スプーキーじいさんって何考えてるの!?

貧乏・暇なし・不健康。一人暮らしのじいさんのブログです。このブログに広告とか金儲けは入っていません。

ガンダムの思い出

TVアニメ『機動戦士ガンダム』って、最初に放送されてからもう45年も経ってるんですね。
私が高校生の頃だもんなー、時の経つのは早いものです。
そして未だに新作が作られ続けていて、日本を代表するコンテンツの一つとなってます。

 

 

 

私って子供の頃、ロボット物のアニメはあまり見ていませんでした。
有名な『マジンガーZ』ってあるでしょ、あれが全然好きじゃなくて。
なんかね、熱血主人公が大きなロボットに乗って敵と戦うアニメって、面白いと思えなかったのです。
それで博士か隊長みたいなのがいて、ヒロインがいて子供がいて、毎回同じ地域に敵が攻めてきて。
自分の中では「あー、はいはい」みたいな感じでした。

 

私はそれ以後のロボット物もほとんど見ていません。
たぶん知らないだけで、面白い作品もあったと思いますけどね。
だから全否定はしません、知らないのだから。

 

アニメ自体は大好きで、ずーっと見ていました。
宇宙戦艦ヤマト』の頃の盛り上がりは凄かったです。
その後に『ガンダム』が来るわけですけど、「ロボット物だから」という理由で見ませんでした。
そしたら、高校のクラスメートのアニメファンが言うのです。

「スプーキーよう、今やってる『ガンダム』っていうのは面白いから見てみ」

そいつとは気が合ったし、間違ったことを言うヤツでもなかったから、じゃあ見てみるかと。
ただ、土曜日の夕方って普通家になんていないでしょ?
部活か遊びかバイトで出掛けてるのが普通ですから、中々『ガンダム』を見る機会はありませんでした。

 

※追記
 当時はまだ家庭用のビデオデッキは普及していませんでした。
 うちで初のビデオデッキが来たのは1983年のことで、それでも早いほうでした。

 

 

 

その後やっと土曜日に自宅にいることがありまして、見てみたのですよ、『ガンダム』を。
初めて見たエピソードはなんと、『アムロ脱走(第17話)』!
今思うと、「よりによってそれかよ!」ってエピソードです。
全体の中では谷というか、凪というか、そういう回です。

 

確かに、従来のロボット物と違うのは分かりました。
最初にアムロがMS(モビルスーツ、この作品に登場するロボットのこと)戦のシミュレートをやっているシーンがあって、もうここで違うな、リアルだなと。
捕虜の尋問があって、兵器としてのザクの補給があって、夜の戦闘があって。
登場人物の関係性が分からないのがもどかしかったですが、熱血バカがいないのはよく分かりました。
何か政治的な背景も臭ってたしね。

 

あと覚えているのは、一話の流れがパターンじゃなかったこと。
導入部があって何かが起こって、その影響が広がって騒ぎになって、対策に乗り出し反撃が始まって、敵を倒して一件落着。
こういう一話完結の作品とは全然違うと。
だから内容は全然理解できませんでしたけどね。

 

それから、音の静かさも印象に残りました。
普通のアニメって劇伴で盛り上げるのが普通なのですけど、『ガンダム』にはそれがあまりなかったのです。
静かなんですよ、『ガンダム』って。
よく使われた、「シー」って感じのシンセのシンプルな劇伴とか、全然盛り上がる感じじゃないし。
今はSpotifyで聴けるので時々聴いてますが、『闇の鼓動』って曲がそれです。
いかにも! ですよね。

 

 

 

自分の中である程度は評価した『ガンダム』でしたが。
その後も何かと家にいなかったので、途切れ途切れにしか見ませんでした。
やはり最初から見ていなかったハンデは大きく、視聴するモチベーションが低かったのです。
設定も登場人物の相関関係も知らないで見るにはキツい作品です。

 

アニメ誌を読んだところで、最初からの説明が載っているわけでなし。
ロマンアルバムが出るのはずっと先のことだし。
そんな私はある日書店でいい本を見つけました。
小さくて分厚いサイズの子供向けのムック本です、扱うテーマはズバリ『ガンダム』!
もうストーリーもキャラもMSも、全部載ってます。
子供向けだから分かりやすいし!
これでやっと内容が分かるようになりました。

 

その後毎回見るようになったのは、ジャブロー辺りからです。
映画版でいえば3にあたる部分で、リアルタイムで見ながら学校で語り合ったものです。
その後は順調にアニメにハマっていった私です。
アニメ誌はアニメックを毎号買ってました、まだうちにありますよ。
(当時、アニメックがおそらく一番『ガンダム』に力を入れていた)

 

 

 

ちなみに、当時開催された「アニメ新世紀宣言大会(1981年2月22日(日))、私は行きませんでした。
雑誌で開催されることは知っていましたけど、当時の私は作品を楽しみたいのであって、仲間が欲しいわけではないと斜に構えてましたから。
新宿東口に大勢のアニメファンが集まって何か意味あるの? って思ってました。
若さ故の過ち、かな?(笑)

 

ではオマケとして、当時のアニメックの画像をいくつか載せておきます。

「15」というのは通し番号です、まだ月刊じゃなかったのです。

 

表4(裏表紙)です、サンライズの出したこの台本は買いました。

 

目次です、なんだか子供向けだなー。



知る人ぞ知る、八丈志麻も載ってました。



安彦良和富野喜幸(当時)、お若い!



そしてセル画の通販の広告です、「描きおこし」とは撮影に使ったセルのレプリカです。



 

ガンダム』の後半、ニュータイプという概念が出てきたときの衝撃って話もありますが、今回はこの辺で。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。