私が最近聴いている音楽について書きます。
前回から一ヶ月ちょっと開いてますが、このシリーズって結構取りこぼしがあるのが悩みのタネ。
ま、そういう曲は後々紹介することにしましょう。
安田レイ 『BROKEN GLASS』
初っ端は元気よく、安田レイです。
相変わらずカッコいい安田レイが、ドラマの主題歌に採用されてました。
私は相変わらすドラマはチェックしていなくて、普通にSpotifyで見つけたのですが。
ドラマに合わせて「抜け出せない『沼』のような感情」を歌ったそうです。
基本、Spotifyで曲をディグってる私なので、どうしても世間の受け止め方とのズレが生じがちです。
安田レイってもう十年前に、レコ大の新人賞を獲ってたんですね。
アニメやドラマにも曲が採用されていますし、別に私が掘り出したわけではまったくなかったという(笑)。
いや、いい曲が聴ければそれでいいのです、はい。
竹内アンナ 『真昼のランデヴー』
相変わらず可愛らしい竹内アンナ、この人は全然ブレませんね。
こういう可愛らしくて甘くてポップな曲がこの人の魅力です。
アメリカ生まれで京都育ち、最初はアメリカで活動をされていたとか。
なんか今年六月に「ミュージックステーション」に出てたんですってね!
うわー、知っていたら見たのになー!
あの手の番組はメジャーどころしか出ないと思ってノーチェックでした、残念。
羊文学 『Feel』
こちらはメジャーな羊文学で、アニメのテーマ曲だそうです。
このバンドもブレないですね。
シンプルなロックサウンドにポジティブな歌詞、いつも元気をもらってます。
ボーカルとギターの塩塚モエカは、学生時代にカレー屋さんでバイトしてたことがあるそうです。
あとドラムは唯一の男性メンバーのフクダヒロアで、元々塩塚は女性だけのバンドにしようと思っていたのですが、フクダの髪が長くて女性みたいだったから採用となったらしいです。
乃紫 『口説いてヴィーナス』
乃紫らしいノリのいい曲です。
この人の曲の多くはこういう昔風のサウンドで、私なんかは入りやすいですね。
シティポップもそうですけど、私なんかが若い頃のサウンドのリバイバルが流行りなのでしょう。
いつもこの人の曲を聴いていて思うのですが、歌詞の内容にも古さを感じてしまうのです。
この曲でも「峰不二子さえ驚きの別嬪(べっぴん)」とか、他の曲にも若い人たちが使わない言葉がよく出てきます。
これもわざとなのでしょう、新鮮ってことで。
ASACO 『絵』
お名前の表記が場所によって前の漢字(杏沙子)だったりしますが、アルファベット表記が最新だと思います。
新曲は久しぶりじゃないかな。
しっとりとした感動的な曲になっています。
前にも書きましたが、この人のことを私は「令和のユーミン」だと思っています。
明瞭な発音で物語がある歌を歌う辺りですね。
今のJ-POP、全部は知りませんけど、抽象的な歌詞が多いと思うのです。
ASACOはそうではなくて、きちんとした物語を構築するタイプ。
短編小説みたいで好きなのです。
Furui Riho 『Hello』
Furui Rihoもちょっと間が開いたかな?
これもアニメのテーマ曲だそうです。
みんなどんどんメジャーになっていくなぁ!
今回はミッドテンポで楽しい曲になっています。
そういうアニメなのでしょう。
SUKEROQUE 『滞納』
歌詞の内容は貧乏っぽいのですけど、楽しいいい曲になっています。
メロディがキャッチーなんですよね、私の耳に引っかかりました。
SUKEROQUEはSHOHEIのソロ・プロジェクトだそうで、私はあまり詳しくないですけど。
SHOHEIは元々シティポップと洋楽を沢山聴いてきていて、そのエッセンスを活かした曲作りをしているそうで、納得してしまいます。
汐れいら 『ハレの日に』
この曲はアニメで出会った曲です。
この人はメジャーデビューは二年前。
この曲の前にもアニメで曲が使われています。
凄いなぁ、メジャーデビュー前から活動していたにしても、最近の日本の若いミュージシャンの大きな仕事を得るタイミングの早いこと。
この曲は凄く当たり前なJ-POPなんですが、私はちょっと他とは違う感じがしています。
詳しくは分かりませんけど、引き込まれて盛り上がって、とてもいい曲だと思います。
また楽しみな人が出てきてしまいましたよ。
藤井風 『Hachiko』(「o」は上に横棒付き)
得体の知れない凄みを感じる藤井風の、比較的新しい曲です。
(凄いPVですねぇ)
今度ニューアルバムが出るそうで、全曲この曲のように英語歌詞なのだそう。
元々日本語の歌詞でも欧米での聞こえ方を考慮して作っていたそうで、日本の中に収まっているような人ではないのでしょう。
さて、英語だから何を歌っているのか分からないと思いながら、エフェクトの効いた声で繰り返しているのは「どこに行こうハチ公?」なんですよ。
この曲は、亡くなったハチ公の飼い主が天国でハチ公に再会する物語なのだそうです。
ご存知ですよね、忠犬ハチ公(← Wikipedia)。
ハチ公が天国で飼い主と再会して、これからは一緒にどこへでも行けるよっていう歌詞になっているのです。
藤井風が忠犬ハチ公のことを気に入ったことと、ニューアルバムをじっと待っていてくれるファンのことも重ねて作った曲らしいです。
世界に出ていく藤井風が、実は歌詞でこんなことを書いているという面白さ。
そして耳に残るこのカッコいいサウンドとメロディ、他のJ-POPとは別の音楽って気がします。
最近の私の一番のお気に入りです。
※以前私が書いた「ハチ公は渋谷駅の近くの屋台でお客から焼き鳥をもらっていた」という説ですけど、あれは俗説らしいです。
否定する証言が複数あるそうで、ハチ公が渋谷駅にいるとき餌をあげようとしても食べなかった(飼い主が十分に餌を与えていたから)そうですよ。
読んだ資料を信用した私が悪いです、失礼しました。
シーナ&ザ・ロケッツ 『ピンナップ・ベイビー・ブルース』
最後は私がこの季節に必ず聴いている古い曲を。
これは日本のロック史に残る名曲です。
昔、深夜のテレビで、確か日立がスポンサーの音楽番組があって。
オリジナルの映像をバックに曲を流すシンプルな演出でした。
その番組でこの曲を聴いて、私は一発でノックアウトされました。
(同名アルバムの赤いジャケットがまたいいのです)
主人公の男の倒錯的な愛情、その舞台となるのは他人に無関心な大都会の地下鉄のホーム。
まるでアメリカン・ニューシネマみたいな世界観がまず凄い。
そしてサックスを加えたサウンドの気怠さが大人っぽくていい。
この時期、シーナ&ザ・ロケッツはニューウェーブ的なサウンドからハードロックへと移行していく時期で、この曲の後にレーベル移籍をしています。
その後の活躍の予告編みたいな曲だったのかもしれません。
心底愛した広告ポスターの水着の女の子、「お前をはがしてさらっていきたい」と言いながら、そうせずに別れることになる悲劇的なラスト。
この曲の後、この男はどうなったのか気になります。
昨夜はカツオのタタキで晩酌にしました。

カツオのタタキの起源には色々な説があって、その一つは山内一豊が食中毒を防ぐために魚の生食を禁止したところ、どうしてもカツオの刺し身が食べたい土佐の人たちが表面だけ焼いて「ほら、生じゃないでしょ?」とやったという説もあります。
そうだとしても、我々は今美味しいタタキが食べられるのですから感謝しないとね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。