子供っていうのは長く集中することが難しくて、テレビだと一時間枠の番組なんかは途中で飽きてしまったりします。
そういう小さい子は、例えばEテレの短い番組だと集中して見ていられるわけです。
テレビで番組表を見ていると、Eテレだけは細かすぎて見づらいくらいですよね。
私が小さい頃はCMが大好きでした。
あと五分間くらいのミニ番組ですね。
大体は正時のちょっと前、番組の合間にやってます。
あと朝や夕方の番組の中でやっていることもあります。
私が好きだった番組を書きます。
まずはNHKの『みんなのうた』。
1961年(昭和36年)から放送されている長寿番組です。
これが好きでね、今でもよく見ています。

当時は地方都市の書店では買うことができなかったテキストです。
母親にねだって、取り寄せてもらってました。
『みんなのうた』は多くの名曲を送り出してきた名番組です。
好きな曲を書き出したらキリがありません。
基本は五分枠で二曲を流します。
一曲が二分半弱なわけで、実はフルバージョンが流れないことがよくあるのです。
これがFMだと番組の構成が原因なのか、多少長く流れるようです。
フジテレビでは昔は、19時ちょっと前に子供向けの番組をやっていました。
今回調べてみましたが、全貌は分からず。
最初は海外のアニメの再放送だったみたいです。
『がんばれスパンキー』『つよいぞラフティー』『探偵スカット』『とびだせフィリック(Felix the Cat)』『マイティ・ハーキュリー』『少年シンドバッド』『ピンチとパンチ』、この辺は再放送が多かったので、いくつかは見たことがあります。
その次の『いたずら天使チッポちゃん』は日本製のアニメで、その後は子供向けではない番組に一回なっています。
この後からは私は覚えています。
『カバトット』はタツノコのドタバタギャグアニメ。
大きなカバの口の中に住むトットという鳥が、なぜかカバにちょっかいを出しては失敗するという『トムとジェリー』的なアニメです。
タマゴンという怪獣がいて、色々なキャラが自分の願い事のためにタマゴンの家を訪れます。
依頼主は玉子を一個タマゴンにプレゼントして、タマゴンはそれを食べると怪獣の玉子を生みます。
その玉子から生まれる怪獣が願い事をかなえる能力を持っているわけですけど、そうそう上手くはいかないという物語です。
この次は今でも人気のある『クレクレタコラ』、実写物です。
(youtubeにタコラチャンネルなんてのがあるとは思わなかった(笑))
これは東宝の子会社の東宝企画の作品です。
森のようなセットの中で着ぐるみがお芝居をするというもの。
タコラは何でもかんでも欲しがって、他人の持ち物でもどうにかして奪おうとする駄々っ子みたいなキャラです。
タコラは無茶な手段で欲しいものを入手しようとして、ほとんどは失敗に終わって痛い目を見るという。
今見るとこのナンセンスさには膝の力が抜けるようです。
実は私、タコラのLDを持っているのです。


これはベストセレクションで、全話収録したボックスも出ています。
それだけ人気があるのですよ。
もっとも今の若い人たちには、単に可愛いキャラクターとして受け入れられているようですけどね。
この次はアニメに戻って、『ウリクペン救助隊』です。
動物王国の救助隊の活躍を描いた作品です。
これは他のシリーズとは違って、月~土で一話という形式でした。
救助を求める連絡が月曜日に来て、隊員の動物たちはバラバラに救助に向かいます。
そして土曜日、最初に救助に成功した隊員に功労賞が贈られるという流れです。
結構真面目な内容で、例えば砂漠に救助に行くときには夜に走って昼間は休むほうが有利とか、氷を溶かさず届けるために塩を一杯に入れた箱に入れて運ぶと溶けにくいとか、なるほどと思わされたものです。
この番組では週の前半に、功労賞をもらう隊員を当てるクイズがあったと記憶しています。
テレビ局にハガキを送ると抽選でグッズがもらえるということで、私もハガキを送っていました。
ただ、よく見ていれば分かってしまうヒントがあって、月曜日に救助に出発するときに「しゅっぱーつ!!」と言った隊員が功労賞をもらうのがお約束だったのです。
この次が『冒険ロックバット』、実写物です。
正直言って、これは全然記憶にありません。
年齢的にもう見ていなかったのかもしれません。
そしてこの後は、この枠はニュース番組になるのです。
最後に、絶対に忘れられないミニ番組がありまして。
それは『ウルトラファイト』です。
第一次怪獣ブームの末期、経営の苦しくなった円谷プロが既存作品の格闘シーンを使って作ったミニ番組です。
ただ単に格闘シーンを使うのではなく、当時のスポーツ中継を得意としたアナウンサーに実況を担当させて盛り上げています。
そして既存作品では数が足りなくなり、円谷プロにある着ぐるみを使って空き地で撮影した映像も使われました。
そこに付けた音楽も全て既存のものです。
これも全話収録のボックスが出ていて、マニアックな人気があります。
既存作品の流用回はまだいいのですが、空き地でロケした回はかなり無茶苦茶で。
予算がないので光学合成は一切なく、つまりは光線技が使えない中で、着ぐるみ二体が緩めの格闘を繰り広げ、それにプロレス的な実況が付くという。
あと火薬も使っていません、だから爆発もありません。
この緩さがね、逆にクセになるのです。
これは結構再放送があって、私はそれを録画しておいて。
週末に仲間が集まって飲むときに、これを流すと盛り上がるのですよ。
酔った男共がこんなのを見ながらゲラゲラ笑っていたわけです。
というわけで、子供向けのミニ番組のことを書きました。
上に書いたものよりもっと後の時代には、テレビ朝日で藤子不二雄の枠がありましたね。
そして今も多数のミニ番組があって、数が多すぎて追いきれません。
『世界の車窓から』なんて、一万一千回を超えてたりします。
一方『くいしん坊!万才』はもうすぐ終了だそうです。
ミニ番組にも歴史あり、ですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。