軽トラで街を回ってスピーカーから「廃品回収します」って言ってる業者、いますよね。
あれってとんでもない手数料を請求するから使ってはいけないんだけど。
昔、羽振りがいい頃に高級住宅街に住んでたことがあって。
いらない家電が三つあって、そこへ廃品回収の声が聞こえてきたから呼んで。
三点で二万円になりますとか言われたんで、ははーんって思って。
「(こいつら、こんなセコい商売で生活してるんだなぁ)」
それでわざと「二万円とは安いねぇ」って笑顔で支払ってやったら、急に表情が渋くなって。
どう思ったのかなぁ、自分のことが嫌になったかなぁ?
いい気味です(笑)。
昔、新宿を歩いていたら、急にOLっぽい女性に声をかけられて。
ジャンケン大会をやっていて、勝てば商品がもらえますって言われて。
ははーんと思ったけど、わざと付いていったことがあります。
で、オフィスに連れて行かれて、そこにいた男性とジャンケンして。
結果は覚えてないけど、その後会議室で英会話教材の話が始まって。
ははーんって思って。
「喉が乾いてるから何か飲み物をください」
と言ったら、コーヒーを持ってきてくれて。
「お腹が空いた、何かお菓子とかないですか」
と言ったら、クッキーを持ってきてくれて。
話だけ聞いて、いらないですって出てきたことがあります。
ごちそうさまでした(笑)。
昔は繁華街を歩いていると、映画のチケットを売りつけるのが声をかけてきたものです。
(今でもいるのかな?)
そいつが言うには、好きなときに映画が見られるフリーパスみたいなチケットなんだそうで。
実際は郊外の映画館限定で、それもリバイバルみたいなのばかりで。
買ったって損するだけの詐欺まがいだったんだけど。
私も若い頃に声をかけられたことがあります。
いくらなんでもそれを買うほどバカじゃないし、そういう噂も聞いていたから。
「俺、映画嫌いなんだよね」
って真顔で言ったら、向こうは黙っちゃって。
そういうときの返しも考えておかないとね(笑)。
バブルの頃って街角のギャラリーで客引きをやっていて。
大抵は若い女性がアートの絵葉書を配布しているふりして、受け取ろうとするとギャラリーに来いって誘導されて。
中に入ると親分がいて、絵を見せられて買えって話になるんですよ。
ただ絵を見るだけのつもりで入ってしまうと、かなり強引に絵を売りつけられる仕組みです。
私は声をかけられて、ははーんと思って。
案内されてソファーに座って、出されたコーヒーを飲みながら絵を見てて。
登場した親分(おばさん)は丁寧な言葉遣いで、その絵にどれくらいの価値があるのかをずーっと説明していて。
こちらはまったく買う気もお金もないのに強引に買わせようとして、一生懸命話すのが面白くて。
私がお金がないと言えば、ローンが組めると対抗してきたりしてね。
どれくらいの時間で諦めるのかと思って、ずーっと話を聞いていました。
(途中で買う意思がないことはちょくちょく伝えていた)
親分が私に買う気がまったくないと気付いて諦めるまで、約一時間でした。
一生懸命話し続けてお疲れ様でした(笑)。
帰り際にその絵の絵葉書をくれたので受け取って、ギャラリーを出てすぐの目立つ所に捨てて、スニーカーの足跡付けて帰りましたよ。
客引きのお姉さんが確実に見つけるようにね。
(嫌な性格だね)
こんな性格なので、ある日繁華街でおばちゃんに声をかけられたときにも付いていって。
ボロい雑居ビルの中で、缶ビールの新商品の缶のデザインの感想を聞かれて。
普通にいいとか悪いとか、アンケート用紙に書いて渡して。
そしたら、お礼ですって茶封筒を渡されて、受け取りのサインをさせられて。
出てきてから茶封筒を開けてみたら、千円札が一枚入ってました。
あ、まともな調査なんだって。
得しました、また会わないかなぁ(笑)。
あ、でもみなさんは黙って逃げてくださいね。
相手がヤバい人の可能性があって危険なので。
密室に連れ込まれたら、助けも呼べませんから。
年中食べているもりそば(ざるそば)ですけど、これからの季節は特に美味しく感じます。
海苔が乗ってるのがざるそば、海苔がないのがもりそばなんだそうですよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。