られます。

山岡士郎の顔が初期の絵柄になっている
(上の画像に登場している)寿司職人の銀五郎の握った寿司と、ベテラン寿司職人の富二郎の寿司を、CTスキャンで比較したシーンです。
(シャリに造影剤を混ぜたという設定)
寿司はギューギューと強く握ってはダメで、適度に緩く握った寿司が美味しいということですね。
当時、こんな知識を持っている人が日本にどのくらいいたでしょうね?
ちなみにこのエピソードはアニメ版でも放送されました。

奇妙なキーボード(今ならCGか?)
(作画監督 清山滋崇(きよやま しげたか、大ベテラン))
緩く握った寿司(やおむすび)がいいということを、これらの作品を見た人は事ある毎に語ったことでしょう。
それで多くのお店で緩く握るようにしたのではないかと私は思っています。
でも思い出してください、母親が握ってくれたおむすびってギューっと握られてましたよね?
おむすびを回しながら両手でギュ、ギュってやってて。
だからボロボロ崩れたりはしなかったです。
確かに緩いのは悪くないですけど、程度の問題じゃないのかなぁ。
マンガ『美味しんぼ』の連載開始は1983年です。
バブル景気が始まる少し前ですね。
当時、急にお金を持った日本人の多くは、それをどう使っていいのか迷います。
庶民が急に高級ぶったとき、自身の知識や経験が不足していることを痛感させられたのです。
(この作品の中にもそういう人たちが登場します)
でもネットがない時代ですから、情報を仕入れるのにみんな苦労しました。
そこへ『美味しんぼ』みたいなマンガが出れば、みんな飛びつきますって。
各話読み切りで一話に一テーマで、読みやすいですしね。
この「寿司の心」というエピソードは、実は別の意味でも有名なのです。
それは、初期の絵柄の栗田ゆう子の可愛らしいイベントがあるから。

栗田くんミニスカート!(笑、新人だもん)
仕事そっちのけで競馬場に行こうとする山岡に、栗田がおむすび弁当を渡すのです。
(栗田はこの回の冒頭にもおむすびを渡していて、山岡に酷評されている)
(このシーンは今回の寿司の件で栗田が成長したことを表している)
こんなことされてみたい!(笑)
花咲アキラって本当に絵が下手ですけど、初期の栗田は可愛らしいです。
一方のアニメ版は……

おなじみのムーミン顔でした。
昨日は久しぶりにキーマカレーを作りました。

タマネギと合い挽き肉だけのシンプルなキーマカレーに、温玉を載せました。
自分好みに大辛にしました、美味しかったです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。