スプーキーじいさんって何考えてるの!?

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銃のデコボコの正体

自衛隊の新しい自動小銃、20式5.56mm小銃が発表されて早数年。
東京マルイ製の市街地戦闘訓練用教材のエアガンも自衛隊に納入されているそうです。
これは89式のときにも作られたもので、本物そっくりのレプリカです。
BB弾という樹脂製の小さな弾をガス圧で飛ばすエアガンですね。
実銃を使わなくても訓練ができるため重宝されているとか。

 

東京マルイ製エアガンにはこのようなレーザー刻印がある

実弾じゃないからいくら撃ってもいいし、本物そっくりだから操作や分解・組み立てを覚えることもできるし。
89式に続いて依頼が来たということは、それだけ東京マルイが評価されているということでしょう。
20式の一般向けエアガンの発売はまだ未定ですけど、きっとリアルな製品になることでしょう。

 

※映画『フルメタル・ジャケット』(1987年、監督:スタンリー・クーブリック)内に登場するM-16は、日本のMGC製のモデルガンが使用されています。再現度はイマイチだったらしいですけど、言われなければ気付かない出来です。

"Full Metal Jacket"

 

 

 

89式は優れた自動小銃で評価は高いのですが、時代遅れになってしまった部分もあります。
たとえばストック(銃床)。
今は撃つ人の体格に合わせて長さを変えられたり、チークパッド(頬当て)の高さを変えられるのが国際的に標準化していますが、89式にはどちらもありません。

 

それからマウントレールです。
これはアメリカ軍が開発した、銃にオプションパーツを取り付けるためのベース(ピカティニー・レール (Picatinny rail))のことで、20mmレールなんて言われたりします。
これがあるとオプションパーツをすぐに取り付けることができて、強度も精度も十分にあります。

ピカティニー・レールの一例
このレールが銃に付いていて、凸凹に噛み合うパーツをセットする
様々な長さのものがある

これも89式にはありません。

 

考えてみてください、つるんとした銃に何かオプションパーツを付けようとしたとき、それぞれの銃のデザインに合わせた部品が必要になりますよね。
銃の部分部分が必ず付けやすいデザインとも限らず、苦労してきたわけです。
それを一挙に解決したのがマウントレールというわけ。
これはアサルトライフルだけではなく、ハンドガンにも使われています。

 

20式5.56mm小銃
上部に長いマウントレールが見える
伸縮式のストックと上下動できるチークパッドにも注目

 

 

 

ただし欠点はあります。
上記のピカティニー・レールの欠点は、その重量です。
便利だからとやたらと付けてしまうと、重いしバランスも崩れてしまうのです。

ハンドガードの上下左右にピカティニー・レールが付いている

実用的な強度を出すために、それなりの素材を使ってるってことですね。
あとこれを素手で握ると結構痛いそうで。
マウントレールの使用目的っていうのは、オプションパーツを付けることです。
上の画像だとハンドガード下部にバイポッド(二脚)を付けている
オプションパーツを付ける必要がない部分にまでマウントレールはいりません。

 

そこで登場したのが、KeyMod(キーモッド)システムです。
金属板に鍵穴の形の穴が並んでいるもので、この穴にピカティニー・レールかオプションパーツを直接付ける方式です。

KeyModシステムの一例
下部にはグリップが付けてある

KeyModシステムはピカティニー・レールよりも金属の使用量が少ないため、重量も軽くなっています。
また表面に凸凹がないので、素手で持っても痛くありません。
オプションパーツを付けたい位置に必要な長さのピカティニー・レールを付けるか、KeyModに直接付けてしまえばいいと、そういうことですね。

KeyModシステムにピカティニー・レールを付けた例
下部にはグリップが付けられている

 

そしてもう一つ、M-LOK(エムロック、Modular Lock)という規格もできました。
これはKeyModシステムとよく似た規格ですが、高い剛性が特徴です。

M-LOKシステムの一例
穴の形がシンプル

軍で採用するなら、簡単に壊れるようなものでは困るわけで。
これらの新しい規格は民間で広く使われるようになって、その実績から今後は軍でも積極的に採用されていくと思われます。

M-LOKシステムに短いピカティニー・レールを付けた例

 

 

 

20式にもマウントレールが採用されています。

20式のハンドガードの一部
上部にピカティニー・レール、側面と下面にM-LOKシステムが付いている
側面のM-LOKの一部に付いている板のようなのはレールカバー
グリップ感向上のためのパーツ

 

20式のオプションパーツの一例
上部にはライフルスコープ、下部にはグリップとレールカバー
側面には短いピカティニー・レールとレールカバー
当然ながらこういうオプションは任務によって変える

 

 

 

ニュース映像などで銃の表面が妙にデコボコしていると思ったら、今回の記事を思い出してください。
使いやすいデザインというのは結局一つに集約されるわけで、今後はどこの国の銃も似たようなデザインになっていくと思われます。

 

そうそう、私個人は20式ってあまり好きではありません。
性能はともかく、なんかスマートじゃないデザインだと思うのです。
20式は国際的に見て銃身長が短く、そのせいでズングリした見た目なのでしょう。
私は89式のほうが好きだな。

89式5.56mm小銃(折曲銃床式

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。