私がスパイスからカレーを作るようになって約二年。
その他の料理も含めて、色々なメニューにチャレンジしてきました。
そしてここにも色々書いてきて、それなりに楽しんでいます。
料理といっても色々で。
親子丼とかナポリタンとかっていう一般的な料理の場合は、お手本が多数あってゴールも見えているわけです。
ところがカレーとなると、その源流はインド料理であり、次にイギリス料理があっての日本のカレーライスになり、その後は長い時間をかけて熟成されてきています。
それはもう広くて深い海のように果てしないのです。
その辺の歴史なんて調べていると、なんか気が遠くなるような感じがあります。
日本にはカレー屋さんが多数あって、料理人も大勢いて、プロアマ含めて大勢の人がカレーを作っています。
ネットにレシピを上げてくれてる方もいれば、ブログに記事を書いている人もいて。
そしてカレーって料理は、メーカー、お店、個人の作ってきたものを全部集めたら数え切れないくらいの種類があるわけです。
私が今まで作ってきたのは、所謂「スパイスカレー(使いたくない用語だ)」としては初歩なんですね。
その初歩を一通り辿ってきて、次はどうするかと考えながら色々調べています。
前に書いた、スパイスの教科書になりそうな本ですけど。
水野仁輔 システムカレー学 (← amazon)
これが高くてね、古本で探していますが、当分先になりそうです。
(でもこれは紙の本を買おうと思ってます)
(誰かプレゼントしてください、喜びます)
私としてはそろそろホールスパイスに手を出そうかと思っています。
基本のチキンカレーでも、最初にマスタードシードやクローブシードやカルダモンシードやシナモンスティックをテンパリングするというレシピが多いですし。
(こういうのを「スターター(スパイス)」と言う、料理の最初に使うから)
(タマネギを炒めた後に入れるのが「マサラ」)
とりあえずこの辺からかなーって。
こないだカスリメティを買ったビスワスっていうお店だと、ネット通販もしていて比較的安いようです。
ただ、調べ始めたらキリがないのも事実。
神経質で几帳面で凝り性な私の場合、この先をどうするかで迷ってしまって。
ある日、ある料理人のレシピを見ていたら、カレーには必須だと思っていたクミンが入ってないのですよ。
一応初心者向きと書いてあるので、他のスパイスはそんなに多くなくて。
そこにクミンがない違和感ね。
あれれ、クミンがなくてもいいのかな?
それをまた調べていたらredditっていう掲示板があって、その中のスレッドを見てみると……
「クミンやコリアンダーをほとんど使わない、または全く使わないインド料理って、何か名前があるのかな?」 (← reddit)
これは(たぶん)インドの料理人がスパイスについて語り合っているスレッドで、日本語で読めるようになっているようです。
書いてるのがどこのどなたか存じませんけど、これ読んでたらめまいがしますよ。
そこではっと気付いたのです。
私がカレーを作る目的ってなんだったっけ?
それは、
自分が食べたい、自分が美味しいと思うカレーを作ること
なのです。
そう、別にインド料理の名人になるためにやってることではありません。
お店を出したいわけではなく、ただの趣味ですよ、日本の貧しい老人のね。
あー、危ない危ない。
インドっていうのは大きな国で、日本以上に複雑です。
多数の民族、言語、宗教、食文化、そういうものがゴチャゴチャッとあるのです。
日本だって小さい国なのに、地方によって食文化は違うし、同じ地方でも家によって味も違います。
インドはそれ以上なのです。
もし日本料理をマスターしよう、という海外の人がいたとして。
そんなの一年や二年で全部を網羅できるわけがない。
だから私が、ただ参考にしているインド料理に振り回される必要もないなって思いました。
こういうのはちゃんと先生に教えてもらうと楽なのでしょうねー。
まぁ迷うのも趣味のうち。
とりあえずは基本的なスパイスと食材の使い方を探っていく方向でしょう。
そしていつかは、毎日でも食べたくなる自分的にベストなカレーを作るのです!
あとあるプロの料理人が書いていたことです。
「よく30種類のスパイスを使いましたなんてお店があるけど、そんなに沢山いらねーよ!」
あははは、そうなんだ。
美味しいカレーを作るための方法、攻略法は人それぞれ、だから気楽にやってみなってことですね。
中々色々なスパイスや食材を買い揃えるお金がないので、進捗遅めですけど。
今後もじわじわと楽しんでいきたいと思っています、牛歩戦術でね。

(↑ 鏡が置いてあるのは洗い物をしながらテレビを見るため(笑))
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。