個人的に驚いているのですが。
ここ数年、『魔法の天使クリィミーマミ』が若い女性に人気らしいのです。
このアニメ番組が放送されていたのって、1983年から1984年ですよ?
バブル景気が始まる直前で、『ダンバイン』や『ボトムズ』や『伊賀野カバ丸』や『キャッツアイ』や『キン肉マン』や『バイファム』や『オーガス』と同じ頃のことです。
確かに可愛らしい絵柄ではありますけど、今更?
流行っていうのは分からないものですね。
私はよく覚えています、当時は大学生だったかな。
バリバリのアニメファンだった頃です。
あの『うる星やつら』のスタジオぴえろが新しいアニメをやるというので見てみました。
(それでなくても当時はほとんどのアニメをチェックしていた)
魔女っ子アニメかよ? なんて思っていたらとんでもない。
面白かったのです。
簡単に書くと、主人公は森沢優(10)、両親はクレープ店「クリィミークレープ」をやっていて、近所に住む幼なじみの大伴俊夫(13)とは仲良くケンカするような仲です。
俊夫の同級生の如月みどり(13)は優のファンであり、この三人が物語の中心メンバーとなります。
優はひょんなことからフェザースターのピノピノから魔法のコンパクトを与えられて、お目付け役として置いていかれたのは猫の姿に変身した妖精のポジとネガです。
優はコンパクトを上手く使えず、やっと出来たのはハイティーンの美少女に変身することだけでした。
(第一話では魔法で優の手足が伸びていく描写があってリアル)
変身できたことを面白がった優は、その姿で街に出掛けてしまいます。
何かの手違いで歌謡ショーのステージにあげられた優は適当なスキャットで歌を歌いますが、魔法の力で観客は大盛りあがりのスタンディングオベーション、それを見ていた弱小芸能プロダクションの社長・慎悟の強引な勧誘により優(が変身した美少女)はアイドル歌手としてデビューすることになってしまいます。
「クリィミーマミ」という名前は、優がお店の名前から適当につけたものです。
クリィミーマミが普通の魔女っ子物と違うのは、
・主人公がマミに変身する魔法しか使えないこと
(途中で「物と仲良くする魔法」が出てくるが、無かったことにされたらしい)
・マミになった優がアイドルデビューして、芸能人として活動していくこと
・俊夫はマミに夢中になってしまい、優は自分自身に嫉妬するという複雑な状況になること
・優たち子供の日常と、芸能界の日常がメインに描かれたこと
・結果的に優や俊夫の成長物語になっていること
と、かなり斬新だったのです。
更に書けば、主人公の優の声優を務めたのが新人アイドルの太田貴子だったのも斬新でした。
最初は決して上手ではなかった太田も、後に「彼女じゃないと」と言われるほど役に成り切ります。
この作品は元々は2クール(半年間)の予定が、好評だったので倍に延長されています。
前半に多かった不思議の世界の物語は後半には激減して、魔法は現実世界の物語の添え物的になっていきます。
それが二十歳くらいの男子の私には面白かったです。
事務所の社長のボンボンの立花慎悟、事務所の先輩歌手の綾瀬めぐみ※、気の弱いマネージャーの木所隼人、スキャンダルを狙うスネークジョー、この辺のキャラは魔女っ子物らしくないのに物語を盛り上げてくれました。
※「綾瀬」という苗字はかなりの珍名で、俳優の「綾瀬はるか」は芸名。
中盤の折り返し地点の前後編になっていた、歌謡祭のエピソードは盛り上がりました。
(ちょうど年末の放送になっていた)
優は楽屋でマミに変身するところを俊夫に見られてしまい、魔法の力を失ってしまうのです。
魔女っ子物でここまでしっかり秘密がバレるのも珍しい。
そして物語はラストに向けて、どんどん盛り上がっていきます。
優の魔法のコンパクトは期間限定で貸し出されたものでその期限が迫っていること、そのことを言えずに芸能界引退を慎悟にお願いするマミ。
人気絶頂で稼ぎ頭のマミを失うわけにはいかない慎悟の気持ちもよく分かります。
マミの最後のステージに向けて、かつてのサブキャラたちが協力者として再登場したりして泣かせます。
上手く作られた終わり方でした、後日談をエンディングの絵で描いたのもアッサリしていて良かったです。
印象的だったのは。
・夢の世界での冒険譚の14話「私のMr.ドリーム」
・ただのドタバタ物だった19話「マミの一番長い日」
・木所さん危機一髪!の20話「危険なおくりもの!」
・『ウルトラQ』的な異世界物語だった44話「SOS! 夢嵐からの脱出」
・悲しき恋愛エピソードの46話「私のすてきなピアニスト」
いやいや、書き出したらキリがありません。
昔のアニメ作品ですから、回によって絵は違うし物語のテイストも違います。
個人的には望月智充・演出、後藤真砂子・作画の回が好きでした。
望月演出はかなり攻めていて、後藤作画はそれをよく描いていたものです。
この作品は続編が二つ(正確には四つ?)作られています。
両方ともOVAで、
・永遠のワンスモア
はしっかり作り込まれたものです。
(これ以外はあまり見る価値はないでしょう)
私、正直に書きますけど。
優は可愛らしいと思いますが、マミってそれほどでは……(笑)
昔のベティ・ブープみたいで、あまりいいとは思えませんでしたよ。
(本編の中のセリフで「BBと言えば?」「ベティ・ブープ」というのがあった)
広がったパープルの髪もそれほど好きじゃないし、全然タイプではないのです。

というわけで、個人的に懐かしいアニメ作品について書いてみました。
もう40年以上前の話なんですよねー、四昔。
そういえばこの頃のアニメって、地上波では再放送しませんね。
こういうのはCSなんかじゃないと見られないのかな。
新作の話もあるみたいですけど、まぁ勝手にやってくださいといったところです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。