KIRINJIの『エイリアンズ』と言えば、JPOP史に残る名曲です。
KIRINJIらしい大人のポップスですね。
堀込泰行はKIRINJI脱退後にソロでこの曲をカバーしていて、他にも多くのミュージシャンがカバーしています。
「JPOPの名曲アンケート」を取れば必ず上位に入ってくるくらい人気も知名度も高いです。
(このバージョンが大好きです)
これは真夜中の街を歩く二人を歌った曲です。
まー初めて聴いたときの衝撃は大きかったですよ。
素敵過ぎて曲に酔いましたもん。
たぶん聴いたことのある方はみなさん同じだと思います。
KIRINJIのお二人は兄弟で、埼玉県坂戸市の出身です。
坂戸には私もある用事で数回行ったことがあります。
それでこの曲を聴くと、イメージが湧いてくるのです。
遥か空に旅客機(ボーイング) 音もなく
公団の屋根の上 どこへ行くKIRINJI『エイリアンズ』より、作詞・作曲:堀込泰行
公団……、団地、坂戸。
そういえばあったなぁ、公団住宅が。
(ま、どこにでもありますけど)
ラブソングなのにいきなり「公団」というのはつまり、青山とかの都会ではないことを明示しています。
バイパスの澄んだ空気と 僕の町
KIRINJI『エイリアンズ』より、作詞・作曲:堀込泰行
バイパス……、確かに坂戸にもバイパスは走ってます。
(これもどこにでもありますが)
それに「街」じゃなくて「町」ですよ、わざわざ。
しかも「僕の町」です。
涼しい夏の夜に、ちょっと彼女がご機嫌斜めなカップルが歩いている情景が浮かぶ歌詞です。
それも六本木のような都会の不夜城じゃなくて、ひと気のない郊外の町です。
なんか真似して真夜中の散歩に行きたくなってしまいました。
仮面のようなスポーツカーが 火を吹いた
この星のこの僻地で 魔法をかけてみせるさ
いいかい両方ともKIRINJI『エイリアンズ』より、作詞・作曲:堀込泰行
坂戸といえば埼玉県の北寄りで、暴走族がまだ残っているような土地柄です。
「僻地」と言われれば否定はできません。
郊外の町で夜中に二人で歩いていたら、近くで暴走族の改造車がアフターファイヤーしたって不思議ではないのです。
そして真っ暗な町にそびえ立つ団地、その上を飛ぶ旅客機……
ああ、これはたぶん堀込泰行が生まれ故郷の坂戸の夜を歌った曲なんだなと、自分の中では勝手に納得できてしまいました。
こないだちょっと調べ物をしていたら、面白い記事を見つけてしまいました。
不動産のSUUMOのウェブサイトの中の記事です。
今年の春に発表された、堀込泰行のインタビュー記事です。
この中で堀込は、『エイリアンズ』で歌われている風景が坂戸のものだと認めています。
なんだ、やはり思った通りでしたか。
ちょっと嬉しいような、手柄のような。
いやいやでも、ファンの間では常識だったのかもしれません。
それよりこれは、詩と曲で聴き手にきちんとイメージを伝える力を持っている堀込の力量あってのことですよね。
画像も映像もないのに、二人が歩いている情景が浮かんでくるところはさすがです。
そして記事の中の詩と曲の作り方のお話、興味深かったです。
そんな出来事がありまして、引っ越しの準備をサボってこうして書いているわけです。
だめじゃん(笑)。
スーパーの屋根の上、の月です。

どこへ行く?(笑)
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。