毎度のことですけど、月の下旬になると金欠になるワタクシ。
何か料理をしたいのに、予算的に厳しいところです。
色々考えてレシピを調べてはいるのですがね、前に書いた黒カレーとか。
お金と気力が揃っているときでないと、新しい料理にチャレンジというのは中々難しいです。
さて、あまりゲームをやらない私ですが、実は数十年間やり続けているゲームがいくつかありまして。
その話を書きます。
今回紹介するのはシリーズ物の「クロースコンバット」です。
("Close Combat"、接近戦の意)
きちんと説明が書いてあるウェブサイトが見つからなかったので、ネットニュースを貼っておきます。
Game*Sparkの記事、「クロコン」が一年前からStreamで配信されているそうです。
※Game*Sparkの記事に動画の解説(英語版)があります。
あと英語版のwiki。
簡単に書くと、PCで遊べる第二次大戦をモデルとした将棋のようなゲームです。
プレイヤーはソフトを相手に一人で対戦できる形式になっています。
昔のゲームだから、動作は全然重くありません。
第一作「Close Combat」が出たのが1997年で、以下シリーズ化されています。
(今のPCだと互換モードでないとプレイできない)
・Close Combat(1997年、詳細不明)
・Close Combat 2: A Bridge Too Far(1997年)
映画『遠すぎた橋』のモデルになったマーケットガーデン作戦をプレイ。
・Close Combat 3: The Russian Front(1999年、東部戦線の終盤らしい)
・Close Combat 4: The Battle of the Bulge(1999年)
バルジの戦いをプレイ。
・Close Combat 5: Invasion: Normandy(2000年)
ノルマンディー上陸作戦をプレイ。
※シリーズは他にもあるようですけどよく知りません。
アジアの戦いや湾岸戦争のもあるらしいです。※私が持っているのは2・4・5です。
これは第二次大戦のヨーロッパの戦いをよく知っていて、そのシミュレーションをやってみたい人向けのゲームです。
バルジの戦いみたいな大規模な作戦の全体を一度にプレイするのではなく、一つの町とかそのくらいの単位でプレイします。
ですから1プレイの時間は短め。
キャンペーンはそういう個々のプレイの積み重ねになっています。
プレイ形式はリアルタイムで、ボード・ウォーゲームのように交互にターンが来るようなものではありません。
マップは真上から見下ろした形で、プレイヤーは指揮官になります。
プレイヤーは個々のユニットに命令を出し、個々のユニットは命令に従って動きます。
(ユニットが多いと忙しい)
アニメーション処理がされているので、実際の戦場を上空から見下ろしているみたいです。
かなり細かい部分まで調査した上で作られていて、よく出来ていると思います。
例えば4のバルジの戦い。

これが最初の画面です。
左上の「BATTLES」はステージの選択。
バルジの戦いの中の個々の戦いから選ぶわけです。
(「OPERATIONS」と「CAMPAIGNS」はやったことないです)
右側はオプションの選択。
プレイヤーは米軍か独軍を選べて、強さとか忠誠度とか勝利条件を選べます。

ステージを選択すると、次はこの画面になります。
米軍を選択して「デソブリー部隊」というステージを選択するとこれになります。
(第10機甲師団のウィリアム・デソブリー少佐がノヴィルという町で独軍と激しく戦うステージ)
(なぜか米軍を選んでばかりの私)
プレイヤーが指揮する部隊の詳細が分かります。
(個々の兵の名前まで設定されている)
(個々のユニットの残弾や士気もプレイに影響する)
(戦車の砲手が死亡すると主砲は打てないなど、細かい設定がある)

これはマップ全体を見渡せる画面です。
おそらく当時の航空写真を元に作られたのでしょう。
中央がノヴィルの町、右側の薄暗いところは独軍の支配地域で、開始時に米軍の兵力を置いたり独軍の位置を知ることはできません。
右側から攻め込んでくる独軍を米軍が迎え撃つわけですね。
左側の川沿いの窪地に配置した戦力は、右側から来る独軍からは見えません。
ちなみにこちらが今のノヴィルの町です。

栄えましたね。
自分の兵力は可能な範囲で好きな位置に置けます。
また置いた時点でスタート時の命令も出せます。
例えばその位置で防御とか(扇形の線は方向を示す)、指定した地点への移動とか。
マス目がないので位置的な自由度は高いですけど、ユニットを置けない場所もあります。

これはスタート前の拡大画面です、通常はこちらでプレイします。
建物に書いてある数字は階数で、階数は索敵や攻撃に影響します。
もちろん地面の起伏も関係していて、谷底にいれば向こうから見えないなどの影響があります。
小さい国旗が書いてあるのが戦術的なポイントで、勝利条件に関係します。
画面左上にあるのが、マップ全体の中で敵味方がいる場所を示す図です。
画面右上にあるのが、今選択されている戦車の乗務員の状態を示す図です。
画面下のほうに戦車が二両、歩兵が数名いますね。
戦車は下のが軽戦車M3スチュアート、上のが中戦車M4シャーマンです。
その右側に青い丸がありますが、これは開始後にそこまで移動しろという命令を示します。
移動には通常移動と急速移動と、敵の目を避ける隠密移動の三種があります。
車両は一両単位、歩兵は分隊単位(狙撃兵などは一名)で1ユニットになります。
マウスで複数のユニットを四角く囲むと、一度に命令を出すことも可能です。
このゲームでは選択は自由にできますけど、基本は索敵しないと敵がどこにいるかは見えないようになっています。
そしてソフト側の手は毎回違うので、まったく油断はできません。
プレイ中に発見した敵でも、自軍の視界から出てしまえばその姿は消えてしまいます。
あとステージによっては友軍の砲撃支援とか空爆とか艦砲射撃を依頼することもできます。

プレイ開始!
画面上部の爆発は、その左側にいるM3の砲撃によって独軍の装甲車が破壊されたものです。
(実際には先行した装甲車が手榴弾で破壊されたところからこの戦いは始まっている)
こういったアニメーション処理は中々キレイにできています。
歩兵に移動を命令すると、一人ひとりがヘコヘコ動きますし。
車両が動くときには黒い排気ガスが出ます。
こうして事前に決めておいた勝利条件を満たすまで、戦いは続きます。
(もちろん降伏しての中止も可能)
戦死した兵士の遺体や樹木の葉の表示/非表示も選べます。
戦争や殺し合いは嫌いですけど、純粋に将棋やチェスのように楽しみたいなら非表示がいいです。
あとプレイ中に兵士のセリフもあって、それぞれの言語か日本語が選べます。
長々と書いてきました。
これは第二次大戦の知識があることが前提のゲームなので、知識がない人にはちょっと無理でしょう。
逆に知識があれば、こんなに楽しめるゲームソフトも珍しいかも。
私なんて二十年以上プレイしているわけですし(笑)。
プレイ方法についてはチュートリアルがあるので心配はご無用。
あとこのゲームは当時の戦闘の再現(シミュレート)が目的なので、敵味方の戦力は将棋のように均等ではありません。
逆に一方的な戦闘になることも珍しくないです。
(上のステージだとV号戦車パンターが圧倒的に強い)
(米軍はM4をパンターの後方に隠密移動させて後ろから撃つのが基本戦術)
(上のマップで二両の戦車を下端に配置したのもそれが狙い)
ボード・ウォーゲームの時代にはそれぞれのルールが難しくて、対戦相手を探すのにも苦労しました。
それでイベントに行って知らない人と対戦したりしていましたけど、今はPCでいつでもプレイできるので助かります。
ゲーム側の強さも設定できるから、強すぎたり弱すぎたりすることもありません。
あともし、このゲームをやってみようというもの好きな方(笑)がいらっしゃいましたら、5の「Invasion: Normandy」をオススメします。
というのも、クロコンは出される毎にシステムが進化したので5が一番プレイしやすいのです。
日本語化も5はきちんとされてますしね、逆に2だとシステム的にちょっとプレイしづらいかも。
※追記します。
5をオススメしましたけど、ゲームの内容としては4のほうが楽しいかもしれません。
5は歩兵の戦いがメインなので、ゲームの展開が遅いのです。
4は戦車や車両が中心で、ゲームの展開も早いです。
好みの問題ですけど、5は人によっては退屈かもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。