スプーキーじいさんって何考えてるの!?

貧乏・暇なし・不健康。一人暮らしのじいさんのブログです。このブログに広告とか金儲けは入っていません。

調味料アレコレ

私の亡き父は北関東出身です。
正確にどこ出身かは知らないです、父の父の代から引っ越しが多かったので。
ただ本質的に東北人に近いものを持っていた父は、食べ物は塩辛くないと美味しくないという人でした。

 

例えば父が刺し身を食べるとき。
大きめのしょうゆ皿にしょう油をたっぷりと入れて、そこへわさびも入れてグルグル混ぜておきます。
刺し身を一切れ取り、しょう油皿に入れます。
刺し身を箸で転がして、全部の面にしょう油が付くようにします。
そして。
そのまましょう油皿にしばらく置いておくのです!

「(あれじゃしょう油とわさびの味しかしないだろ……漬(づ)けかよ?)」

私は内心思っていたものです。

 

例えば父がとんかつを食べるとき。
とんかつにソースをたっぷりとかけて、全ての面にソースが付くようにするのです。
だからとんかつは真っ黒に(笑)。

 

 

 

私は小さい頃は父のマネをしていましたし、塩辛いものが好きでした。
ただ十代になると「これは変だぞ」と気付くようになって、調味料の使い方が変わっていきました。
私の亡き母は東京の山の手育ちのお嬢様で、調味料はそれほど使っていませんでしたから、それも見ていましたし。
それでしょう油やソースをドバドバっていうのはしなくなりましたね。
まぁ人並みになったってことですが(笑)。

 

そして中年になり、血圧が高めだと分かってからは塩分を減らすようにしてきました。
最初は味気ないと思ったものの、続けていると薄味の良さが分かってきまして。
刺し身でもとんかつでも、そのものの味が分かってきたのです。
調味料の強さも分かってきて、あまり使わないようになっていったのです。

 

今は刺し身でもとんかつでも、最初の一切れは調味料なしで食べます。
こうするとそれぞれの味や良し悪しが分かるんですね。
まるでウィスキーを生(き、ストレートのこと)で飲んだときのように、質が分かるのです。
その後は調味料を少しずつ使い、味変を楽しみます。

 

最近はあまり見なくなりましたが、以前は牛丼店で牛丼に紅生姜をたっぷりと乗せて食べる人がよくいました。
牛丼の上が紅色で一杯になった状態で、それを美味しそうに食べててね。
それを見ていて「(それじゃ紅生姜の味しかしないだろ?)」って思ってました。
何か極端な味や香りを好む傾向が日本人にあるのでしょうか。
たまにコンビニで駄菓子とか買って食べると、味や香りが強すぎて驚かされるのです。

 

 

 

関東東海をアチコチ引っ越しながら生きてきた私ですけど、このエリアのしょう油って色も味も濃いのです。
おそらく西日本のしょう油とは別物なのでしょう、しらんけど。
からしょう油を付けると、もうしょう油の味しか感じられなくなったりします。
それが分かってからはしょう油の使用量が激減した私です。

 

私は餃子を食べるとき、若い頃は、

しょう油:6、酢:2、ラー油:2

くらいの割合でタレを作って食べてました。
今は、

しょう油:0、酢:8、ラー油:2

か、

しょう油:0、酢:10 + 黒胡椒

にしています。
タレの作り方を変えてからは、餃子それぞれに味の違いがあることが分かりました。
つまりしょう油が邪魔していたってことです。

 

別にこれは私のやり方であって、調味料の使い方なんて人それぞれ、勝手にやったらいいし強要なんて絶対にしません。
人それぞれなのだから、飲み会で料理をシェアするときに、勝手に調味料やレモンなんかをかけるのはやめてください。
そんなことされてもちっとも嬉しくないし、大人なので調味料をかけるくらい自分で出来ますから(笑)。

 

 

 

そういえば、蛇足ですが。
子供の頃に友達の家の夕食にお招きされたことがありまして。
とても明るい家族で歓迎ムードがあって、お母様が天ぷらを揚げてくださって。
ご馳走だ!って思って嬉しくてね。
さあ食べましょうってなったとき、私はビックリ仰天してしまって。
その家では家族全員が、天ぷらにしょう油をかけて食べていたからです。
天つゆも大根おろしもなし、しょう油だけ。
しょう油の卓上ボトルから直接、天ぷらにかけてました。
それを見て、うちの母がちゃんとしたモノを出してくれていたことを知りましたよ。

 

もう一つ蛇足。
牛めし松屋で、カウンターにカレー用の辛さを増すスパイスが置いてあったんですよ。
銀色の円筒形の、普通は胡椒が入ってるような容器の中に、辛いスパイスのパウダーが入ってて、使い放題でした。
それをかけるとカレーがスパイシーになるので、私は喜んでガンガン振りかけてて。
ところがある日、カウンターからそのスパイスがなくなっていたのです。
もうガッカリで。
後日、松屋で働いていたという人と出会って、この話をしてみたところ。
あのスパイスは大人気で、みんなムキになってガンガン使うから凄い消費量だったそうです。
スパイスってそれなりのコストがかかるから、これじゃやってけないって撤去されたのだそうです。
す、すみません……(笑)

 

 


 

 

うちのベランダには楓の鉢があります。
元々は庭に植える用の鉢だったのですけど、そのままベランダに置いてもう30年くらいの付き合いになります。
それが今年も葉を出し始めてね。

植物の生命力を感じます。
この若葉の頃の楓が一番好きです。

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。