根無し草な私 - スプーキーじいさんって何考えてるの！？

いよいよ今年も終わりです。
私にとってはかなり大変な年でした。
その大変な中でもカレーを食べたりそばを食べたりしながら、とりあえず普通に生活できているのですから「最悪」ってことでもないのでしょう。
ま、上を見ても下を見てもキリがないですから。
来年はどうにかして、この「大変」とはオサラバしたいところです。

今日辺りから帰省ラッシュのニュースが流れ始めてます。
（レギュラーの番組の多くはお休みになってますね）
見てると本当に大変だと思います、高速道路で渋滞に巻き込まれたり、超満員の新幹線でずっと立ってたりして。
大きなスーツケースを転がしながら、赤ちゃんや小さい子を連れて歩くご夫婦とか見ると、本当に大変だと思います。
交通費だって馬鹿にならないだろうし。
ま、その一方で海外旅行に行かれる方々もいたりしますが。

私は帰省をしたことがありません。
帰省する場所が最初っからないからです。
うちは代々引っ越しが多く、特定の場所に長く住んだことはなくて、本籍は引っ越すたびに現住所と同じにしています。
（私が独立するときに、戸籍は親とはわけて持っていった）
親戚付き合いは私が小さい頃にはあったようですけど、両親はそれをやめてしまったので、私の中で親戚の記憶というのは薄っすらとしかないです。
（大体、私は父親の出生地を知りません）

私が独立してから親のところに遊びに行くことが、「帰省」といえばそうなのかもしれません。
ただ年末年始やお盆には行かないですよ、わざわざ混む時期に行く必要はなく、普通の週末に日帰りで行ってました。
（帰省シーズンに出勤すると電車が空いていて快適です）
その親もよく引っ越していたので、場所はどんどん変わっていきました。
そして今は家族が全員天国にいるので、会いに行くこともできません。

ドラマなどでやっている「親戚一同が集まって食事」みたいのって、当然ながら未経験です。
やりたい気持ちはないですね。
アニメ映画『サマーウォーズ』みたいに「働き盛り世代とその子供」「仲良しで話が通じる人ばかり」というのは実際にはないのではないですか。
しらんけど（笑）。

根無し草な私はこういう境遇が好きですけど、もし代々同じ場所に住み、年末年始とお盆に親戚が集まって宴会をやるような家庭に生まれ育ったら、違う性格になっていたかもしれません。
私は住む場所は借りるものだと思っていて、不動産を買いたいという気持ちがまったくないのですけど、それも逆だったりしてね。
私の両親は宗教に対して神経質で、信仰もしていないのに信者の真似事をするなとよく言っていて、初詣もしたことがないのですが、それも逆だったらどうだろうと想像してみたりして。

そして新幹線のチケットを予約して、大きなスーツケースを転がしながら移動している自分を思うと面白いです。
私の隣には奥さんがいて、小さい子の手を引いていたりしてね。
うふふふっ。

私は28日が仕事納めでした。
最後の出勤後の夕食がこれ。