このシリーズの初期に、色々と料理のアドバイスをくださったYさん。
東京の下町に住むベテラン主婦で、私とYさんはある現場でご一緒して、隣同士で楽しく働かせていただきました。
その現場が終わるときにLINEを交換して、その後も他愛もない会話をしていました。
私が料理を始めたことを話すと面白がって、ブログに載せるように勧められて。
Yさんはベテラン主婦ですから、料理についてはとても詳しかったです。
随分助けられて感謝していたのですけど、ある時からLINEが止まってしまって。
体調不良のようなことを言っていたので、こちらもうるさくしないようにしていました。
こないだ、そんなYさんのアカウントから久しぶりにメッセージが来て。
見てみたら、メッセージを送ったのはYさんのご主人でした。
そこには、Yさんが亡くなったと書いてありました。
しばらく前にYさんは白血病で亡くなったのだそうです。
ご主人が遺品整理をしていたときに、YさんのスマホのLINEに私の名前を見つけて。
Yさんはご主人に、私のことをよく話していたそうです。
ご主人は私とYさんとのLINEが中途半端で止まっているのを見て、知らせてくれる気になったとのこと。
有り難いことです。
私はお線香を上げたかったのですが、それは丁寧に断られて。
お礼とお悔やみだけ送信しておきました。
Yさんは私より上だとはいえ、まだまだ亡くなるには早すぎます。
御冥福をお祈りします。
私も60代です、こういうのは他人事ではありません。
色々考えさせられました。
今回は、Yさんに教わったレシピの一つを紹介します。
挽き肉丼
一人分の材料です。
(今回の画像は二人分を作っているところです)
・豚ひき肉 70g
豚でなくても牛でも鶏でも合い挽きでもいいです。
大食いな人なら100gでもいいかもしれません。
・タマネギ 1/2個
タマネギが大きい場合は1/4個でもいいです。
・ご飯 一食分
・玉子 一個
加熱するときに水を少し使います。
・袋サラダ 50g
これは料理の脇に添えるサラダです。
サラダの種類や量はお好みで。
ドレッシングやマヨネーズも用意してください。
・サラダ油 大さじ1
以下をAとします。
・ケチャップ 大さじ2
・コショウ 一つまみ
・塩 二つまみ
塩は後で味見して足りなければ足します。
※味付けはこの通りでなくてもいいです。
ケチャップの代わりにめんつゆを使うと和風になりますよ。
では作りましょう。
1.タマネギは粗みじん切りにする

2.玉子は電子レンジで温泉卵にする
過去の記事を参照してください。

3.ご飯をお皿の片側に少し寄せて盛り、空いたスペースに袋サラダを盛る


4.フライパンにサラダ油を入れて、中火で加熱する
5.豚ひき肉を入れて、ほぐしながら炒める




6.豚ひき肉の色が変わったら、タマネギを入れて炒める



7.三分間ほど炒めてタマネギが透明になったら、Aを入れて混ぜながら炒める

8.汁気がなくなるまで炒めたら、味見をして塩味が足りなければ足して、火を消してご飯の上に載せる
9.炒めた挽き肉の上に温玉を載せて完成
お疲れ様でした!

うん、美味しくできました。
シンプルなケチャップ味が「昭和」って感じです。
逆に言えば深みはないですけど、これはこれで。
こないだのキーマカレーに比べたらずっと簡単に作れました。
味付けについては上に書いたようにめんつゆでもいいし、オイスターソースでもいいし、ケチャップにウスターソースを混ぜてもいいし、そこはお好みで。

お昼にこれなら大満足です。
おそらくYさんも、この料理を何回も作ったのでしょう。
もしかしたらご家族にとっては思い出の味なのかもしれません。

サラダのドレッシングはお好みで。
Yさんがいなければ、私もこんなに料理をしてなかったと思います。
本当にありがとうございました。
それと同時に思ったのは、いつものことですけど、私は母が亡くなる前にもっともっと料理を教わっておくべきでした。
二度と食べられないあの料理、この料理。
これを読まれている方も、小さいときに食べた料理の作り方を教わっておくといいですよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。