2023年春期のアニメを何本か見たことは書きました。
それで夏期のアニメも見てみようと思いまして。
今回は私が見た作品の感想を書きます。
１．うちの会社の小さい先輩の話
オタク男子が好きそうな、小柄で可愛らしいボインの優しい先輩が出てくる話です。
見ていて、どう楽しめばいいのか分かりませんでした。
平和なのはいいのだけれど、まったく面白くなかったです。
あと絵が低レベルなのも嫌でした。
人間の体とか動きがきちんと描けていないアニメは見ていて辛いです。
２．好きな子がめがねを忘れた
学園ラブコメです。
これ、3DCGで描かれてますよね。
TVゲームのRPGみたいにカメラがグリグリ動いて、気持ち悪かったです。
始めの5分間くらい見ていて、酔ってしまって見ていられなくなりました。
話は面白そうでしたがね。
３．デキる猫は今日も憂鬱
異生物同居物です。
東京で一人暮らしをしているOLさんのマンションに、巨大な猫が同居していて、家事を完璧にこなしているという話です。
これも私には合いませんでした。
通勤したり仕事したりのシーンはよく描けていたと思います。
3DCGの街並みと、手描きのキャラなどの動きは良かったです。
TVアニメでこのレベルなら文句なし。
（何でもやり過ぎはダメだね）
私が合わなかったのは、異生物同居物のキモと言えることです。
宇宙人だったり妖精だったり知性を持った動物だったりが同居する物語を作るときに、その普通でないことをどうやって日常に馴染ませるかってことは重要です。
周囲の人達が怖がって騒ぎ出す可能性があるようなことを、どう自然に描くのか。
それとも誰にも見せないように隠しておくのか。
それがギャグ物なら、あまり深く考えなくてもいいかもしれません。
この作品のようにリアル寄りならば、しっかり設定しておかないと不自然になってしまいます。
私はこの作品のその辺り、合いませんでした。
あとは主人公がだらしなくて、猫に頼り切っているところもね。
家事をやってくれる猫がいるからって、自分は皇族じゃないんだから。
これ、猫を女性に、主人公を男性にすると、腹が立ってきませんか？
４．わたしの幸せな結婚
ラノベから始まってメディアミックスされているこの作品が、ついにTVアニメ化されたっていうので観ました。
明治・大正時代の日本をモデルにした架空の世界で描かれる物語です。
主人公の美世（みよ）は不幸な境遇に置かれて育った少女で、父親の命令によってある家に嫁ぐことになり、その婚約者の清霞（きよか）との心の交流が描かれていきます。
第一話は典型的なお涙頂戴物であって、私のような年寄りでも普通に観られました。
アニメファン向けに甘ったるく仕上げられた作品にうんざりしていたから、これは面白いなと。
そしてこれだけ不幸に描かれているのなら、この後はハッピーになるしかないわけで。
でも第四話までで観るのはやめてしまいました。
美世と清霞の関係はいいのだけど、全体的に軽く狭いというのが理由です。
軍人である清霞、美世の父親などの政財界の大物、そういう辺りの描き方もそうですし、美世は清霞の家へやってきたのに、その屋敷や敷地などの描写はごく一部だけ。
実家の描き方もそうですよね、どんな街のどの辺りにあるのか、敷地全体はどうか、建物はどうなっているのか、そういう部分はほぼ無いです。
一般的な映画の冒頭のように、まず全体を描いてから徐々に細部に近づいていくような描き方をせず、ちまちまと狭い範囲しか描かないのが観ているとストレスになっていくのです。
（この辺りは宮崎駿が得意とするところですね）
更に書けば、作画で楽をし過ぎなことです。
なるべく動かさないで済むような演出をしてるでしょ、それがずーっと続くから安っぽくて。
美世が清霞に初めて作った朝食の一枚絵はいいけど、料理をしている描写も最低限だし。
初めて来たお屋敷で、勝手の分からない美世がどうやって朝食を作っていくのか。
今みたいに便利な時代じゃないのだから、竈の火を起こすところからじゃないですか。
ここ、大事なシーンですよ、とても。
以前観ていたTVアニメの『その着せ替え人形は恋をする』ですが（二期をやるそうですね）、とても丁寧な作画をしていたので驚かされました。
おそらくTVアニメとしてはかなりの予算が付いていたのでしょう、映画やOVAのクオリティですよ。
『着せ恋』を初めて観たとき、まずその作画に圧倒されたことをよく覚えています。
ああいうのを観てしまうと、この作品の欠点がよく見えてしまうのです。
今季で観たTVアニメはこれだけです。
残念ながら全滅で、しばらくアニメを観ることはないでしょう。
次に期待しています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
