スプーキーじいさんって何考えてるの!?

貧乏・暇なし・不健康。一人暮らしのじいさんのブログです。このブログに広告とか金儲けは入っていません。スターは一個だけ付ける主義です。

『美味しんぼ』の設定

Google検索にAI検索という機能が追加されました。
検索を調べ物に使う場合、GoogleのAI検索だと詳しめにまとめてくれて、画像と主なリンクも表示されるから便利です。
調べていることによっては、ザッと読めて理解できるからいいですね。
従来のGeminiとかだと質問に対する答えは基本文字だけでしたから、GoogleのAI検索のほうが見やすいです。
ただし、AIによる回答には間違いもあるので要注意です。

※もちろん通常の検索もできますよ。

 

 


 

 

このブログで度々登場している『美味しんぼ』。
マンガとアニメとドラマや映画も作られていて、マンガは現在は十年以上休載状態です。
私は別に熱心な読者ではなく、マンガに関しては一割程度しか読んでいません。
アニメは放送当時に見ることが習慣化されてしまって、ほとんどのエピソードを見ています。
この程度のファンですけど、色々な意味で面白い作品だと思うのです。
数多くの批判も受けていますけどね……

 

この作品の軸となっているのは、みなさんお馴染みの山岡士郎海原雄山の対立です。
原作者の雁屋哲は最初に、雄山を主人公として物語を書こうとしたものの上手く書けず、そこへ士郎を出すアイディアを思いついて一気に書けるようになったらしいです。
巨人の星』的な、昭和のスパルタ親子のパターンですよね。
アニメのパイロット版では士郎を千葉繁が演じています、意外!

 

山岡士郎

海原雄山

 

さて、その海原雄山ですけど。
設定上は北大路魯山人wiki、1883年(明治16年)~1959年(昭和34年))の孫弟子ということになっています。
海原やすよともことは残念ながら関係はない
雁屋哲魯山人が大好きなんですね。
雁屋は最初、マンガの構想を練っていたときにそれが長く続くとはまったく思っていなくて、大好きな魯山人をモデルにした主人公の物語にしようとしていたのです。
魯山人の破天荒な生涯からしたら、いくらでもネタは取れそうですよね。
もし息子の士郎を出さなかったら、食べ物にうるさいじいさんの話になっていたと思われます。
それはそれで読んでみたいですけど(笑)。

 

雄山の師匠は唐山陶人とうやまとうじん、人間国宝)です。
唐山は魯山人の弟子という設定なんですね。
そして唐山は士郎のことをとても可愛がっていて、この親子の間を取り持つ存在になっています。
一方雄山は、魯山人を生涯をかけて超えるべき存在と考えています。

 

唐山陶人

雄山の主宰する美食倶楽部は、魯山人の美食倶楽部がモデルと考えられます。
魯山人は会員制の食堂を作っていたのです(1921年(大正10年))。
魯山人はその後、星ヶ岡茶寮wiki、ほしがおかさりょう)を借り受けます(1925年(大正14年)。
「星ヶ岡」というのは、今で言えば日枝神社の辺りの小高い丘のこと。
東京都千代田区永田町ですよ、議員会館の裏手、ザ・キャピトルホテル東急の隣です。
あそこは昔は星がよく見えたのだそうです。

 

京極万太郎(再登場)

日枝神社は元々あの辺りの土地を持っていましたが、明治時代に周辺の人口がどんどん減って経営難になり、管理しきれない土地の一部を手放します。
土地を寄付された東京府は最初は公園にするつもりでしたが、あそこに高級料亭を建てて政財界の大物の交流の場にしたのです。
それが星ヶ岡茶寮です、上記のザ・キャピトルホテル東急の場所にありました。
ところが段々と経営状態が悪化し、関東大震災の後に魯山人に貸し出したのです。
そして星ヶ岡茶寮が美食倶楽部になったというわけ。

 

魯山人は食材から調理法までとことん拘り、お客をもてなす演出にまで凝るようになります。
たとえば花見の会が開かれる日に大雨が降ってしまい、お客が中止を覚悟していたのに開催すると言うから行ってみたら、花の咲いた桜の枝を多数切ってタライに活けて部屋中を桜で一杯にしたことがあります。
また、たとえ総理大臣でも「おかわり」をさせませんでした、食べる量まで自分がコントロールしたのです。
マンガになりそうなエピソードの宝庫ですね。

 

ちなみに士郎たち東西新聞のメンバーが夜によく集る和食店岡星
そうです、「岡星」は「星ヶ岡」からつけられた店名です。

 

富井富雄副部長

 

美味しんぼ』の中では魯山人が考案したメニューが複数回登場しています。
また魯山人がフランスのレストランで、鴨料理のソースが合わないとして持参したしょう油と粉わさびを混ぜて使ったエピソードがありますが、雄山もこれをやっています。

 

ネコ

 

 

 

というわけで、今回は何の役にも立たないトリビアを書いてみました。
面白がっていただけたらいいのですが。

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。