今回はまた料理を作ります。
初心者の下手くそ料理にお付き合いください。
キッカケは二つ。
1.前にナポリタンを作っていたとき、「ナポリタンといえば洋食の定番」「では逆に洋食の定番といえば?」、そこで真っ先に出てきたのが「オムライス」でした。
そういや、チキンライスもオムライスも作ったことなかったです。
次のチャレンジレシピにいいかも。
2.いつも「一人前の食材の調達に苦労」と書いてきましたけど、まとめて作って余った分は保存という手を使えばいいのでは? と当たり前のことを考えた私。
チキンライスなら冷凍保存できますから、余るくらい作ってやればいいじゃん。
ということで(笑)、オムライスを作ります。
例によってネット上のレシピを読み漁り、自分に出来るレベルでレシピをまとめてみました。
これから初めてオムライスを作ろうとしている方の参考になれば嬉しいし、そうでなくても「オムライスってこんな風に作ってるんだ」と楽しんでくだされば。
※ちなみに食べる直前に玉子を切って広げる「ふわとろオムライス」ではありません。
私は世代的にあれが苦手で、薄い玉子焼きでチキンライスを包むほうを作ります。
という勢いで始まりました、今回の記事ですが。
実は今回のこの記事、大変な難産となってしまったのです。
その辺も含めてお楽しみください。
(グレーの斜体の文字は後から書き足したものです)
チキンライス
二人分の材料から。
・ご飯 1.4合
正直「一食一合」はもう多すぎるので「一食0.7合」と考えました。
オムライスは、チキンライスが少ないほうが作りやすいです。
実際に数回作ってみて、0.7合で丁度いいという結論になりました。
女性ならこれでも多いかもしれません。
・鶏もも肉 100g
「チキンライス」と言うけどそんなに沢山の鶏肉はいらないでしょう。
これでも多いくらいですから、調節してください。
・ニンジン 1/2本
・タマネギ 1/2個
これじゃ食材調達問題は解消されません(笑)。
かといってチキンライス四人分というのも作るのが大変だし。
せめて近所に商店街があればなぁ、バラでも売ってくれるから。
ここにマッシュルームやグリーンピースを加えてもOK。
具の種類や量は、それぞれが完成品をイメージして好みで足したり引いたりしてください。
ニンジン無しでタマネギだけでも大丈夫です。
・サラダ油 大さじ1
・ケチャップ 大さじ3
・トマトピューレ 大さじ2
・バター 10g
・塩 少々
・コショウ 少々
油はオリーブオイルを使うレシピもありました。
ケチャップだけよりはトマトピューレを入れたほうがしつこくならないそうです。
では作りましょう。
例によってテフロン加工のフライパンと水で濡らした木べらを使います。
フライパンの大きさが重要で、後で出てきますよ。
1.鶏もも肉は小さめに切っておく
これもオムライスとして完成したとき、どのくらいの大きさがいいか考えて決めましょう。
今回は小さく切りました。
オムライスに鶏肉の存在感や噛み応えはいらないと思います。
2.ニンジンは皮をむき、ニンジンとタマネギを小さく切っておく
スプーンで食べやすいよう、5mm程度に切ります。
同じ大きさに切りましょう。
余談ですけど。
以前食べに行ったあるお店で出てきたカレーライスに、細長く切られた(5cmくらいの)ニンジンが入ってました。
スプーンでは食べづらくて困りました。
そういう食べる人のことを考えていない無神経な料理は作りたくないですね。
更に余談ですけど。
写真の小さいステンレスのボールは、ダイソーで買ったものです。
安いから助かりますし、この大きさのは料理のときに役立ちます。
3.ケチャップ、トマトピューレ、バターは一つの容器に入れて混ぜておく
先に混ぜておいたほうが楽です、バターは溶かさなくてOK。
調理中にこれをポンって入れると慌てなくていいです。
4.フライパンにサラダ油を入れて中火で熱する
5.ニンジンとタマネギを入れて炒める
ニンジンが硬いとオムライスの食感が悪くなるのでしっかり炒めます。
6.タマネギがしんなりしてきたら鶏肉を入れて炒める
鶏肉をしっかりバラバラにして、生の面が残らないようにします。
7.具に火が通ったら、塩とコショウを入れて混ぜる
これは下味なので一つまみか二つまみでOK、後で味見します。
この辺の工程は、料理に慣れていない人でも「料理してるぞ感」を感じられますね(笑)。
8.弱火にして、ケチャップ、トマトピューレ、バターを入れて炒める
ご飯を入れる前に具にケチャップなどを入れてしまったほうが、ご飯にまんべんなく絡まるそうです。
9.バターが溶けてフライパンの中身が均一に混ざったら、ご飯を入れて炒める
ご飯は温かい状態で入れてください。
理想は炊きたてのご飯なのだそうです。
プロのようにフライパンをキレイに振るのは難しいので、少しずつで回数を増やせばOK。
10.全体がキレイに混ざったら、塩とコショウを一つまみ入れて混ぜて味見をして、塩味が足りなければ塩をもう一つまみ入れて混ぜる
11.完成
お疲れ様でした!
フライパンは次にまた使うので、そのまま置いておきます。
二人分のチキンライスができました。
いい香りがして、今すぐに食べたくなってしまいます!
二つに分けて、片方はラップして、粗熱が取れてから冷凍庫へ。
一ヶ月くらいは保ちます。
冷凍庫にチキンライスが入っていると幸せですね!
オムライスにしても、そのままでも美味しいですから。
残ったほうでオムライスを作ります。
チキンライスって美味しいのに、自分で作ってみると意外と簡単ですね。
結局この日のうちに、もう一回二人分のチキンライスを作って冷凍しました。
というのも、オムライスが失敗続きだったからです。
オムライス
一人分の材料です。
1.玉子 2個
2.塩 一つまみ
3.サラダ油 小さじ1
4.ケチャップ 大さじ2
5.バター 5g
6.水 小さじ1/2
5と6はなくてもいいです(後述)。
7.チキンライス 0.7合
チキンライスはこの後に加熱しません。
玉子でくるんだらすぐ食べるので、チキンライスは先に温かい状態にしておきます。
では作りましょう。
使用するフライパンについては後述します。
あとはフライ返しが必要です。
1.ボールに玉子と塩一つまみを入れてよく混ぜる
ここは玉子が均一に焼けるようにしっかり混ぜましょう。
2.チキンライスを作ったフライパンにケチャップ、バター、水を入れて弱火で熱して、全部が溶けて混ざったら取り出し、火を消す
完成したオムライスにかけるソースです。
ケチャップをそのままかけるよりお店っぽくなりますよ。
もちろん面倒なら、ケチャップだけでもOKです。
私が友人から勧められたのは、エバラのデミグラスソースです。
ケチャップとは大分違う味で、塩味があって濃い味なので洋食屋さん寄りかな。
オムライスのイメージからは少し離れます。
これら三つの中で私が一番好きなのは、一番上の自作ソースです。
3.チキンライスを温めておき、丼の中で固めておく
こうしておいて、玉子の上にポンと乗せるのです。
4.フライパンをキッチンペーパーなどで拭いて、そこへサラダ油を入れて中火にかける
もしフライパンが未使用ならば、拭く必要はありません。
火傷しないようにご注意を。
5.玉子を入れてフライパン全体に広げる
フライパンを傾けたりして、玉子が均一に広がるようにします。
ここで慌てないでね。
じっくりやっても焦げたりしませんから。
6.玉子の下の面が固まって上がほぼ固まったら弱火にして、玉子の上にチキンライスを乗せる
※ここからは大幅に修正を入れます。
まず、使うフライパンですが。
上の写真のが20cm、その前に使ったのが26cmです。
26cmのフライパンで玉子を焼くと、玉子液が薄く広がってあっという間に固まってしまい、それをフライ返しで触るとボロボロと崩れてスクランブルエッグになってしまうんですね。
友人の料理上手な主婦に聞いたところ、この場合は22cmがベストとのことでした。
オムライスのレシピを調べていくと、ここの工程では、
・チキンライスをフライパンの柄から遠いほうへ盛り、玉子を手前から菜箸で持ち上げてかぶせる
・チキンライスをフライパンの柄から遠いほうへ盛り、フライパンを前後に揺らしてチキンライスが乗った玉子をスライドさせて、料理を返す要領でチキンライスを包んでいく
(太巻きみたいに徐々に巻いていく)
の二種類がありました。
どちらも難しいです。
それに0.7合のチキンライスに20cmの玉子焼きだと完全に包むのは無理です。
それで友人から勧められたのは、
・チキンライスを玉子の中央に置いて、フライ返しで上下から玉子を持ち上げてチキンライスへ被せるようにして、お皿を被せてよいしょっ!とひっくり返す
という方法でした。
これが一番成功率が高いでしょう。
今回はこれらの中間的方法で作りました。
丼の中で固めておいたので、チキンライスはこのようにまとまった状態になります。
(こうしてみると、やはり20cmでは小さいですね)
ここでフライ返しの先端で、玉子の端をめくってみます。
普通にめくれるようなら、フライパンを前後にググッと動かしてみて、玉子が動くようならOK。
フライパンの端に寄せて、フライ返しで支えるようにしながらそっと、お皿の上でひっくり返して置きます。
包みきれなくても気にしないで。
はー、やっと成功しました、玉子が左に寄ってしまいましたが。
で、ここでクッキングシートでオムライスをくるみ、手で形を整えます。
そう、修正が効くのです!
これ ↑ 、熱いうちにちょっと右に、手で転がせばよかった。
(こういうこと ↑ って、本当に一度やってみないと分かりませんねぇ)
どの方法にしても、玉子が固まらないと破れてしまうし、あまり焼きすぎると焦げがついてしまいます。
ただ、玉子は簡単に焦げたりしないので、焦りは禁物。
あまり緩い状態でチキンライスを乗せると、その部分の玉子に穴が開いてしまいますよ。
それから玉子をスライドさせながら包む方法の場合、フライパンが熱くないと玉子が滑りづらくなるので、フライパンを冷まさないようにしましょう。
もしどの方法でもダメだったら、チキンライスを包むのは諦めてお皿に盛りましょう。
どうしようもないなら食べられる状態でフィニッシュしたほうがいいです。
見た目はどうでも味は変わりませんから。
(この下の写真参照)
7.オムライスに作っておいたソースをかける
ここまで来れば一安心!
脇に洗ったパセリなんて置くと映えますよ。
パセリは口臭を軽減させるので嫌わず食べましょう。
8.完成
お疲れ様でした!(二回目)
もし保存しておいたチキンライスがあれば、オムライスはこれだけの工程で作れてしまいます。
スパイスカレーのグレイビーと同じで、作って保存しておくと便利です。
7.と8.は作り始める前にあらかじめ書いた部分なので、お気楽です。
やはり玉子料理は難しいですね、どんどん変化していく中でいつ手を出すのかの見極めがね。
では失敗作の数々をごらんください。
これは玉子がちぎれてバラバラになりそうなオムライス。
これは玉子がスクランブルエッグになってしまい、炒飯状態になったオムライス。
(いや、これはこれで(笑))
これは玉子が固まる前にチキンライスを乗せてしまい、中央が破れたオムライス。
(ソースで証拠隠滅をはかりがちな私)
そして……
できました!
失敗続きだったので嬉しいです。
味もまずます。
長々と書いてしまい、すみません。
週末二回で四回作ってやっと成功ですよ。
ネット上の数々の情報と、色々教えてくださった友人に感謝です。
難しかったですが、難しいからこそ成功したときの喜びも大きいですね。
あとはフライパンの大きさです。
チキンカレーのときもそうですけど、料理を作るのにフライパンの大きさがこんなに影響するとはね。
面白いものです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。