私の好きな音楽　11 - スプーキーじいさんって何考えてるの！？

今の若い人たちは、直径8cmのCDなんて知らないでしょうね。
昔はアルバムが直径12cm、シングルが直径8cmのCD（コンパクトディスク）でした。
12cmのCDは今でも売られていますが、8cmのCDは今はほとんど見なくなりました。
でも『だんご3兄弟』の大ヒットくらいまで（1999年）は、8cmCDが普通に売られていたのです。
音楽を聴くなら今はSpotifyが当たり前なので、そもそもディスクというメディアは若い人たちには新鮮かもしれません。

1995年にあの『新世紀エヴァンゲリオン』が放送されました。
『エヴァ』は社会現象と言われるくらいの超大ヒット作品となり、物凄い経済効果を生み出しました。
その影響で、90年代後半はアニメで儲けようとお金を出す企業がアニメ業界に殺到しました。
そして資金が入ってきたアニメ業界は、好きに作品を作ることが出来ました。
90年代後半の「第三次アニメブーム」と呼ばれる盛り上がりは、こうして生まれたのです。

私は2000年頃にアニメを見なくなるまでは、どっぷりアニメに浸かっていました。
だからアニメに関係した曲の8cmCDもいくつか持っています。
今回はそういう90年代後半のアニソンを紹介します。

作品名『D4プリンセス』

エンディング曲『ドリルでルンルンクルルンルン』

いきなりぶっ飛んだ曲からです。
この曲を聴いたら、笑うか引くかどっちかでしょ。
そういう強さがいいのです。

実は私はこの作品の本編を見たことがありません。
このとんでもない破壊力を持った曲を聴いて、一発で気に入ってしまったのです。
もう、バカバカしいとしか言いようがない……
そのぶっ飛び方が妙に爽快でね……
この曲を、例えば職場の飲み会の二次会とかで、同僚や上司の前で歌ってごらんなさい。
面白いことにしか成りようがありませんから（笑）。

作品名『怪盗セイント・テール』

エンディング曲『純心』

私には姉がいたことから、少女マンガに免疫がありました。
この作品みたいなものでも、普通に入っていけたのです。

「セイント・テール」というのは、両親が手品師の娘が主人公で、その血を受け継ぎ、困っている人たちのために秘密裏に活躍する怪盗の名前です。
主人公は同級生の、父親が刑事で正義感が強い男子のことが好きなのに、彼はセイント・テールを捕まえることに夢中で隣にいる主人公のことには全然気がついていません。
秘密は守らないといけないけど、彼には気付いてほしい。
そういうジレンマの中にいる女の子の物語なのです。
コメディタッチだけど実に切ないお話なのですよ。

この曲はエンディング曲で、主人公の切ない気持ちを井上昌己がしっとりと歌い上げています。
ダメなんですよねー、私ってこういうの、泣けてしまって。
オープニングはもっと元気のいい曲になっています。

作品名『ママレード・ボーイ』

オープニング曲『笑顔に会いたい』

濱田理恵の素晴らしい楽曲です。
これは、それぞれの両親の再婚から、突然同居することになった同い年の男女のラブストーリーのコミックをアニメ化したものです。
日曜日の朝の放送じゃなかったかな？

このポップな曲の素晴らしさよ！
メロディも歌詞も凄くいいです。
十代の女の子の片想いを実に鮮明に歌にしていて、感動します。
編曲も凄く良くて、聴いていて引き込まれます。

作品名『To Heart』

エンディング曲『access』

所謂ギャルゲーのTo Heartのアニメ化作品です。
地上波放送だからエロ要素はなくて、非常に丁寧に作られた作品だと思います。
作画のレベルは凄く高いし、高校生の日常を丁寧に描いた良作ですね。
ゲームでは主人公（＝プレイヤー）が多くの女の子を選ぶスタイルなのを、このアニメでは主人公とメインの女の子を軸として、他のキャラを脇役にしたことで分かりやすくなっています。
ロボットであるマルチという女の子を、主人公とメインの女の子が見守る流れにしたのも正解だと思います。

そういう物語のエンディングに、spyの曲はよくマッチしています。
よく響く声と切ない歌詞がとてもいいと思います。