スプーキーじいさんって何考えてるの!?

貧乏・暇なし・不健康。一人暮らしのじいさんのブログです。このブログに広告とか金儲けは入っていません。スターは一個だけ付ける主義です。

自分と宗教との距離

もうすぐクリスマスですね(嘘)。
クリスマスと言えばサンタクロースです。
子供の頃にサンタさんを信じていた人は多いと思います。
でも私はサンタさんを信じたことはありません。
そういう家庭で育ったからです。

 

私の両親は宗教に関して非常に神経質なところがありました。
よく言っていたのは、

「信仰していない宗教の信者みたいなことはするな」

でした。
だから旅行で神社やお寺に行っても見るだけで、参拝はしません。
神道や仏教を信仰していないからです。

 

我々子供たちも、宗教に関係することからは距離を置いて育てられました。
うちの家族は初詣に行ったことは一回もありません。
父はよく言っていました。

「あれだけ大勢が初詣をして、その全員にいいことなんてあるわけがない」

「せいぜい風邪をもらって帰るだけだ」

まぁそうですよね。
参拝というのはおそらく「やらないよりやるほうがいい」程度のことで、参拝した人だって数分経てば忘れてしまうのではないですか?
二月になっても三月になっても「お正月に初詣したのだからいいことがあるはず」なんて思ってる人がいるのかなぁ。
そして初詣した神社には一年に一回しか行かず

 

 

 

ただうちでは、クリスマスのお祝いめいたことはしていました。
クリスマスツリーを飾って、チキンとケーキを食べて。
チキン=若鶏の骨付きもも肉に味を付けてオーブンでローストしたもの
クリスマスのチキンのことは前に書きましたね ↓ )

うちでは特に姉がチキンが好きで、喜んで食べてましたよ。
キリスト教を信仰していない両親がクリスマスパーティじみたことをやったのは、おそらく子供たちのためです。
テレビや友達からの情報で、子供だってクリスマスの盛り上がりは知っているわけです。
それなのに何もしなかったら子供はガッカリするし、友達からもバカにされてしまうかもしれません。
そういう気遣いがあったのだと思います。

 

でも両親は、サンタクロースの話はしませんでした。
クリスマスのプレゼントは、夕食の席で父親が手渡しするのが決まりでした。
写真が残っていますが、我々子供たちは夕食の席でもらったプレゼントを手に満面の笑みで写っています。
誰も夜中に寝ている間に靴下にプレゼントを入れるだなんて思っていませんでした。
サンタクロースという人物(なのか?)のことも、学校で友達から聞いて知ったのです。

 

 

 

こういう両親の神経質なところが、今の私にも濃厚に残っています。
もちろん常識はわきまえてますよ。
例えば観光旅行に行ったとき、仲間がみんな参拝しているのに自分だけは、ということはしません。
それは両親が教えてくれたことで、周囲から浮くようなことはしなくていいと言ってくれたのです。
形だけ真似しておけばいいと。

 

ただね。
結婚式に招待されたときは困ることが多いです。
よくある、式場にあるチャペルでの結婚式ね。
会場にはほぼキリスト教徒がいないのに、キリスト教っぽい式を行う不条理さ。
それで讃美歌を歌えって神父さん(ぽい人)から言われて、なんだかなーって。
大体、牧師とか神父とかって言葉の意味をみんな分かっているのかなぁ?
こういう式を選んでお客を招待する新婚さんの神経を疑う場面です。
私は抗議の意味を込めて、讃美歌は歌わないのです。

 

 

 

海外の人から見ると、宗教を信仰しない日本人というのは非常に奇っ怪なものらしいです。
彼らは神の存在なくして、どうやって生きているのか?
「どうやって」って言われてもねぇ、普通に食って寝てるだけですけど。
ある説によると、日本人は神道とか儒教とかの精神を昔から持っていたそうです。
小さい農村や漁村の集まりから始まった国が日本で、当然ながら村は一体となって動くことで食糧を確保し、外敵から身を守っていました。
そういう生活の中で生まれるルールやマナーは、神道儒教の精神に近かったのです。

 

だから日本人は、そういう宗教を受け入れるのが自然で、それが根付いていったと考えられます。
吸収してしまって元々の形が残らなかったというか、形式だけが残ったというか。
例外は多々あるにしろ、みんな隣人とは仲良くしたいし、困っている人は助けます。
よく日本人はあらゆるものに神様がいると言いますよね(八百万の神)。
そういうアミニズム的な信仰があれば、特に特定の神様を設定する必要もないのでしょう。

 

そんな生活の中で、海外の宗教の形式に憧れることもあると思います。
あと戦後の日本の経済が奇跡的な急成長を遂げて世界中に勢力を伸ばすときに、特定の宗教を持たないことは武器にもなったと思います。
ある国ではキリスト教徒、別の国ではイスラム教徒、そうやって自在に適応することが可能なのは日本人くらいのものではないでしょうか。

 

 

 

こんな話を書いておいてなんですが、私が大好きなCMがありまして。

東京ガスのCMは本当に名作揃いで、これもその中の一つです。
全作品が見られないのが残念!
ちなみにまほちゃんを演じた新井美羽はもう18歳!
今も活躍中です。

 

 


 

 

さてさて、今日は豚の挽き肉とタマネギを買ってあるので、これからキーマカレーを作ります。
挽き肉の種類は何でもよくて、鶏肉だって美味しく作れますよ。

近所にお肉屋さんがあればねー、もっと少量でも買えるのに。
キーマカレーには赤身のほうが合うけど、安かったから(笑)

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。