私には普段から思っている疑問があります。
私はオシャレって言える程ではないですけど、ファッションには気を使っています。
貧乏な中で工夫しながら、毎月少しずつ服を買い、何とか見られるレベルは保っていると思っています。
同世代の多くの男性のような「裸でなければ何でもいい」という格好は、とてもじゃないけど我慢できないのです。
それは靴もバッグもそうですし、ヘアスタイルとか身だしなみとか所作とか、ファッション以外にも言えることです。
私が日々通勤しながら周囲を見ていると、同世代の男性も女性も多くは酷い格好で歩いています。
全体的に野暮ったくて、黒かそれに近い暗くて汚い色で、素材も安っぽくて、どうしてそんな服を買ってしまったのか不思議に思うような格好です。
「モノトーンコーデ」と言えばカッコいいかもしれないけど、私からすればただの貧乏人です。
以前アパレル業界の人に聞いたのですが、黒は一番コストがかからない色だとか。
ハイブランドの黒は別にして、黒は染料も染めるための機械も最低限のものでよくて、発色のチェックもいらないし、生地がどんなものでもOKなのだそうです。
確かに、安い服屋さんには黒い服が大量に置いてありますよね。
そして全身が黒なら、カラーコーデを考えなくて済みます。
とりあえず黒を買って、朝起きたら適当に着るだけ。
楽そうだなぁ(笑)。
(若い人達がモノトーンにするのは、単純にお金がないから?)
太った女性は黒を着ていることが多くて、それは少しでも細く見せようという意識の現れでしょう。
でもその効果は気休め程度のことで、限度があります。
しっかり太っている女性が黒を着たところで効果はなく、ただ「少しでも細く見せたい人」っていうアピールをしているだけになってしまっています。
スーツ姿の男性は、ショルダーストラップで黒いナイロンのカバンを肩に掛けていることが多いですけど、そんなことをすればスーツが型崩れしてしまいます。
カバンを下ろしてもスーツがズッコケた形で固定されてしまうのです。
大体、黒のナイロンのカバンとかリュックって、物凄く安っぽいでしょ(実際安い)。
千円もしないように見えるバッグを持っていて、カッコよく見えるわけがありません。
色々と書きました(まだまだありますけどね)。
でもここに書いたことって、最近の特徴ではありません。
昔から中高年に対して言われてきたことなのです。
オジサン、オバサンはダサい。
当たり前のように、今も昔も言われていることです。
そこで不思議に思うのは、今のオジサン・オバサンって昔からいたわけじゃないということ。
昔のオジサン・オバサンはもう高齢者になり、今のオジサン・オバサンは以前は若かったのです。
今の50代から60代にかけての人が社会に出た頃は、バブルが始まり、日本中が豊かになり、オシャレ(やグルメや財テク)に人々の興味が向いていた時代です。
雑誌「メンズノンノ」が創刊されたのが1986年、そしてDCブランドが大流行しました。
やっと男性も本気でオシャレに向き合い始めた時代です。
私はこれで昭和のオジサンはいなくなり、新しい日本のオジサンが生まれるだろうと予想したものです。
(女性についてはよく分かりませんけど)
でも実際はどうか?
全然変わってはいません。
オジサンもオバサンも、今も昔も変わらずダサい。
同じようにダサい。
まるで歳を取らずに、ずーっとそこにいたように。
これはどういうことなのでしょうか?
若い頃にオジサン・オバサンを否定していたあの人達は、どこに行ってしまったのでしょうか??
結局、日本人の多くは「裸でなければ何でもいい」なのでしょうか。
ダサい格好 = 楽 、ですか。
日本人の根底にあるファッションセンスって、そんなものなの?
世間はゴールデンウィークですが、私はほとんど出勤です。
お休みは平日にまとめて取ります、それが一番いいので。
こんなものでも食べて、ダラダラしますよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。